メイクという行為に悩んだ話
お世話になっております。れもれもです。
今回もぽつらぽつら身の上話でございます
お化粧好きなんですよ。
れもれもは小さい頃に、母の部屋にあった色つくリップクリームを勝手に塗ってニコニコしているような子だったくらい、化粧というものに幼い頃から興味がありました。
高校生にもなると、化粧に詳しいお洒落な友人に「化粧したいんだけど何から買えばいいの???」と聞いて、なんなら買い物に付き合ってもらうくらいには興味が爆発しておりました。
大学生にもなれば、外見に関しては校則なんて概念がないので下手くそな化粧をして「どうやったらもっと好きな自分になれるんだ?」と日々試していたようなもんです。先輩に「似合わないぞ」って言われたら「どうしたらいいですかね」って聞いちゃうくらい探究心も高い人間でした。今考えたら最初は貶す意味合いで言ってたんでしょうから先輩も先輩で失礼な人だなとか思うんですけど、自分も自分で「こういうメイク大好きなんすけどね〜」ぐらいにあっさり答えちゃってたもんで、先輩も途中からは真剣に「この色なら/その服装の感じには似合わないけど、前のメイクなら/服なら似合うと思う」みたいにアドバイスくれてました。なんなら後半、「アクセサリーとしてはこの色似合うけど、アイメイクとしては顔色悪くなるから気をつけろよ」くらいまでご丁寧に教えてくれました。いや先輩イケメンかよ。
お化粧が苦手になったとき。
いざ、就活生になるとナチュラルメイクを求められるような風潮になりまして。いや自分が勝手に思い込んでただけかもだけどね。例に漏れず、ナチュラルメイクをしようと頑張ってた人間だったんですけど、頑張ろうとしている自分に違和感を持ちまして。
頑張る理由がね、ナチュラルメイクがわからないだったらまだいいんですよ。ネット開けば参考になるHPなんていくらでも転がってますし、就活セミナーなどでいただく資料なんかにも身だしなみについていっぱい書いてありますからね。そこを参考にしたらいいんですよ。
ただ、自分の場合は派手な(?)強い化粧した自分が好きだったというか、それも含めて自分という人間の一部であると本気で思っている人間なので、ナチュラルメイクで会社の人間の前に立っている自分が違和感を感じてしまったんですよね。
ただ自分の性質上、社会の「普通」になることに真剣だったので違和感を殺して…とはいきませんでしたがどうにか「普通」に見せかけて頑張っていた記憶があります。
ちょうど、自分が就活始めた頃って初めてコロナの緊急事態宣言が出た頃でマスクをして面接に向かっていたのでマスクの下にバチバチに赤いリップをこそっと仕込んだり、リモート面接で見えないだろうと踏んでちょっと強めのアイラインを仕込んで自我を保っていた記憶があります。
それがどうしても叶わない環境では、面接終わって即駅のトイレ駆け込んで大好きな私服に着替えてバチバチにキめたメイクして何食わぬ顔でウインドウショッピングに勤しんで自我を保っていた記憶もあります。
この頃持ち歩いていた就活用の鞄には、就活用に買ったunoのオールインワンリップクリエイターと絶対赤いリップは入ってましたね。お守り代わりのように。
すっぴんの自分も大好きですが、化粧してた顔も自分の本体の一部であると本気で思っていたので、この時期が一番苦しかった記憶があります。
お化粧ってさ。
どうしても、化粧をした後の自分も自分の本体の一部であるという考えが抜けきれず最近も日々格闘しております。すっぴんの自分ももちろん好きなので手抜きすることも多々あったりお仕事柄濃いメイクがしにくいので最低限日焼け止めと眉毛だけある状態で過ごすことが多いのですが、休みの日にフルメイクしている自分を見ては「自分が帰ってきた!」と思うこともしばしばです。
いつぞやTwitterで見た「人間は多面体」って言葉が忘れられず、人間にはいろんな面があるって言葉なんだろうなと思う反面、私は「社会に馴染むために複数の面を持つ必要がある」ということなのかなとかふと考えてしまいました。
最低限のメイクで生きる自分も一つの側面なんだと割り切れたら生きやすくなるのかなーと考えつつ、休日フルメイクしている姿を見て、「これが自分だ!」と思う毎日です。
みなさんもお化粧との付き合い方があれば、教えてくださいね。