起業/創業した話【後編】
こんにちは「エールラボえひめ」ディレクターの泉谷昇です。
起業/創業して12年が経ちました。経営する中で感じていることを整理してみました。
それでは後編をどうぞ。
前編では「経営こそ起業/創業の肝」であり、「その時代の最強事業モデルを持つことではなく、時代に合った最適な事業モデルを持つこと」が大切と書きましたが、なんだか立派に経営しているように聞こえますが、数多くの失敗もしています。
※前編を読んでない方はコチラから
数多い失敗の中で今でも考えさせられるのが「理念では飯は食えない。」と残して去ったスタッフの言葉です。
「公益事業の落とし穴」といったら誤解を招きそうですが、「愛媛のためだから」「良いことをしているから」など、自己満足やエゴ、独りよがりの思い込みが度を過ぎると、無意識でも周りに負担や迷惑をかけます。
「一生懸命、やりがい」などの言葉に、曖昧にしたコトや見て見ぬフリをした私も最後は過労で倒れてしまい、2週間の入院生活を余儀なく送りました。「このままだと死にますよ。」という医者の言葉は忘れません・・・。
そして、入院中に色々と巡らせてたどり着いたのが「頑張らない宣言」でした。これは「仕事を追いかける=公益事業を頑張ってますよアピール」からの脱却でもありました。
倒れる前までは、経営の成果や仕事の評価は自分からアピールしていましたが、そうではなく、相手に任せることで、私は目の前に全集中することにしました。
すると、仕事の依頼は減りましたが、一つ一つの仕事の質と評価はあがり、10年以上続いているので生業化は成功したと思います。
「起業/創業していいコトありますか?」と質問されたら、経営者が持つ裁量権は醍醐味の一つといえます。すべての判断と行いが良くも悪くも全て自分に跳ね返るので手応えがあります。なので常に自分に問いを立てるようになりました。
そして、経営者にしか見えない景色(ビジョンやゴール)を描けるのも醍醐味かもしれません。
「NPO法人いよココロザシ大学」が描くゴールは「一人一人が他人の言葉を借りず、自分の言葉で愛媛の魅力を伝えられる社会の実現」です。
規模などに関係なく、色々な起業/創業が興れば、愛媛はよりカラフルになり、魅力的になると思います。
プロジェクトを通した起業/創業支援もエールラボえひめでは対応しています。
私のような、凸凹な起業/創業話が少しでも身近に感じてもらえれば嬉しいです。
ご不明な点やお気づきの点は、お気軽に問い合わせください。
エールラボえひめディレクター
泉谷昇
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