翻訳記事:呉少聡
前回記事の通り、Jリーグ在籍経験あるDF呉少聡(Wu Shaocong)のトルコ・イスタンブール・バシャクシェヒル移籍が発表され、呉は既にトルコ入りしチームの練習に合流済。移籍後の呉が「足球報」のインタビューに答えている
↓元記事
https://weibo.com/ttarticle/x/m/show/id/2309404857033265643880?_wb_client_=1
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単独インタビュー:再度の国外移籍で、チームに定着し成長したい
1月10日、中国代表呉少聡はトルコスーパーリーグの強豪バシャクシェヒル(注:中国語では伊斯坦布尔谷穗城)に移籍し国外組の一員に。2000年生まれの呉は18歳で日本に渡っており、僅か4年の間に2度目の国外移籍を果たし、中国人選手初のトルコスーパーリーグ選手となった。
2022年シーズン、広州FC(前広州恒大)は困難に直面したが、呉は恩義を重んじてチーム残留した。呉と広州は困難なシーズンを送ったが、困難であるほど潜在能力を刺激した。シーズン25試合出場で1アシスト。最終的に広州FCは降格したが、呉のパフォーマンスは印象的なものだった。DFとしてクリア115回はリーグ全体で3位、パスカット回数はU23選手で4位。
1度目の国外移籍に比べ、中国リーグでの洗礼や経験を経て呉は自らに何が必要かを理解し、更に成長することを目標としている。
◆《足球報》:イスタンブール到着後数日たったが、この数日はどうだった?
呉:イスタンブールはとてもサッカー文化が濃く根付いた町だ。私もサポーターたちのサッカーに対する熱を感じる。来たばかりなので、まずチーム状況を理解せねばならない。コンディションの問題でここ数日は回復トレーニングばかりだ。
◆このクラブの第一印象は?コーチや監督とのコミュニケーションは?
まず、とてもプロフェッショナルなクラブだ。かつ近年進歩目覚ましい。全選手はスタッフに熱意を感じるし、大きなファミリーのように私を迎えてくれる。コーチ陣は以前の私の試合動画を見ており、早くチームのリズムや戦術に適応するよう言われた。
◆チームに知り合いや知ってる選手はいるか?
良く知られてるのは監督のエムレだろう。(注:エムレ・ベロゾール、現役時代02日韓W杯出場しインテル・ニューカッスルなどでプレイ)現役時代にとても技術がある選手だった、今は監督として積極的に若手を起用、今年の好成績がそれを証明している。
◆中超リーグ終了後、昨季のパフォーマンスや年齢を見て多くの中国クラブが獲得に興味を示しただろうが、なぜ国外移籍を選んだのか?
国外移籍の意思はずっと心の中にあった。自らの準備が完了していれば挑戦できる。(注:広州FCの降格&財政難で呉は契約残り1年ながら退団が確実視され、実際山東泰山への移籍が確実との報道もあった)
◆国外移籍を決める時、どのような心理的準備があり、どんな困難を予測したか?また契機は?
心理的準備はずっとあった。困難はやはり言語だろう、まず英語を上達させたい。勿論折角出てきたならここで終わりにしたくない。また性格も変えないといけない。熱しにくい、積極的に話しかけるタイプでないが、語学を学ぶには変えねばならない。最大の景気はやはり広州への加入だ。
◆バシャクシェヒルはトルコリーグトップ3のチームで、競争も激しい。2年半の契約期間でどんなプランを?
まず今年後半戦で公式戦出場し、来季はローテーション要因に食い込む。
◆初めてトルコに渡る男子中国人選手であり、自らのパフォーマンスで何を表現したい?
中国人選手の高レベルなサッカーに対する渇望だ、私も成長したいし、高レベルなトレーニング、対抗、サッカー理念を切望する。私の態度を見て、欧州のクラブや選手やサポーターたちに中国人選手を理解してもらい、また中国のサポーターに私の変化を見せたい。
◆の国外移籍で、自分のキャリアに何をもたらしたい?
早く自分のレベルを上げて、更に高いレベルに進みたい。例えば5大リーグなど。今はまだ始まったばかり、毎日の練習に取り組み、コーチ陣の要求にこたえるのが重要。更に代表でのポジションを争い、代表に貢献したい。
◆この数年でいろんな経験をしたが、今回の移籍は、18歳で日本へ行った時と、最も大きな変化は?
18歳の時はちょっと外を見て見たかった、当時は具体的目標を立てることもなく、わが国と日本の青少年の差を見て見たかった。数年たって、近年の鍛錬でサッカーへの理解も深まり、自らが求めるものも明確になった。今再度国外移籍にあたり、新しいクラブで定着したい。
◆日本で出場機会はなかったが、当時の経験は、経験するに値するものだったか?
勿論だ。当時同世代の日本人CBより上だったので清水エスパルスに加入できた。当時怪我が無ければ、出場機会を得られたと思う。
◆直近の微博(Weibo)の投稿であなたは広州に感謝している、昨季困難な状況でチーム残留したのはなぜか?
まずはチームへの感情、もう一方でチームは人員が不足しており、この機会で自分を鍛えたかった。この1年多くの経験をしたが、まだまだ足りない。
(注:親会社恒大グループの経営危機で予算大幅縮小し、広州FCは外国人選手、帰化選手、多くの主力級が流出した。)
◆努力はしたが最後は残留できなかったことを遺憾に思うか?
当然遺憾だ、自分のパフォーマンスだけでなく降格も遺憾だ。私は広州に恩を感じている。チーム全体が私を信用し、多くの成長機会を与えてくれた。
◆この1年の困難なシーズンを、どのように総括するか?
今思えば、自分がもう少し強ければ昨季ピッチで発生した問題は発生しなかったし、結果も違っただろう。だからまず自らが成長せねばならない。
◆特にあなたを獲得した時の監督ファビオ・カンナバーロに感謝しているが、彼に対しての思いは?今回の移籍を知っているのか?
私はカンナバーロ監督に恩を感じている、彼はずっと私を信用してくれた。トルコ移籍は恐らくまだ知らないだろうが、トルコでのパフォーマンスと成長を以て、彼の選択を誇りに感じて貰えるようにしたい。
◆ご存じの通り、近年中国サッカーは大きな挑戦に面している。国外での経験をどう中国サッカーに還元できる?
私は努力し自分を高め、良い方向に発展したい。特に代表チーム、代表が私を必要とする時、常に代表のために尽力したい。