ターニングポイント
こんにちは、エールラボえひめの泉谷昇です。
先日、大学卒業後は県外の企業へ就職したものの、愛媛県庁へ転職した20代の青年と数年ぶりに会いました。
彼との出会いは学生時代で、印象は「怖いものナシの学生」でした。全く臆することもなく(本人はそれなりに気を遣っているとのことですが・・・)溢れんばかりの若さが眩しかったのを覚えています。
その際「泉谷さん、これまでの人生でターニングポイントってありましたか?」的な質問があり、振り返ってみました。
するとターニングポイント(≒変わり目、分岐点など)を経て今に至っていることがわかり、(もしかして今がターニングポイントかも!?)と思っている読者がいるかもしれないと思い、今号は「ターニングポイント」についてです。
私の最初のターニングポイントは大学受験に失敗したことです。映画制作を学べると思っていたのでショックでした。しかし、この失敗がアメリカ留学という選択肢を与えてくれました。
しかし!大学へ入ったものの挫折、退学してしまいました。毎日の生活に困るようになり、アルバイトを始めます。そこで妻(当時は彼女)と出会うという、これも一つのターニングポイントです。
最も大きなターニングポイントは、2001年の正月に報道番組を偶然に見たコトです。今でも覚えているのが司会者が「韓国(釜山)で取り組んでいる映画振興の様子です。」的な内容で紹介されたのが「フィルム・コミッション」でした。
韓国では国策としてフィルム・コミッションを設立し、世界をターゲットにした映画制作をしていました。
放送内容に衝撃を受けた私は、留学時代に監督や脚本家を志していたのを思い出し、勤めていたコンサルティング会社の上司らに、日本でフィルム・コミッション事業をしたい!と直訴しましたが却下され、どうしても諦めきれず、勢いで会社を辞めてしまいました。
事前に妻にも相談しましたが「(辞めても)いいよ。」の一言でした。アッサリ。
「チャンスの神様は前髪しかない。」というレオナルド・ダヴィンチの言葉(と、言われている)をご存知ですか?
時の神カイロスが通り過ぎようとしたので、捕まえようとしましたが前髪を掴み損ね、後ろ髪を掴もうと思ったらカイロスには後ろ髪がなかった・・・という、時の神カイロス=タイミング(チャンス)の逸話です。
要するに「チャンスと思ったら直ぐに掴む(動く)こと」と思ってください。
突然の無職、それも自ら無職を選びましたが、幸運にも四国運輸局の方が私が思い描くフィルム・コミッション像の企画書を読んでくださり、愛媛県を紹介してくれて、提案できました。
愛媛県ではタイミングよく「船を降りたら彼女の島」の撮影を控えていて、その翌年に「えひめフィルム・コミッション」の設立に参画できました。
その後も2011年に、それまで愛媛県にはなかった市民大学(ココ大)を立ち上げたことで県内20市町に繋がりができたこと。
2019年にはフィルム・コミッションの全国組織「ジャパン・フィルムコミッション」の理事長職を預かり、愛媛のみならず日本での撮影を希望する海外作品の誘致支援もしています。
ターニングポイントの選択が後に「吉」と出るか?「凶」と出るか?は分かりません。
しかし、「チャンスの神様は前髪しかない。」のように、結果を求めずチャンスと思ったら直ぐに掴まなければ、後で掴むことはできません。
そして、振り返った時に(あぁ、あの時がターニングポイントだったかも・・・)と思うのです。
チャンスは誰にでも何度でも目の前を通り過ぎます。しかし、直ぐに掴むか否かはあなたの選択次第です。
エールラボえひめ・ディレクター
泉谷昇
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