民主主義のこれからについて考える
夏も終わり、初秋の訪れを感じる今日この頃。激動の参院選が行われた夏が何年も前のことの様に感じる。今回、暴露系YouTuberのガーシーさんが参院選挙に当選したことから、今一度民主主義のあり方について考えるべきだと感じ、今筆を走らせている。(筆か?マウスか?笑)
民主主義は人類が集団生活を送る上での万能薬か?
自分は、普段友人達と馬鹿騒ぎすることも好きだが、抽象的な問題について友達と議論をする瞬間が最も好きだ。割と一人でいる時はずっと何かに思いを馳せている。
その中で、最近自分が最も熟考する問題が「現行の民主主義をこのまま維持し続けて良いのか?」というものだ。これは、自然に抱くようになったというよりは、参院選でガーシーさんが当選した事象から「考えざるを得なくなった」という方が正しいか。
民主主義への疑問点
今回の参院選でガーシーさんが当選したことで自分が抱いた疑問点は大きく分けて以下だ。
民主主義は人類が集団生活を送る上で、本当にベターな制度なのか?
このまま現行の民主主義を維持すると、人類は衰退に向かうのでは?
人類は地球の暦ベースで考えると、著しい速さで進歩してきた。これは現在進行形で今もだ。科学技術が進むにつれ、戦争を繰り返していくに連れ、常に事象はブラッシュアップされてきたと感じる。
徒歩が馬車に、馬車が車に、車が飛行機に、(超極端な例え、悪しからず)・・
それと同じように、政治制度も王政から立憲君主制に、フランス革命では共和制に。(これも超極端な例え、悪しからず)
日本は世界に稀に見る天皇を国家の「象徴」とし、あくまで立憲君主制ではないと言い張ってはいる?が、その影響力と強い宗教性を加味すると自分には立憲君主制にしか見えないのだが・・。広義の立憲君主制には含まれるようだ。まあ脱線はここら辺にして。
古代ギリシャ〜ローマの直接民主制を契機に、フランス革命(1789年)で自由と平等を基調とする民主主義が確立され、その理念が各国に渡り現代でも各国政治制度の基調を成している。
自分がここで問いかけたいのは、著しい発展を遂げてきた人類が何百年にも渡り民主主義を進歩させることなく使用しているのは正しいのか?ということだ。
例えるなら、議事録を作る際にwordで作成するのではなく全て和紙に筆で書いている様なものだ。
民主主義は機能しているのか?
長く使われるものには、相応の理由がある。民主主義も例外では無い。
ここで、民主主義が機能しているかについて考えていきたい。
結論、機能していない。
結論から言うと、機能していないと感じる。機能しなくなった、と言った方が正しいか。というより、一国の国会議員に詐欺師紛いの人物が当選したことから答えは自明であろう。
機能しなくなった大きな理由として、以下を挙げたい
マスメディアによる民意の操作
SNSの普及による情報過多
日本人の知能レベルの低下(教育の問題)
グローバリゼーションの加速に伴うナショナリズムの低下
正直このような問題はあげればキリがないが、肌感覚で自分が感じている要因が以上の4点だ。
広告塔の問題
4点中2点に、マスメディアやSNSなどの広告要素を挙げたが、今回の選挙で日本人が正常な政治判断をすることができないことが立証された。簡単に意志を誘導されてしまう。
いや、そもそもこれは安倍一強時代から分かりきっていたことでもある。集団的自衛権然り、円安誘導の大企業優遇アベノミクスに然り、ここまで民意が分かれるはずの政策を打ち出しているのにも関わらず自民党の優位は揺らがなかった。
つまり、現状の政治は「マスメディアが誰を当選させたいか」に左右されていると感じる。それが、SNSが力を持った昨今「影響力ある人物が誰を当選させたいか」に置き換わりつつある。但し、マスメディアの優位は揺らがないが。
「マスゴミ」などとしばしば揶揄されるが、それでも権力を監視する存在としてなくてはならないものがマスメディアだ。
「絶対的に中立なメディア」を作ることは果てしなく難しい。「中立」の定義は各問題・事象・受け取り側によって尺度が違うからだ。この論点は長くなるので、また別の機会にて。
知能レベルの低下に伴う民主主義の没落
広告塔の問題を先述したが、そもそも民主主義の主体、主人公たる国民に正常な取捨選択能力があればこの問題は考えなくて済むのだ。
かの福沢諭吉も以下の言葉を残している。
しかし、現実問題そう簡単にはいかない。日本人の教育・知能低下に伴い政治への関心も減る。結果的に、政治への当事者意識が失われナショナリズムが低下する。
全成人平等に1票が与えられているのにも関わらず、容易にその権利を放棄する。投票したとしても、深い吟味の上ではなく人気投票や義理の側面で投票する。
中には深い吟味の上で投票している人も多かろう。しかし、今回の参院選で自分はある意味日本に絶望したというか、そう感じざるを得なくなってしまったのだ。
旅行で沖縄に行った時、日本は本当に美しく平和な国だと再認識した。ウクライナ戦争が勃発し台湾危機が差し迫る中、日本も蚊帳の外ではない。日本を、主体たる国民の一人として没落させていきたくない。その一心が心の中にある。
終わりに
もっとより踏み込んだ内容まで議論を展開させていきたかったが、注文したアイスティーは残り僅かになり、そろそろ帰らなければならないので、今日はこんな所で。
議論途中で終わった感甚だしいが、この続きはまた後日あげようと思う。