マスコミにおける「韓国代表」の問題

相変わらず日韓の間に摩擦は起こり続けております。ここでは個別の問題ではなくて、マスコミ（主にTV）で自称？「韓国の立場を説明する人」の問題を考えます。

この人たちの例は枚挙にいとまがありません。ちょっと前だと金慶珠（キム・キョンジュ）さんが良く出ていました。嫌韓が進んで彼女の言動がキツくなってきたのか、それとも単にあのキャラが飽きられただけなのかは分かりませんが、最近は私はあまり見かけません（まあTV自体見てないけど）。(7/31。失礼いたしました。彼女はまだまだ現役でした（笑）https://youtu.be/EqZe4XZinJU）

ちょっと彼女に失礼な紹介の仕方をしましたが、それは本文の内容と関係があります。上で書いたように、一定期間に日韓問題の際に韓国の意見を説明する人として頻出する「言論版韓流スター」が現れてきました。多くは日本の大学の先生である韓国人だと思います。

マスコミがなぜ彼ら彼女らを多用する事情は良く分かります。韓国の立場を説明するのだから韓国人が良くて、しかも日本語が上手で、知性が保証されている人というのは限られていますし、みんながみんなTVに出たいとは限りません。そうなると、どうしても少数の人に出番が回ってきがちです。これは韓国の問題だけではなく、一時期フェミニストと言えば田嶋陽子という時代があって、あれで女性はそうとう損したと思います（「男性社会の陰謀」でしょうか？）

出る方の事情はどうでしょうか。売名したい人もいるでしょうが、日本に住んでいる限りよほどお金に困ってない限りは出たくはないでしょう。先ほどの金慶珠さんなんかは本気で韓国の意見を信じ込んでいて、それを訴えている印象でした。

ただ、今よく出ている李泳采（イ・ヨンチェ)さんは、物腰の柔らかさもあって、どこまで韓国の言い分を信じているのが微妙な気がしてきます。まあ他に人がいなければ、報道番組として韓国側の立場を説明する人は必要なので、しょうがないわけです。姜さんもお歳ですし。

これまでは、この「言論版韓流スター・システム」であまり問題なかったと思います（本人の事情以外は）。私が嫌韓に毒されてないのであれば、韓国の主張は大抵無理難題で（竹島の領有権は実効支配の期間が長いのでうんぬんとかありえますが）、それを繰り返してくれれば良かった。必要とされる知識も大したものではありませんでした。

ただ、現在の輸出優遇撤廃とホワイト国解除の問題はちょっと性格が違います。もちろん、めずらしく日本が仕掛けたということもあるのですが、中身も全く異なります。安全保障・経済・外交が入り組んだ大問題です（いままでの日韓摩擦がどうでも良いという訳ではないのですが）。日本人でもどれだけ問題の深刻さを理解できているかは分かりません。

こうした問題に関して言論版韓流スターに任せておいて良いのでしょうか？韓国の世論はともかく、官僚や政治家やその他の専門家などこの問題の深刻性を理解し、韓国政府と見解を共にしない人は一定数いると思います（と信じたい）。また、問題が多様で専門性が求められるのに、人権とか市民交流とかを専門にしている李泳采さんで良いのでしょうか？韓国政府見解を表面的に説明するだけでは、もはや不十分だと思います。

また、この問題は日本のメディアの「報道」の問題とも関わっています。ただ、この話をし始めると長くなるので別の機会にと思います。