地域デザインって、良いけど分からん!【小浜に辿り着くまで。】
はじめまして。マキノと申します。
私は、福岡でデザインを学んでいる、大学4年の学生です。
いきなりですが、このページを見てくださっているということは、
みたいなキーワードに幾らか興味がある方なのではないでしょうか。
私も、このジャンルに惹かれた結果、今は長崎県雲仙市の小浜町というところに3週間住むことになりました。
この地域に来て初めての投稿になるのですが、マキノが
「なぜ地域のデザインに惹かれ、小浜に辿り着いたのか」
を、一緒に追っていただければと思います。
デザインを志し、九州に上陸するまで
私の地元は、千葉の市川という普通のベッドタウン。大学に入るまでずっと千葉にいました。
また私も、特技などない平凡な男子だったんですが、雑貨とか、家具とか、クルマとか、いわゆる工業製品を使ったり眺めたりするのが好きでした。
それも、美しさと使い勝手が両立するように設計されたものに強く惹かれていました。雑貨でいえば、無印良品。車ではマツダ、ボルボ。(※私の趣味です)
そんなことを考えているうちに、理系の科学的な視点も持ちつつ、美的なデザインも考えられるような大学を探し続けた結果、遠く離れた九州の地に、見つけました。
九州大学 芸術工学部
インダストリアルデザインコース
コースとしては「ひとにやさしいデザイン」を標榜し、プロダクトからサービスまで幅広いデザインをやりつつ、人間工学を学ぶことで正しく人間の特性を理解して、ものづくりに活かせるよ、というコースです。
IDコース概要(ご興味ある方ぜひ)
「もの」を掘り下げた
一浪はしましたが、インダストリアルデザインコースに合格し、九州に上陸しました。
芸術工学部の授業では、1つの世界観に合わせて空想の文房具をつくったり、
ターゲットに対して適切な住宅をデザインしたり、
他にも、学内に設置する休憩所を考えたり、子どもたちの遊びを誘発するデザインの企画提案を行うなど、幅広くデザインの経験を積むことが出来ました。
またアルバイトでは、大手の家具のお店で1年弱、働きました。
商品を扱うのは楽しくありつつも、右から左へ流すような仕事が多かったり、ものを買う所までしかお客様と関われないような環境にやりがいを見出せませんでした。
また、大学の環境も、特に求められていないのにとにかく新しいものをドンドン生み出すことが求められているような気がして、少し違和感を感じるようになっていました。
「まち」のこと
学部では「もの」のデザインがメインでしたが、大学1年の時から”まちづくりサークル”というものに入りました。
そのサークルは、とある地域に大学生を呼びこむことを目標とし、
古民家をゲストハウスにするために改装したり、イベントを開催したり、週1回居酒屋を営業したり、地域の方々と行事に参加したり、などなど…
大学で学ぶちょっと理論っぽいお話ではなくて、実際の社会に触れる経験ができるサークルでした。
例えば、サークルで行う改築も、学部の課題で取り組むのも「ものづくり」です。しかし、サークルで作ったものは、実際にサークルや地域の人が使うもの。リアルな意見が聞けるし、誰かのために作るからこそ、やる気が出ました。
こんなサークル活動を通して、知識が増え、人脈が広がり、充実感と地域への愛着が湧くようになります。まちづくりみたいな社会的な活動がますます好きになっていきました。
「もの」と「まち」、掛け合わせられないだろうか
サークルの活動にワクワクしていた反面、学部の授業でやるデザインは決して「誰かに使ってもらうもの」ではありません。あくまで想像上。
でも、ものやデザイン自体へのワクワクはすごく持っていました。
だから、ものづくりやデザインと、まちづくり的な活動を掛け合わせたような領域を模索してみました。建築とか、ランドスケープとか。はたまた組織や法律のようなソフト面のデザインも見てみたりしていました。
そこで1冊の本を見つけたのです。
インタウンデザイナー!
それが、この本。
「 おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる 」
この、通称「おもデザ本」に出てくるのは、全国各地の特定の地域で、地域に住みながらその地域でデザインを行うデザイナーさんたち。
それぞれの地域で求められる、その土地らしさを活かしたグラフィックやプロダクトなどのデザインを行いながら、地域の人と繋がって商店街や地場産業を盛り上げたりなど、まちづくり的な活動もしちゃう。
これだっ!!!って思いましたね。
またこの本に出てくるデザイナーさんたちから直接話が聞ける、LIVE DESIGN Schoolっていうプログラムにも参加することになりました。
毎月デザイナーから刺激的な話が聞けるだけでなく、現地に行ったり参加者同士で交流したり、ご縁が広がります!
百聞は一見に如かず
そんなこんなで、今年に入ったあたりから地域×デザインを掘り下げることになりました。
とても充実した時間を過ごしていますし、現地に見学も行ったりしたのですが、まだ何か掴めない感じがしていました。
そしてそれは、実際に地域に住んで、デザインの仕事をしてみて初めて掴めるものなのかなと、少し歯がゆい気持ちでした。
やっと、小浜です
そこで、見つけたのです。おもデザ本の共著の一人で、芸術工学部の先輩である、古庄 悠泰氏のFacebookに。
任期は1ヶ月程度で、暮らすのに十分なお給料も出る。通常の協力隊は数年の任期が与えられ、住民票の異動の必要もありますが、このインターンでは不要。
地域×デザインの実践にはピッタリだと感じ、本当に受かりたかったので大学の教授に志望理由書を添削してもらい(笑)見事合格し、小浜にやってきました!!!
長くなりましたが、私が小浜に辿り着くまで、でした。
ここからは…?
ここまで読んでくださった方、ご精読ありがとうございました。すっ飛ばしてここだけ読んでくださっている方、ご飛躍ありがとうございました。
今後は、私が小浜に来て実際にどのように感じ、それをどのようにnoteやデザインに活かしていくのかを記します。
次の記事では、なんでこのnoteを書いているのかを書いています。「クリエイティブ」という幅の広い分野でのインターンの中で、なぜnoteに至ったのか、知っていただけると面白いと思っています。ぜひ!
お読みいただきありがとうございました!