アジアカップ2019 中国代表メンバー紹介
■アジアカップ2019 中国代表メンバー紹介
・展望
グループリーグは韓国、キルギス、フィリピンと同組。今大会から参加国増加のため3位でも決勝T進出の可能性あることもあり、まあ流石に決勝Tはいけるでしょう流石に..そっからが本番
キルギス、フィリピンに連勝して韓国戦では主力を休める体制にしたい。最近の親善試合ではホームでインド、パレスチナに引分けてるけど、大丈夫でしょう。流石に..
・フォーメーション
4-4-2、4-3-3、3-4-3どれもある。よく言えばフレキシブル、よく言えば、、最近リッピは3バックを重用しているが中超で3バックのクラブはかなり少なく上位陣では皆無だしパフォーマンスも微妙だし個人的には4バック
李学鵬の負傷でサイドバックが不足しているのが懸念、本職は張琳芃のみで張呈棟はクラブでは攻撃的MFが多く、劉洋はそもそもクラブでレギュラーでないしサイドMFの起用が多い。
3-5-2
4-2-3-1
4-4-2
・雑感
平均年齢が高い!
登録メンバー23人平均年齢は29.7歳、大会参加24か国中1位のロートル軍団。
1980年生まれ(遠藤保仁と同じ)の鄭智、北京五輪世代が未だに中軸を担う。日本で20歳過ぎの堂安、冨安が出てきている中で23歳の選手が期待の若手扱いされている状況。1987年生まれの曾誠、88年の李学鵬の負傷離脱で95年の劉洋、97年の郭全博が繰り上がってなければもっとあがっていただろう。
リッピ監督のスタンスは「現時点での最強メンバーを選び最高の結果を残すのが仕事であり、若手を育成するのは自分の仕事ではない」なのだろう。
因みにリッピがかつて率いたイタリア代表、2006年W杯メンバーは平均年齢28.2歳、決勝フランス戦のスタメンは29歳だった
・・逆に現時点で最高(齢)メンバーなのでこのメンツで負けたらどうしようもないともいえる。
少数民族が増えた。(元々回族や満州族はいたが彼らはほぼ漢民族に同化している。)今大会は朝鮮族3名が入選(朴成、池忠国、金敬道)特に池、金はスタメンの可能性が高い。
彼らはいずれも北朝鮮国境近くの吉林省延辺朝鮮族自治州出身。同地にホームを置く延辺(現在2部)で育った選手。他にも落選したが高准翼(河北華夏、元富山、福岡)など朝鮮族プレイヤーは増えている。
落選したがウイグル族の木熱合買提江·莫扎帕(Mirahmetjan Muzepper)も直前まで代表入りしている。ユース年代ではウイグル族も増えており、新しい風となることを期待したい。
・過去の戦績
1976年初参加以降12大会連続出場、最高位は1984年と2004年の準優勝。
・選手紹介
*左から背番号、名前、英語スペル、所属クラブ、生年月日、代表キャップ/ゴール
GK
1 顔駿凌(Yan Junling) 上海上港 1991/1/28 15/0
2018年に入り代表で正GKを勝ち取ると、クラブでも安定したセーブでリーグ制覇に貢献。欧州移籍が噂されるなど充実のシーズンに。Twitter上で有名なGKコーチ山野陽嗣氏東アジアNo.1GKと称賛したことも。一方で優勝直後にSNS上で離婚していたことが判明し私生活の影響がないか少し不安。
12 張鷺(Zhang Lu) 天津権健 1987/9/6 0/0
一度は負傷で選外になったが土壇場でメンバー入り、天津権健ではキャプテン務めるベテランの実力者ながら代表は招集歴はあれどキャップはまだなし。第3GKという立ち位置。
23 王大雷(Wang Dalei) 山東魯能 1989/1/10 26/0
前回大会の正GK。17歳で代表初招集され年齢の割にはキャリア長く経験豊富。2010年アジア大会後にファンを批判し袋叩きにされるなど問題児キャラだったが、年齢を経て成熟した印象。安定感で顔駿凌に劣るがPKに強いなど勝負強いタイプのGK。曾誠の負傷離脱で補充もシーズン終盤を怪我で棒に振っており試合勘に不安。
DF
2 劉奕鳴(Liu Yiming) 天津権健 1995/2/28 9/0
ユース時代にポルトガルでプレイしスポルティングB等に在籍経験ある189cmのCB、国内復帰後は天津権健でファビオ・カンナバーロに重要されACL出場&初出場ベスト8に貢献も、若さ故か時折ラフプレイ癖がありメンバー発表直前のイラク戦でも退場処分に。3バックの場合はスタメン出場が予想される。
3 于洋(Yu Yang) 北京国安 1989/8/6 13/0
北京国安の主力CB、2012年に代表デビューも怪我などで安定せずなかなか代表では定着できていない。北京国安育ちだが2014年を以て広州富力に移籍する際は契約延長を拒否したため半年干され、移籍金獲得するために契約延長させられたが、また2年後に北京国安はそれ以上の金額で買戻した。
4 石柯(Shi Ke) 上海上港 1993/1/8 2/0
杭州緑城時代に岡田武史がトップチームに抜擢、今期上海上港で不動のCBとして優勝に貢献し2013年以来5年ぶりに代表復帰。個人的には足元に不安ある印象で代表デビュー戦で守備固めで投入されてからパスミスで失点を招いていた。今大会ではスタメン濃厚だが上港の選手は代表で不遇なイメージあるが果たして。
5 張琳芃(Zhang Linpeng) 広州恒大 1989/5/9 66/5
3大会連続の出場となる【中国のセルヒオ・ラモス()】も30手前になり怪我がちになり、恒大で全てを成遂げ燃えつきたのかパフォーマンスは既に下り坂の印象。3バックでも4バックでも、CBも右SBも対応。フィジカル強く攻撃参加は迫力があるが相変わらずクロスが残念。あとタトゥー多過ぎ
6 馮瀟霆(Feng Xiaoting) 広州恒大 1985/10/22 70/1
高さやカバーだけでなく高精度のフィードも武器で不可欠のCB。鄭智不在時キャプテンマークをまく重鎮。04年に代表デビューも怪我などでアジアカップ本大会は初めて。大会前最終戦のパレスチナ戦で代表70試合目にして初得点。韓国でのプレイ経験も。
17 張呈棟(Zhang Chendong) 河北華夏 1989/2/9 27/0
ポルトガル、スペイン、ドイツでプレーし欧州経験長く、スペイン.ポルトガル語できクラブでは主将としてマスチェラーノやラベッシらを束ねる。代表では右MF/右SB起用が多いがポルトガルでFW、スペインでDF、現在はクラブでは攻撃的MFメインのマルチロール。今大会では両サイドバックどちらかでの起用か。2017年河北華夏加入の移籍金は中国人選手歴代最高額の1.5億元(約25億円)国内リーグで審判に文句を言って5試合出場停止に。
19 劉洋(Liu Yang) 山東魯能 1995/6/17 1/0
山東魯能でU23政策の恩恵もあり活躍、両サイドバック、両サイドMF、CBもこなすマルチロール。ポルトガル下部リーグでもプレイ経験も。初招集ながら李学鵬の負傷離脱で代表唯一の左SB本職になりスタメンの可能性も、唯一残った左SBが所属クラブでレギュラーでない彼ってのもどうかと思うが
MF
8 趙旭日(Zhao Xuri) 天津権健 1985/12/3 81/2
2003年に18歳で代表デビューした守備的MF、強烈なミドルや飛び出しで攻撃面にも貢献するダイナモ。広州恒大時代リッピの指導を受け、アジア最終予選で復帰以降も信頼され招集され続けている。同年代の馮瀟霆と顔が似ていると評判。07年.11年大会以来3回目の出場。ロシアW杯ではなぜかCロナウドのMOM表彰のプレゼンターとして登場
10 鄭智(Zheng Zhi) 広州恒大 1980/8/20 102/15
04年準優勝含めアジアカップ通算4回目出場は歴代最多タイ。深圳,山東,恒大で国内リーグ優勝経験、英国(チャールトン.セルティック)でプレイし、2度ACL制覇、2013年アジア年間最優秀選手にも輝いた38歳のキャプテンの最後の国際大会だろう。近年は負傷も増えクラブで稼働半分程度もリッピは不可欠と考えている。17年W杯予選最終戦退場のため初戦キルギス戦は出場停止。
11 蒿俊閔(Hao Junmin) 山東魯能 1987/3/24 67/12
18歳で代表デビューし、2010年からシャルケ04に在籍し欧州CLも出場、内田篤人とチームメイトだった。当時は2列目の攻撃的MFだったが国内復帰後はボランチに定着。山東魯能ではキャプテンを務める。技術、パス、視野の広さはチーム屈指だが、フィジカルやスタミナ面が弱点でそのせいかリッピの評価が余り高くない
13 池忠国(Chi Zhongguo) 北京国安 1989/10/26 6/0
朝鮮族トリオ、守備力、展開力、大局観に優れたセンターハーフで攻守にレベルが高く、朝鮮族らしくスタミナ豊富な中国のカンテ。2017年には走行距離、パス本数でリーグNo.1に。北京国安のカップ戦優勝&ACL出場権獲得に貢献し評価急上昇中。代表歴浅いが本大会でスタメンの可能性高。なぜ今まで代表に縁が無かったのか
15 呉曦(Wu Xi) 江蘇蘇寧 1989/2/19 53/3
U23代表では右サイドバックだったが、今や国内有数のインサイドハーフ、ミドルや積極的な飛び出し等攻撃面に期待。U19アジアユースでウズベク相手にPK失敗しチームはU20W杯出場権逃したが、前回大会ウズベク戦ではその時のGKだったトゥフタホジャエフの目の前で決勝点を決めた。
16 金敬道(Jin JIngdao) 山東魯能 1992/1/18 5/0
朝鮮族、見た目も朝鮮族っぽい純朴な感じ(中田カウスに似てる)。170cmと小柄なテクニシャンだが豊富な運動量で相手のチャンスを潰す。元々は守備的MFだったが攻撃面も評価されシャドウストライカーや右MFでの起用も増えて、山東では今期得点力も開花。3バックの場合は右WBでの起用も予想される。
21 朴成(Piao Cheng) 1989/8/21 3/0
朝鮮族の他2名と比べより攻撃的というか10番タイプ。クラブでは2列目での起用も多い。アテネ五輪代表不動の10番だったが怪我で五輪予選を棒に振るなど期待の割には伸び悩んだ印象。時折スーパーゴールを決める印象
FW
7 武磊(Wu Lei) 上海上港 1991/11/19 57/12
今期国内リーグ27得点、名だたる大物外国人を抑え得点王&MVPに。代表では微妙と揶揄されるも2018年総得点8点中5点決めた中国のエース。本領発揮できれば今大会得点王候補と思われるが、代表ではフッキもオスカルのようなサポートも期待できず、下がってゲームメイクに関与する場面多くクラブ程得点量産できていない。大会後の欧州移籍なるか
9 肖智(Xiao Zhi) 広州富力 1985/3/28 13/2
2部でのプレーも長く32歳で代表デビューした遅咲きの苦労人。186cmのCFは得点それほど多くないがポストプレイ等得点以外の貢献度が高く代表リッピ、所属クラブのストイコビッチ両監督から信頼の厚いベテランストライカー。
14 韋世豪(Wei Shihao) 北京国安 1995/4/8 7/2
ポルトガルリーグでデビュー、年代別代表でエースを務め、17年末東アジア選手権で初代表初ゴールを決めた期待株。しかし北京国安ではパットせず伸び悩み気味。十八番は再度からサイドから切込んでのミドルだが、時に独善的な面、精神面に粗も。日本に相性が良くU19アジアユースで2得点、U21アジアユースでも得点。
18 郜林(Gao Lin) 広州恒大 1986/2/14 103/21
19歳の代表デビュー戦、開始5分で西村雄一主審に人違いで退場させられてから苦節14年、2018年に通算100キャップを達成。その割に得点数が物足りずアジアカップ本大会も未だノーゴール。近年はFWよりチャンスメーカーとして際立っているが、彼も代表最後の国際大会の可能性が高く、国際大会での爆発が見たい。
20 于漢超(Yu Hanchao) 広州恒大 1987/2/25 56/9
中国内No.1のウイング、30歳を過ぎてもドリブル、スピード、決定力は相変わらず。献身的な面もありリッピ始め歴代監督に重用されている武器。3バック起用時は適するポジション無く持ち腐れになる懸念も。
22 于大宝(Yu Dabao) 北京国安 1988/4/17 50/17
U17W杯ベスト8の後ベンフィカに引き抜かれ同世代のディ・マリア、コエントランらとプレイしたストライカーだが、国内帰還後は外国人FWとの競争に勝てず中盤でプレイする機会も。今年北京国安でキャプテンを務めカップ戦優勝したが後半戦は主にCBで起用された。クラブで微妙でも代表での信頼は不動、17年韓国戦での決勝点は誰も忘れない。
監督 マルチェロ・リッピ(Marcero Lippi 国籍イタリア)
2006W杯優勝を筆頭にイタリアや広州恒大で実績を残した世界的名将は今大会限りでの代表監督退任がほぼ確定。アジア最終予選途中就任で韓国を破るなど躍進も、その後は親善試合ではボロボロ。ホームで0-4コロンビア0-6ウェールズ1-4チェコ0-0インド1-1パレスチナ、結果も微妙ながら別に若手を起用して経験積ませた、、とかじゃなくてガッチガチのベテランでベストメンバーで上記の結果なのがまた不安にさせるんだけども、それでもリッピなら、リッピなら本番で何とかしてくれると期待(するしかない)
日程は以下。
1/7 vsキルギス(Al Ain)
1/11 vsフィリピン(Abu Dhabi)
1/16 vs韓国(Abu Dhabi)
個人的には日本とのガチ対戦は久しくないので、日本戦が見たいなと