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主宰長谷川の2月公演の感想。

どうも。

主宰の長谷川優貴です。クレオパトラというお笑いコンビでネタをしたり、CHARA DEというお笑いコンテンツ制作団体の代表をしたり、スタジオ・ギャラリースペースを運営したりしています。

御来場・ご視聴ありがとうございました。ここから12ヶ月あるという感覚が初なので不思議です。同じ台本で今後順番を変えたり演出変えたり、あるシーンだけ抜粋して公演したりしていき一年後に完全版を作ります。

関わってくださったみなさん本当にありがとうございました。今集まれたこと、集まれたことをしっかりと配信できたこと一生忘れません。12ヶ月あるので余力を残して作るというのが初でした。芸人が新ネタを下ろす感覚。これからどうなるか楽しみです。今回出会った素敵な人達を知ってもらえるなら僕はどれだけ恥をかいてもいいです。失敗を恐れず当たって砕けろですよ。

今回は今回で仕上がってる感じがするから、ここから12ヶ月でどうスクラップ&ビルドを繰り返していけるのか楽しみでもあるし怖くもあります。毎月完成はするわけだから、今後の予想がつかなくてワクワクする。

演劇公演する度に思おますが、僕のやりたいことに乗っかってくれて一緒に戦ってくれる人がいるって本当に凄いことだなと思います。これは当たり前じゃないことです。だから、関わってくれるすべてのみんなが幸せになれるようにめちゃくちゃ努力しなきゃいけないわけです。

演劇ってものをちゃんと深く知らないから自由にやってこれたんだろうと思います。自分なりには勉強したつもりだけど、もっと演劇を勉強して、知った上で自分の理想に向けて破壊していきたい。とにかく、まだまだ自身の努力が足りていない。12ヶ月本気で新しいなにかを模索して、面白い作品を作ろうと思います。

毎月、稽古の初めにエチュードをしてその時クリエイションメンバーが考えていたことなどを表現してもらい、それを元に新作のシーンを増やしていきます。1年間のみんなの考えや出来事が物語に吸収されていき、最後はドラゴンボールの元気玉みたくなる想定です。その元気玉を使って1年後に戯曲賞などを取ってみんなでお祝いするのが目標ですね。


1か月間で、どんどんチームワークが良くなりました。継ぎ接ぎの話がオムニバスのように続くようにも見えるし、全て一貫したお話のようにも見える公演です。毎月台本を入れ替えたり削ったりできるように継ぎ接ぎ的に作った感もあるので、後付け後付けで解釈が生まれて面白いです。良い解釈があったら、その解釈を使って次の月に新しい短い話を増やす。で、その話を元の台本に組み込む。そんな風に一年で一本作ります。

今回は、稽古の段階から会場をずっと使ってきて、その空間に観客が入るというカタチでした。やはり観客が入ると一気に空間が変わります。久々に有観客でやるこの楽しさと難しさを実感しました。そして、有観客のライブ感をどう配信で伝えるか考えながら撮影もしました。

撮影のことについて詳しく明日書きます。


僕は地図のない航海をしたいので自分の書いた台本に固執しません。目の前で、その日その場所で演者の方が生み出す世界が全てだし、それが観たいのです。その日のノリで変えたい。でもこれは僕の場合ですよ。普通にちゃんと作られている演劇もリスペクトしてるし好きです。

なのでエンニュイは「演劇的」よりも「ライブ感・グルーヴ感」を大切にしてきました。後に残るモノをつくるのではなく、その日にその時間にだけ生まれて消えていくもの。そんなものを作りたくてやってきました。今回の12ヶ月公演できっとなにかしらの答えが出てくれるはずです。

いつもの公演だったら否定的な感想に腹が立ったり、言い訳したくなるのに今回は12ヶ月やるということで、不思議な作り方をしたので、全ての感想がヒントになります。これは凄く素敵なことです。今後は、演出や新しいエピソードなどをお客さんから募集したい。


いつもは120分近くやるので、70分くらいの作品だし内容も普段のエンニュイの作品より軽く作られていて、少し薄い印象になった方がいたかもしれません。余白や隙間がないとバージョンアップしていけないと考えてそうしました。でも、初回でつまらないと思われないために多少は見応えあるように作りました。12ヶ月追うことでどんどん面白くなっていくはずです。

舞台のセットや照明などはクリエイションメンバーで考えました。演出もメンバーが考えた個所がたくさんありますし、台詞の言い回しなども個人個人の言いやすいように変えています。僕が旗を振っているので完全な平等ではないのかもしれませんが、全員が責任をもって公演できたことが嬉しかったです。

良い作品を作ること、批評家や偉い人に評価されることも大切だと思いますが、最近は一緒に作る仲間が楽しくやれることと、その日来たお客さんと楽しい空間を作ることが一番大切だと思っています。

ここから12ヶ月間、どんな出会いがあって、どんな楽しい出来事が待ち受けているのか楽しみで仕方ありません。

演劇の定義はわかりませんが、演劇というフォーマットを使って集まりましょう。深く考えずに。

3月もよろしくお願いします!


↓この記事を読むと更に公演が楽しくなります。是非読んでみてください。

今月もナタリーに載せていただきました。


Performance of the day
『無表情な日常、感情的な毎秒』3月公演

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2021年3月16日・21日 CHARA DE新宿御苑
原作・演出 長谷川優貴

公演情報・感染対策はこちら
https://yennui.com

【クリエイションメンバー(50音順)】
<16日出演チーム>
浦田すみれ
鈴木まつり
長井健一
二田絢乃

<21日出演チーム>
小林駿
齋藤永遠
波多野伶奈
結木ことは
ヨシオカハルカ(演劇ユニットRe-birth)

【タイムテーブル】
2021年
3月16日(火) 14:00/19:00
3月21日(日) 13:00/18:00

【チケット】
<券種・料金>
劇場観劇チケット【各回10名限定】(当日精算・日時指定全席自由) ¥2000
配信観劇チケット(事前精算・1週間アーカイブ付) ¥800
(予約・当日共通価格)

<予約>
劇場観劇 カルテット・オンライン

配信観劇 ツイキャス プレミア配信(1週間アーカイブ視聴可能)
<16日14時>
https://twitcasting.tv/hase0616/shopcart/58758

<16日19時>
https://twitcasting.tv/hase0616/shopcart/58760

<21日13時>
https://twitcasting.tv/hase0616/shopcart/58761

<21日18時>
https://twitcasting.tv/hase0616/shopcart/58762

【会場】
CHARA DE新宿御苑
〒160-0004 東京都新宿区四谷4丁目7-10 小林マンション3階

【お問い合わせ】
yennuinfo@gmail.com


エンニュイYouTubeチャンネルにも稽古の模様をアップしています。高評価、チャンネル登録よろしくお願いします!





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