夜を見守る者
見守るその眼は出来損ないか。
伝令が飛ぶその電子の仕組みは
お前たちのその足元を掬うだけで
真実には決して辿り着かない
見守るその眼は
役立たずか。
答えはここにある。
いつも
ここにあるのだ。
畏れを忘れた不夜城の足元
広がる無限の闇が
空に向かって手を伸ばすとき
警告を告げるために
蠢くものは
必ず、その眼を掻い潜る。
見守る覚悟があるのなら
曇ったその心を奮い立たせて
凜と立ち
刮目として見よ
重なり合う流れの果てにある
お前たちの真実から
眼を
逸らすことなかれ
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