うみの,そとへ.
有給休暇の消化にもそろそろ飽きてきたうへのです.
長らくお世話になった某赤い会社と,大好きだったJaSST Tokyo実行委員を手放して,もう一度,研究に向き合ってみることにしました.今年の新年の抱負に大学院に行くことは決めていたのですが,それが海外大学院になるとは思っていませんでした.3日後には,もう日本にいません.
多分ほとんどの人は1年くらいかけて留学準備をすると思うのですが,私は勢い余って半年でやることになったので,タイムラインはかなりドタバタでした.出願書類の提出時期がJaSST Tokyoにちょうど重なっていたので慌ただしかったのをよく覚えています.英語のスコアメイクもかなりぎりぎりまで頑張ることになりました.
博士後期課程を修了したときは,もう二度とアカデミアに戻ることはないだろうと思っていました.研究は確かに好きだけれど,自分の実力不足を目の当たりにして体調が悪くなるし,同じ年齢の人たちがまとまった額のお金を稼ぎ出していても私は奨学金で生きていた時期があったし,そんなことを通じて私の自己肯定感は粉々になっていたのです.あのまま続けていくことは到底できませんでした.
ですが,企業で働く経験とコミュニティ活動が全く別の視座をもたらしてくれました.知り合った多くの人からたくさんの励ましをいただきました.そのおかげで,もう一度スタートラインに立つことができています.本当にありがとうございます.
今回の選択にあたり,いくつか手放さないといけないものがありました.所属会社では本当に濃い経験をすることができましたし,私からJaSST Tokyoがなくなったら何が残るだろうと思ってしまうほどJaSST Tokyoが好きでした.手放すのはとても恐ろしかったけれど,これらを通じて少し賢くなった今なら,あのとき逃げ出してしまった研究とも多少上手に付き合えるのではないかと思うことができています.
新しい生活が大変なことは自明で,どうなるかはわかりませんが,それでもこの選択ができたことを純粋に嬉しいと感じています.
それでは.