20代独身女、猫を飼う ~保護猫をお迎え~
衝撃的にひどい顔の猫を見てしまい、心がその子から離れなくなってしまいました
口半開き。目も半開き。しかも白目。若干のぞく歯が酷さを際立たせる。
この写真以外はとてもかわいい顔をしています。まさに逆奇跡の一枚。
こんな面白い子と暮らしたら楽しいだろうな~と妄想が膨らみニヤニヤ。
寝ても覚めても頭から離れず、里親応募することにしました。
1.応募とアンケート
里親募集サイト「ペットのおうち」掲載の子だったので、サイトを通じて連絡してみることに。(単身者応募OKで、居住地域が対象地域になってるかは確認済)
猫さん側の条件をきき、問題なさそうなのでアンケートをいただいて数日かけて回答・送信。
このアンケートが審査を兼ねてるかと思います。
・猫の飼育歴や、飼育後の環境
・家族構成
・自分に何かあった時に猫を任せることができる人がいるかどうか(単身者・高齢者応募だと特に)
・アレルギーが出る・転勤になる・家族構成の変化など不測の事態への対応
・・・などなど。
この段階で不利な条件(独身女・フルタイム勤務・ひとり暮らし)は伝えました。後から話が違うじゃないかと揉めるのは嫌ですからね。
なぜ猫が飼いたいか、この子じゃないといけないか、どんな暮らしをしたいか。自分の情熱も暑苦しいくらいに伝えました。
2.猫の条件
やりとりのなかで猫側の条件も提示されました。この子の場合、
・猫嫌いなため、一匹での飼育希望
・ベッドでうんちする癖がある
・猫エイズキャリア(母子感染)
どれも十分対応できそうだったので話は進みます。
猫エイズ:猫のエイズ。人に感染するものではないし、発症しなければ日常生活に問題はでない。しいて言うなら流血沙汰の喧嘩を避けるくらい。
詳しくはにゃんペディア「猫エイズ」の項目参照
3.お見合い
話もまとまり直接会うことに。
居住環境の確認や、譲渡条件の脱走防止柵の設置方法のアドバイスも兼ねて私のアパートで。
保護主さんふたりと、猫の光ちゃん。
人間たちがテーブルで話してる間にソファをひとりじめ。
物怖じしない。そして写真以上に美人。慣れてきたらすりすりしてくる。
人懐っこいとはきいてましたが、ここまでとは思わなかった・・・
4.脱走防止柵作成
猫の安全と近隣への迷惑を防ぐために、完全室内飼育・脱走防止柵の作成が譲渡の条件でした。
アパートの前が大型トラックもよく走る国道だったので、気合を入れて作成
左二つは100円ショップとホームセンターの材料で作れました
最初は柔らかくて加工しやすい猫除けのトゲトゲしたシートで柵を作ろうとしてましたが、前例がないとのことで無難にワイヤーの柵を使用。
ベランダへ行く大きいドアには「マルカン 猫網戸脱走防止フェンス」をAmazonで購入。
結果としてワイヤーの柵でよかったです。猫がよじ登ることがあるので柔らかい素材では途中で落ちたり壊されたりする可能性があるので。
足元から抜けられそうになることが多々あり、玄関の足元柵は地味に大活躍。
暮らし始めてから居間と玄関の間にもう一つ柵を作りました。
脱走防止柵作成後、トライアルがスタート。
トライアル中に先住猫や他同居者との相性を見たり、また新しい環境で体調を崩さないか様子を見たりするようです。
特に体調を崩すこともなく、長時間の留守番もできましたので、トライアルは終わり正式譲渡になりました。
5.その後
それが2018年1月の話。
ベッドでうんちする癖はなかなか治らず、仕事から帰るとまずベッドのうんち処理。
洗い終わったシーツをしいて、さて寝るぞと歯を磨いて戻ってきたらベッドにうんち。
マジでうんこちん。下痢も便秘もしないのはいいんだけどね。
本をかじられるわ、夜中に駆け回るわ、明け方にご飯催促されるわ。
出勤直前でストッキングに爪を立てられ電線するのはしょっちゅう。
地震が起きた後3日間は怖がって洗濯機の後ろから出てこなくなるし。飲まず食わずでトイレもいかず、どれだけ心配したか。
猫と暮らすのはいいことばかりじゃない。
困ることだって結構あるけど、出会わないと得られなかった幸せがあるので
2020年現在も仲良く暮らしてます