綺麗な読書感想文

まず本についてるあらすじを読みます。ふーん、こんな感じの小説かと思いつつ本を読みます。
頭の悪いわたしには一回では伏線など理解できず読みますが、あらすじとなんとなくを混ぜ合わせて、読書感想文を作ります。そして最後に、ジャンルに合わせた定番の感想をつければ、なーんと綺麗な読書感想文の出来上がり。

幼い頃のわたしには、攻略法があったと思う。大人がいいというものを提出すればよかったから。わたしが幼い頃知っていた、子供を採点する大人とは模範と規律で生きていた。
家に帰れば、その模範や規律は意味をなさなかったけどね。

社会的集団において、どうすれば評価されるかを生まれてから20年間で学んだ。気分で生きる人に怒られずにどう仕事をするかを10年かけて学んだ。

物心ついた時から、世の中が決めたレールがあって、その中で生きるものだと思ってた。乗れなかったレールもあるけど、乗れるレールにいざ乗ってみたら非常に生きづらくて悩んでる。レールに乗っていれば扱き使われて精神を病むけど、レールから外れるには度胸がない。

突出した方々は最初からレールなんて気にしていないだろう。聡明な方々はレールなんて無意味なものだと知っていて虎視眈々といつかレールを外れるために準備をしているのだろう。凡人は、世の中に敷かれたレールだからしようがないと諦めるだろう。

わたしはまさしく凡人である。凡人は良し悪しがわからないから漠然とした不安に覆い尽くされたまま、死ぬんだろう。

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