ランサーズ完全攻略マニュアル(1)狙い目の案件を探せ!!
ぼくのnoteでも頻出するランサーズは、いわずと知れたクラウド・ソーシング・サービスの最大手である。仕事を求めるフリーランスと、仕事を任せたい企業を結びつけるマッチング・アプリのようなもの。現在、登録者数は110万人以上。案件の数は210万件 (2019年5月時点)にのぼる。いつもお世話になっております!!
もちろん、クライアント/ランサー(※ランサーズではフリーランサーのことをLancer【槍騎兵】と呼ぶよ)いずれも玉石混淆なのが現状で、狙い目の案件と、そうでない案件が明確にある。効率的な案件選びが、ランサーズ攻略の秘訣だ。
Yellow Houseはご存じのように、トータルデザインオフィスである。グラフィック、動画、ライティング、撮影、webと、あらゆる案件を一手に取り扱っている。ぼくだからこそ、すべての案件を公平に俯瞰できるというわけだ。
それでは以下、お勧め案件のランキングを発表しつつ、詳説していこう! 副業や独立を考えるクリエイター諸氏は、参考にされたし。
第5位 タスク系
難易度:★☆☆☆☆ 労力:★★☆☆☆
報酬額:★☆☆☆☆ お勧め度:★☆☆☆☆
ランサーズにおけるタスクとは、多人数のランサーに同時に作業を行わせる仕事方式。アンケートやレビュー、検索エンジンでの検索結果レポートなど、難易度が低い仕事が多い。誤解を恐れずいえば、スキルはないが暇だけはある、主婦が片手間にやるような単純作業である。Googleをひたすら特定の語句で何十件も検索する仕事が5円とか。あほかと。
おそらく、企業のSEO対策なのであろう。たとえば特定の商品名の検索数を増やせば、検索順位が上位に来るという狙いで、大勢のランサーに検索させる、と……。まあそういう仕事があるのは理解できるが、まったく金にならない。労多くして報われるところ少し。スキルのあるフリーランサーなら、これを暇つぶしにやるぐらいなら本でも読んでたほうがいいだろう。断言するが、お勧めしかねる。
第4位 グラフィックデザイン
難易度:★★★☆☆ 労力:★★★☆☆
報酬:★★★☆☆ お勧め度:★★☆☆☆
チラシやポスター、パンフレットなど、グラフィック関連の案件は数も種類も豊富なのでとにかく目につく。ここ数年はKindleなど個人で電子書籍を出版する人も多いため、電子書籍表紙デザインなんかも、安定した需要があるようだ。
じつのところ、Yellow Houseはパンフレットやチラシ制作については実績豊富である。本業でも扱ってきたし、写真の個展のチラシなんかも自分でデザインしていたから、illustratorやPhotoshopの扱いは、いちばん慣れた分野である。しかしだからこそ、グラフィック関連の案件は積極的に受けていない。紙媒体のたいへんさについては、身に染みて理解しているからである。
印刷物はミスがあったときのリスクが大きい、というのは前提としてある。しかしそれ以上に、グラフィックデザインの案件はコンペ形式がほとんどなのだ。お題を出されて、ランサーはデザインを提案する。たとえば片面チラシならクライアントからの提示金額は¥20,000~40,000が相場か。ランサーズ外では¥50,000~60,000が相場だからそれでも安いのだが、値段についてはこの際目をつぶろう。コンペ形式の最大の問題は、採用されなければ1円にもならない、ということである(※まれに応募者のうち上位にも少額だが報酬がいくこともある)。
しかも、ランサーズにいるグラフィックデザイナーは、総じてレベルが高い。素人の遊びのようなのをイメージしていたら、面食らう。さらに、ひとつの案件に60人からの応募者が殺到するのだ。宝くじを狙うような話になり、これも労力のわりには報われない。
ぎゃくにクライアントの立場としては、これほどオイシイ話もないだろう。何十とアイデアが寄せられても、支払いはあくまで一案ぶんで足りるからだ。
デザイナーの活路があるとすればロゴデザインだろう。ロゴだけならチラシを作るより作業量が少ないし、相場も¥50,000前後とそれほど悪いものではない。毎年何件の法人が新しく設立されるかご存知だろうか。答えは128,610社(2018年度統計)。しかも、起業数は年々増加傾向にある。つまり、毎年12万件以上の法人が、ロゴデザインを求めているのだ。ロゴデザイン案さえ通れば、そこから名刺やパンフデザインまで売り込んでいける。長い付き合いを築くことも、可能になるだろう……そう考えて、一時期ロゴに集中して取り組んでいた、時期がおれにもありました……、いずれにせよ狭き門であるため、お勧めはできない。察してくれ。
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