おうち時間の過ごし方
あっという間に、5月。自宅勤務に切り替わってから、早くも1カ月が経った。姉やRの仕事先がお休みになったり、仕事を失う人がいる中、政府の「自粛要請」を待つことなく、変わりなく働けていることを経験して、給料は低くてもこの仕事で良かったな、と思う日々(環境を守る仕事、というだけでなくプラクティカルな面でも)。
実は先月からこれまでの仕事ぶりが認められて、昇級&昇給した。とはいえ、微々たるもの…。実は、私の仕事が先駆けて自宅勤務になったことで、Rにも自主的に仕事を休んでもらっていた。その話し合いのなか、私は私がbreadwinner(家計を主に支える人)になる覚悟をした。
2人で助け合って、2人で乗り越える。少ないけれど、2人がそれぞれ貯めたお金はある。少ないけれど、私はいつも通りの収入がある。
そんな思いをはじめて確認しあった。でも、私たちは「結婚していないカップル」なので、世の中では税控除が認められないし、お互いに何かが起きても病院などに同伴できない。理不尽。実質的には結婚しているカップルと同じなのに、「結婚」という形で誰かに関係性を認めてもらわないといけないなんて。
ANYWAY...
自宅にこもっている私が始めたこと
・Netflix:Interior Design Mastersというシリーズに大ハマり
・パン作り:イタリア料理には欠かせないので、買うから作るにシフト
・仕事前の筋トレ&ストレッチ:だらけた足や腕に喝
・模様替え:大掛かりに本棚や洋服棚、ベッドを動かす
・植物の世話:枯れてから放置していた植物の原因を調べ、丁寧に水やりや状態をチェック。さらに新たな緑の到着を心待ちにしているところ。
・アップサイクル:刺繍、飾り、小物などあらゆるものへの創意工夫がうまれる
・平日のScrabble:英語のクロスワード的なボードゲーム。頭も使うし、あっという間に1時間がすぎる、よいおうち時間のお供
パン作りはコツをつかみ、やっと自信を持って作れるようになってきた。まさか自分がパンを作る日が来るとは…。徐々に、買うから作るにシフトすることで、だんだんと作れるものが増えてくると実感中。
私とほぼ同時に自宅にこもり始めたRは、
・「まったく仕事が恋しくない!」と喜び、毎日本を読む日々
・料理の腕前が格段に上がり、私の仕事に合わせてお昼を用意し、夜ご飯も素晴らしい
・労働組合に加入し、自主隔離をするためにストライキ決行
自宅勤務になってからの気づき
・仕事前に心と時間の余裕ができる:朝起きて、洗濯物を干して、運動して、さらには新聞を読める=心の余裕がうまれる
・ご飯を一緒に食べれる幸せ:言うまでもなくRと一緒に食べれるのが幸せ(普通だったらRの帰宅時間が遅く、別々になってしまう)
・平日の夜に映画を観れる体力が残る:たとえ映画が見れなくても本を読む体力が残る
・仕事が普通に回る、そしてよりクリエイティブに:オフラインイベントが開催できないので、どうにか工夫してオンライン開催を試みる結果、新たな学びが生まれる
自宅勤務での学び
・メリハリをつける大切さ:ちゃんと着替えてコンタクトして、イヤリングもつけて勤務をスタート。そうすると、仕事終わりにイヤリングを外したり、部屋着に着替えた時、これからリラックスモードだ〜という感覚になる
・自分時間をきちんと作る大切さ:Rが働いていた時は、平日夜Rが帰ってくるまでと土曜日が自分時間だったけど、いまはずっと一緒なので、同じ家にいても別の部屋で時間を過ごすことで、いつも通りのリズムをキープする
・同僚との何気ない会話がなくなる:オンラインだと廊下での何気ない会話がなくなり、議題のあるミーティングだけで顔をあわせるようになっていまいがち。オンラインランチをしてみたり、普段のミーティングに雑談を混ぜてもOKな空気を作ることが大切。
自宅勤務がこのまま続くのは気が重い反面、前のように週1回しか自宅勤務できない日々に戻りたくもない。同僚とは、週3日くらいはオフィス以外で働けるように変えたいね、と話している。私は、駅まで歩いたり、オフィスまで歩いたりする時間が結構恋しい。ただ歩くだけで、いろんな考えがでてきたり、逆に仕事とプライベートの切り替えになったり。冬の夜空を見ながら、はたまた太陽の光を浴びながら、せかせかと気持ちよく歩くのが好きだったな。
この状況で、変わらざるを得なかった人、変わることを選んだ人、何も変わらない人、それぞれの状況が違うと思う。
医療や政府の対策など、社会構造やシステムの問題が浮き彫りになったり、経済活動が減れば空気が澄み、自然が力を取り戻すことも分かった。
私は毎週、有機農家さんから野菜を届けてもらっていることで、食料がなくなる心配はいまのところない。そして、職を失う心配もいまのところない。ともに暮らすパートナーがいるおかげで独りになることもない(私は独りが好きではないタイプなので)。そういう根本の安定した暮らしの基盤を持っていることって大切だなぁ、と。
自分で切り開いてきたとはいえ、この暮らしができている幸運に感謝をしつつ、守られるべき人たちに、できる人が手を差し伸べるような社会にしていけるよう、Be the change what you want to see in the world(あなたが目指す世界を自分で体現する)を続けていこうと思います。
こんなことができます
・BIG ISSUEの購入:路上で生計をたてられない販売者を応援するための通信販売
・【オンライン署名】コロナの現場で闘う医療の戦士達に危険手当や給付金を!!
・パンを作ってみる
・ヴィーガン焼きドーナツを作ってみる
みなさんもよいおうち時間を。