生きててごめんなさいって思うことが時々ある。

わたしを心配してくれる人、話を聞いてくれる人、遊んでくれる人、一緒に笑ってくれる人、寄り添ってくれる人。ご飯を作ってくれたり、どこかへ連れて行ってくれたり、プレゼントをしてくれたり、お金と時間をかけてくれるものは特に。有難いという気持ちと共に、こんなわたしに関わってくれることに申し訳なさを感じている。

職場で人と接する時もそう。わたしに出来ることってほとんど無くて。むしろ効率を下げてるんじゃないか、相手にとって嫌なことをしてないか、無神経じゃないか、わたしの都合に付き合わせてないか。不意に自分の存在を憎み出し、自己嫌悪に襲われる時がある。

わたしが存在して、少なからず誰かに影響を与えてることがすごく恐ろしい。背負うものが多いと感じて、息苦しくなってるのかもしれない。責任感が強すぎるのかな。人間は他者との相互作用の中で役割を得るものだから、社会の中で生きていくには避けては通れない摂理なんだけどさ。

自分が人間であることが怖いんだな。

動物になりたい、と何度も思ってきた。考えすぎてしまう脳みそと心は要らない。生きてくために最低限の力さえあればいい。人間は"余計な力"が多いと思う。余計なことで苦しんでいる。考えても仕方ないことを永遠に考える。それが、わたしだ。わたしに人間は向いてない。

だからわたしは、こっそり人と距離をとる。誰にでも好意的なフリをして、常に笑って会話に応じて、阿呆で元気で明るい無害そうな人間の面を被っている。きっと周りからはバレているんだろうけど、わたしはあんまり弱みを見せたくない。本音を語って涙を流しても、すぐに笑顔になって忘れたフリをする。本当はずっとずっと泣いているのに。

一人きりのときのわたしは、限りなく無を求めている。

2020/10/13

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