いちにち、ひとこと。～DAY85 悲～

今日1日がんばるあなたへ、いちにち、ひとこと、グッとくるフレーズを贈ります。

本日のテーマ　「悲」

悲しいことがあったとしても
悲しい夜を迎えたとしても
大丈夫、一つ、一つが
ちゃんと終わってゆくんだね

さとう。/泣いているのは

大切な人との別れ、目標が届かない挫折、心が空白になるような喪失感。
これらは、まるで嵐のように突然やってきて、人の心を根こそぎにしていく。

しかし、どんな嵐にも終わりがある。
風は弱まり、雨は上がり、空にはやがて光が差し込む。
その過程は必ずしも劇的ではない。
むしろ、いつの間にか訪れる静けさの中で、人は悲しみの終わりに気づくことが多い。

悲しみが終わるということは、すべてが忘れ去られるという意味ではない。
むしろ、悲しみを抱えながらも生き続けるための力を得るということだ。
昨日はただ重荷に感じた記憶が、今日には1つの経験として受け入れられるようになる。

終わりを迎えた悲しみは、人を強くし、優しくする。
絶望の中にいた自分を思い出すことで、他者の痛みに寄り添うことができるようになる。
悲しみの先には、こうした新しい自分との出会いが待っているのだ。

だからこそ、悲しい夜を迎えたとしても、恐れる必要はない。
悲しみは1つ1つ終わりを迎え、その先には必ず新しい希望が見えてくる。

それが悲しみのもたらす、大いなる救いである。