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【イベントレポート】女性アスリートと考える選手活動とキャリアの両立

こんばんは。YELLtum広報担当です。本日は、2021年7月5日に開催した弊社主催イベント『女性アスリートと考える選手活動とキャリアの両立 〜日本国内外で活躍するアスリートと語る「スポーツビジネス」』のレポートをお届けいたします!

女性のプロスポーツリーグはまだまだ数少ない現状で、選手活動と仕事の両立を考えていく必要があります。今回のイベントでは、ラクロス女子日本代表 細梅氏フットサル女子日本代表 筏井氏陸上女子7種競技 南野氏パラノルディックスキーガイドスキーヤーとして平昌パラリンピックにも出場した藤田氏に登壇いただきました。

「自分でコンディションを整えるのが大変」会社員と選手活動の両立の難しさ

働きながら社会人ラクロスチームに所属している細梅さんに、選手活動と仕事の両立の大変さについて聞いてみました。日本のラクロスは、世界ランキング9位という素晴らしい功績を残しているのですが、競技人口が少なく、マイナースポーツという印象をもたれています。

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メンバー全員が平日それぞれの仕事をしていていますし、練習で全員が集まれるのは土日祝が主です。少ない練習時間の中で世界ランキング5位以上を目指しているのですが、食事管理やコンディションも全て自分で整えるのがすごい大変ですね。また、オリンピック競技ではないというのもあり、知っているけどやったことがない人が多いのでラクロスという競技自体の普及活動もしていかなければなりません。やることがかなり多く、エネルギーに溢れているなと思います」(細梅氏)

スポーツ選手の活動の他にも、ラクロス普及活動までを担うFUSION。認知度が低いということで、ラクロス競技場が日本に全然なく、グラウンドの空きを確認することも一苦労だといいます。

続いてサッカー選手引退後、現在はフットサル選手として活躍している筏井さんは、サッカー選手だった当時と現在の違いについて教えてくださいました。

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「サッカー選手として活動していた時は、スポンサーさんの企業で働き、早めに帰らせてもらい夕方早めから練習に行くというような形でした。
現在フットサルでは、メンバーそれぞれが自分で選んだ仕事をフルにしながら、21時から23時までの練習を週5回して、怪我をしたら食事の面でもコンディション調整を各自で限られた時間での中で工夫している状況です。
例えば、ご飯は練習前に炭水化物を中心に食べて、練習後はプロテインとかタンパク質だけをとるというようなことを各自で行っていたり、膝や足を怪我をした場合は夜でも空いてる病院に通院するという……結構過酷な生活をしていますね」(筏井氏)

日中は営業マンとして外回りをしている選手もいたりと、フットサルと仕事を両立しながら競技を続けることは非常に大変だそうです。

選手、コーチ、会社員!スケジュールの調整が必須

パラノルディックスキーで、選手とともに滑り目の代わりとなるガイドスキーヤーとして平昌パラリンピックに出場した経験のある藤田さんはスケジュール調整がとにかく大変だったといいます。

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「スポーツフィールドに所属して3年目が過ぎてるんですけれども、1年目は特にスケジュールを調整するのがすごい大変でしたね。私は日本代表の活動もしつつ、現在自分が所属してるチームで私はコーチも兼任してるんですが、その2つのキャリアにプラスして仕事をこなすことがすごい大変だったという記憶があります。例えば、スポーツフィールドのイベントとコーチングがかぶってしまって焦ったこともましたし、冬季に入ると3ヶ月以上ずっと冬山にこもらなくてはならないので、その間仕事ができないみたいなことで悩んだりとか、そういうのは結構ありましたね」(藤田氏)

なぜデュアルキャリアを選んだのか?

人生や生涯のひとつの軸を「キャリア」と捉え、そこにアスリートとしての「キャリア」というもうひとつの軸を加えた「二重性」を示す概念を「デュアルキャリア」といいます。

今回ご登壇していただいた方の多くは、会社員として働きながらも選手活動を行っている選手の皆様なのですが、そもそもなぜ「デュアルキャリア」という選択をしたのでしょうか。

株式会社スポーツフィールドに所属している陸上選手南野さんに、「デュアルキャリアを考えて就職したのか」と聞くと「当初は全く考えていなかった」と答えます。

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「私はどうしても2番手という中々優勝できない立ち位置だったので、陸上だけして生きるという選択をすることに自信がなく、陸上を辞めようと最初考えていました。ただ、やめようと思ったとき毎日練習行くたびに涙が出て、やっぱり陸上が好きだと気づいたんです。その中でデュアルキャリアというものを知って挑戦しようと思い、陸上を続けるということを前提に就職活動しました」(南野氏)

アスリートや体育会学生の就職活動について


競技をされてない方の場合「銀行に就職したい」「商社に行こう」という選択の幅が広いですが、競技を続ける場合は「練習時間が確保できるのか」ということはとても大切な判断軸だと思います。競技を続けていきたい人は、どのように就職・転職活動をするべきなのでしょうか。デュアルキャリアを現在実現している南野さんに体験談をお伺いしました。

「就活の流れとして一番ネックだなと思うのが、試合のスケジュールだったり部活動がかなり時間の大半を占めてしまったりするので、就職活動の時間をなかなか確保できないことですね。ただ、今回コロナの影響でオンラインイベントが増えたっていうところもあり、就職活動が多岐にわたっているので、その点では一般学生と差がなくなってきてるんじゃないかと思います。
私の場合は、就職活動イベントに参加し、競技を続ける意思を伝えた上でマッチングした会社を受けていきましたね。また、エージェントの方にお伝えして、ご紹介いただいた企業さんとお話したりなど自分から行動しました」(南野氏)

自分の中に外せない軸がある場合、自ら動いてマッチングする企業を探すことが大切だそうです。最近はYouTubeでのPR、Zoomなどオンライン上の画面に自分の好きなやトロフィーの写真を載せたりして自己アピールしている方もいるようです。

弊社でも最近競技を行っている方を採用したのですが、そのキッカケは「インターン先を探しています」というご本人のTwitterでの呟きでした。

発信することにより、ご縁に繋がるケースもあるのでもし実現したいキャリア形成がある場合は思い切ってその想いをどこかに公開することも可能性を広げるきっかけになりますね!

YELLtumでも多角的な支援を提供していきたい

改めて、お忙しい中ご登壇いただいた皆様、時間を割いてウェビナーに参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。YELLtumは上記の様に、様々な方に関わっていただいておりますので何かしらの形で貢献できればと考えております(実は...!)。

今後もお楽しみに。

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