北明翰留学日記 #5 ー迫り来る締切,旅行という名の絶え間ない消費ー
バーミンガムは,11月頃までは気温は低くても天気が良い日が多くて,イギリスの曇天も実は大したことはないのではないかと思っていたところ,12月に入ってから全くもって太陽を拝むことがなくなってしまった.
12月に入ってから複数の課題の締め切りを抱え,母国語でない言葉で書くエッセイはいくら時間があっても足りないし,いくら時間をかけてもぎこちないままだ.不甲斐なさに吐き気を催すし,悔しさもある.こういう時は自分の気が済むまでやるしかない.知らないうちに食事と睡眠を削っていて,人に言われて初めて異常な生活をしていることに気づく.
宿題の提出が一段落した今は,バーミンガムを離れて旅行に出かけていて,今はロンドンにいる.
私は旅行が嫌いだ.この何も生み出さない,ただ観光をして物を食らい,ゴミを捨てていくだけの生活にはすぐ飽きてしまう.出向くならばちゃんと学業か仕事がしたい.Where are you from?と聞かれることを最大の恥としているので,この1ヶ月はなるべく地元民のような顔をして過ごそう.だって,帰る場所などないのだから.