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2024年エンニュイまとめ。
主宰の長谷川優貴(@hase0616)です。クレオパトラというお笑いコンビでネタをしたり、様々なジャンルを横断し表現活動をしています。
2024年も終わります。
2023は振り返れずでしたが、今年は振り返ります。
2月 稽古ライブ
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音楽家の酒井風とのコラボレーションライブ
「はじめやめ」
2024年2月15日
会場:高円寺fourth floorⅡ
出演
酒井風
zzzpeaker 二田絢乃 青木省二 長谷川優貴 (以上エンニュイ)
浦田かもめ 中村理
大里淳(グラフィック)
山下港(記録)
佐藤佐吉演劇祭参加作品エンニュイパフォーマンス『口』の稽古をライブにしました。2023年12月に公演した『ゼンイとギゼンの間で呼吸する世界。。。』で生演奏してくれた酒井風君が主催するイベントでコラボレーションというカタチでした。
稽古中に浮かび上がる言葉たちは、その場限りのものであり、瞬間的に存在し、また消え去るものです。しかし、本番を迎えると、その場で生まれた言葉に縛られ、その意味や感情を背負って演じることとなります。そんな中、エンニュイは言葉に捕らわれず、即興的な表現や音楽との共鳴を通じて、新たな創造性を追求しています。本番では、言葉の力だけでなく、音楽や身体表現など、さまざまな要素が融合し、観客に多様な感情や体験を提供します。そんな僕達だからこそ、稽古と本番の境界線は曖昧で、結局は「稽古」という言葉と「本番」という言葉に縛られているだけなのかもしれません。「はじめ」という言葉も「やめ」という言葉も全て気にせずに本番でも稽古でもない「生活」を見せれたら面白いのではないかと思い公演しました。
このライブでなにか新しいシーンができたとかではないのですが、本番には出ない外部の方と、観客の観る前で、本番にやるわけでもない即興をすることで作品に厚みが出た気がしました。ここでの時間は確実に蓄積されて本番に何かしらで作用したいたように思えます。
稽古ライブというカタチは、エンニュイに合っているので、今後も実験していきたいです。
3月 佐藤佐吉祭
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佐藤佐吉演劇祭2024参加作品 エンニュイperformance「口」
2024年3月5日(火)~10日(日)
会場:王子スタジオ1
脚本・演出:長谷川優貴
出演:市川フー、zzzpeaker、二田絢乃、高畑陸 / 浦田かもめ、中村理
『口』は、言葉をテーマにした公演でした。タイトルは「しかく」と読みます。今回の公演は、エンニュイ第2回本公演『 』がベースになっています。『 』は公演名が無題で観劇した観客がそれぞれのイメージでタイトルをつけていいというもので、言葉と文字と会話の話でした。その『 』をくっつけて「口」としました。
↑感想ツイートまとめです
エンニュイの公演では、常にコミュニケーションというテーマに深く関わる作品をお届けしてきました。昨年公演した『きく』では、傾聴の重要性や相手の声を真に受け取ることの難しさをテーマにしています。聞くことと聴くこと、それぞれが異なる意味を持ちますが、両者は深く関連しています。相手の声を聴くだけでなく、その声に込められた意図や感情を理解することが傾聴の本質です。『きく』では、観客がこの傾聴の体験を通じて、言葉の奥深さや相手への理解の重要性を感じることができました。
『口』では、言葉そのものに焦点を当てました。言葉が持つ力や意味、そして言葉を通じて人々が繋がること、言葉に縛られていること、、、などを探求した作品です。
『 』は公演名が無題で観劇した観客がそれぞれのイメージでタイトルをつけていいというもので言葉と文字と会話の話でした。その『 』をくっつけて口にしました。四角い枠の中でクチを動かす。口が連なって器になる。そして世界は回る。そんな公演。
同名の公演を2020年に僕のプロデュース公演名義でやりました。この時はコロナ真っただ中ということもあり、四角い部屋に閉じ込められて、言葉が届かないような感覚とパラダイムシフトの感覚を込めました。対面で稽古をあまりしなくていいように即興性を強く入れた公演でした。
↓感想ツイートまとめ
chatGPTを使った演出など、自分的にはかなり面白い作品だったなと思います。エンニュイであるべき作風が少し見えた気がした公演でした。
6月 「きく」再演
エンニュイPerformance『きく』
2024年6月18日から23日
脚本・演出:長谷川優貴
出演: 市川フー、zzzpeaker、二田絢乃、浦田かもめ、オツハタ、小林駿、高畑陸
「CoRich舞台芸術まつり!2023春」のグランプリ受賞作の再演。誰かの話を“きく”ことをテーマに、その難しさなどを共体験する作品。
これまでとは違う、春風舎という劇場に近いブラックボックスでエンニュイらしさを出すことに苦戦した良い経験になった公演でした。僕も含めみんなでレベルアップしたと思います。
↓丘田ミイ子さんが劇評を書いてくださいました。
『きく』再演のアーカイブ販売中!
年末年始はエンニュイを観よう
corich舞台芸術まつり2023グランプリ受賞作の再演
◇アーカイブ配信◇
視聴券:1,500 円(税込)
[販売期間]2024年12月26日(木) 19:00~2025年1月5日(日) 19:59
[配信期間] 2024年12月26日(木)19:00~2025年1月5日(日)23:59
↓詳細&販売ページ
https://www.confetti-web.com/events/5787
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9月 豊岡演劇祭での公演
きく 豊岡演劇祭ver.
2024年9月20日から22日
会場: 兵庫県・豊岡ミリオン座(廃パチンコ店の空きスペース)
脚本・演出:長谷川優貴
出演: 市川フー、浦田かもめ、オツハタ、小林駿、zzzpeaker、二田絢乃
「豊岡演劇祭2024」の「フリンジセレクション」参加作品。
去年の友田酒造に引き続き2度目の豊岡演劇祭参加でした。
『きく』は、様々な場所での公演を経て最後に行き着いた場所が廃パチンコ店の空きスペースでした。豊岡のこの空間でしかできないパフォーマンスができたと思います。そして、ここで『きく』は完成した感じが僕はしました。作品としてではなく、出演者とのチームワークから生まれるパフォーマンスとして。エンニュイの目指すべきものが少し見えた気がした公演でした。
11月 関西演劇祭2024への参加と受賞
『平面的な世界、断片的な部屋』
2024年11月16日から24日
会場: 大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール
脚本・演出:長谷川優貴
出演:市川フー / 小林駿 / 佐藤桃子 / zzzpeaker / 二田絢乃
関西演劇祭2024参加作品でした。2017年に公演した『平面的な世界、断片的な部屋』の45分バージョン。2019年の神奈川かもめ短編演劇祭では審査員票第2位で惜しくも1票差で優勝を逃し、同じ年に高校生バージョンで構造はそのままで台本を新しく作り、福島県いわき総合高校 系列演劇16期生『平面的な世界、断片的な部屋 いわき総合高校ver.』として公演され、ストレンジシード静岡2023では公園での野外バージョンとして公演、そんな常に好評だった演目をエンニュイ初の大阪でやらせていただきました。
MVO(Most Valuable Opus=最優秀作品賞)、ベスト脚本賞の2冠を獲らせていただきました。
きっと、この受賞がはずみとなり来年はエンニュイの飛躍の年になると思います。関西演劇祭については僕のnoteに書きました。
2024年 総括
東京外でやることが多い年になりましたが、確実に力をつけられた年だったと思います。結果も出せたし、春風舎ではこれまでのエンニュイで一番動員がありました。
来年は、お客様が応援しやすい動線をしっかりと作り、様々な場所でつけた力を本公演で発揮出来たらなと考えています。
これからもマイペースやっていきますので、たまに覗きにきてください。
今年も大変お世話になりました。来年もエンニュイをよろしくお願いいたします。
よいお年を!!
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