付箋1枚だけで
施設長からことごとく否定されたあの日から
仕事にくるのが億劫になっているきいろいうさぎです。
施設長室の前を通ることもできず、姿を見ると足がすくんで少し動悸がします。ちらっと見えただけで、なぜかわたしが悪者になった気持ちになってしまう。
言葉って本当に怖い。あの日から呪いがかかってしまったみたい。いままでと同じように仕事ができない。
明るく元気に仕事をすることが悪いようにしか思えなくなってる。
数日経って夜勤でタイムカードを見た際に、付箋が1枚貼ってある。嫌な予感しかしない。そう、施設長からのメッセージ。
“きいろいうさぎさん、施設長までお声かけください”
それを見た途端に恐怖で胃が痛くなった。気持ちも落ち込んで仕事に行くことが嫌で嫌でたまらなくなった。
有休消化しなくてもいいから、もう関わりたくない。ほっといてほしい。
他の退職していった人たちは皆んな、そんな気持ちで有休消化を諦めて退職していったのだろう。
もう仕事行きたくない。施設長からなんて言われるのか怖い。
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