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全てのおにぎりが無料だったら、人はどんなおにぎりを選ぶのかという考察から、読まれる文章を考える。
【ですます調】で文章を揃えたり、
【という】という表現を省いたり、
【形容詞を使わない】ようにしたり、
【タイトルに惹きを作る】とか、
【一文を短く】してるんですが、
noteの反応があまり変わらなくて…。
という内容のDMをもらった。
全く知らない方からのDMだったけれど、どうしたら良い文章が書けるか2.3日全力で頭を悩ませてしまった。
【読まれやすい文章 コツ】みたいな検索をして、1通り記事をチェックした結果、それらはどのページでも上位挙げられ、重要な要素だと書かれていた。
他には、【2000~3000字で仕上げましょう!】とか、【てにをはを使い分けよう】などが目についた。
じゃあ…
読まれやすい文章を書くコツを全て守ったら、必ず読まれやすい文章になるかといえば、答えはNOだと思う。
あくまでこれらはコツであり、必ず良い文章が生み出せるレシピではないんだと思う。
わかりやすく恋愛で例えると、モテるためには「清潔感」や「優しさ」や「面白さ」が挙げられるけど、それらをクリアしていても、絶対に付き合えるわけではないことによく似ている。
では、答えがない中で、どうすれば読まれる文章は書けるのだろうか。個人的に思っていることをわかりやすくするために、おにぎりに例えて考えた。
🍙
もし、おにぎりが無料で販売されていたら、どんなおにぎりから食べられていくのか。
一旦、偏差値と期待値を落としてこの問題を考えてみて欲しい。マーケティング的な感じ。もしくは、ハーバード大学で行われている実験だと考えると良いかもしれない。
Q.1 もし、おにぎりが無料で販売されていたら、どんなおにぎりから選ばれていくか。
※公平を期すためパッケージは全て無色のラップとする。なぜ無料でおにぎりが販売されているか?という疑問は無いものとする。
さてご存知の通り、おにぎりにはたくさんの種類がある。
サケ、梅、昆布、シーチキンといった定番系おにぎり。
鶏五目、赤飯、チャーハンといった調理系おにぎり。
新潟県産コシヒカリ、有明の海苔や塩的な素材こだわってます系おにぎり。
その他にも、職人が握ってます系おにぎりや、炊き方こだわってます系おにぎり、大きいおにぎり系がある。
では、何か1つだけ要素にこだわれるとしたら、何を重視したおにぎりから選ばれるのだろうか。
🍙
答えは、人によるだと思うし、統計調査もしていないのだが、個人的に全てのおにぎりが無料だった場合、具材にこだわったおにぎりから選ばれていくのではないかと思っている。
いくら素材や握り方にこだわっても、事前情報がなければ大抵の人は、お米や海苔、炊き方や握り方の価値に気づけないと思う。冷めてしまったらなおさらだ。
お米や海苔や塩、握り方や炊き方にこだわったり、鶏五目やチャーハンにするよりも、とんでもなくおいしいイクラや神戸牛ステーキでおにぎりを作った方が、選ばれやすいのではないかと思う。
もしくは、イカの塩辛+クリームチーズおにぎりのような、安価でも前例の無いコンビネーションで、美味しい具材を創造することも有効だと思う。(※シーチキンはこれに該当するが、時が経ちすぎてしまったので定番おにぎりに分類して計上。)
さて、遠回りしてしまったが、おにぎりを文章に直して問題を再考していきたい。
Q.2 もし、文章が無料で公開されていたら、どんな文章から読まれていくのか。
※公平を期すためパッケージはトップ写真は無とする。
なんというか、見えてこないだろうか。
【ですます調】で文章を揃えたり、
【という】という表現を省いたり、
【形容詞を使わない】ようにしたり、
【タイトルに惹きを作る】とか、
【一文を短く】することは、
上記のこだわりは、おにぎりにおける、お米や塩、海苔や握り方をこだわっているように考えることはできないだろうか?(強引?)
じゃあ、たくさんの文章が無料で公開されている現代で、先に読んでもらうためにはどうしたらいいのか。
答えは、人によるなのだが、個人的にはやっぱり具材にこだわってみたら良いのではないかと思って、僕は文章を書いている。
文章における具材。要するに、文章の核だ。
この文章で何を伝えたいか。それに徹底的にこだわる。核だけでめっちゃ面白ければ、多少文章が下手でも、おにぎり理論上より選ばれる文章が書けるのではないかと僕は思っている。
例えば去年、デブでブサイクな男子大学生が女子店員よりもレディース服を売れるようになった話。というnoteを書いた。その核には、以下の具材を真ん中に据えている。
イケメンよりもブサイクの方が服が売れるんじゃないかって思う。もはや、ブサイクの方が女子店員よりレディース服売れるんじゃないかって。
だって、イケメンや可愛い人だったら断られずに気づかない案件でも、ブサイクならほぼ確実に断られる。だから冷静に立ち向かうことができれば、お客さんが本当に求めている接客方法が見えてくるのでは?
と思って実践してみたら、マジで理想的な接客方法が見つかったかもしれない。
という具材を、非常に拙い文章力で包み込んでいる。
結果的に結構多くの方に読んでいただいた。
実際に読み直してみると、タイトルも長いし、ですます調はぐちゃぐちゃだし、一文一文はクソ長い。というか全体で1万字だし、形容詞もバンバン使っている。誤字もある(誤字は良くない)
要するに、コツを守らなくても読まれる文章は書くことが出来るんだと思う。伝えたいのは、リソースを割く優先順位だ。
文章を通じて伝えたいことを優先的に徹底的に面白くする。そして、いろんなコツを使って、その核となる具材を包み込んでいけば、いまよりも読まれる文章になりやすいんじゃないかと思う。
もし今までどおり、具材以外の部分に多くの力を割いてしまったら、美しい塩むすびや定番おにぎりが生み出されやすいのではないかと思う。
それらも素晴らしいことだとも思う。美しくわかりやすい文章なのだと思う。だけれども、ほぼ全ての文章が無料で公開されている現代では、それらは選ばれづらいと僕は思う。
もし、全てのおにぎりが無料だった場合、お客さんは人気で話題のおにぎりや、豪華な具材のおにぎりに手を伸ばし、塩にぎりや定番おにぎりに辿り着く頃には、お腹いっぱいになっているんじゃないだろうか。
もちろん基本を大切にした丁寧なおにぎりを作ること。お米にこだわること。握り方にこだわること。素材にこだわることも間違いなく重要だ。
ただ、読まれる文章を書きたいのであれば、まず具材となる文章の核に注力してみてはどうだろうか。
そもそも文章において何を核だと考えるかは、人それぞれかもしれない。意見が分かれるかもしれないし、絶対的な答えなんてないと思う。
だけれども、読まれる文章を書くために、何を重要にすれば良いか迷っているのなら、具材を中心に考えてみたら良い変化が起こるかもしれない。
🍙
こんなnoteを書いたのだけど、知らない人のDMに長文のnoteで返信しようとしている自分、マジで気持ちが悪いなって思ってしまったので、noteが自然にその方に届いたらいいなって少しだけ思う。
以上解散。(ちなみにその方からはフォローされていない…)
※余談
この前、テレビですごく美味しそうなおにぎり屋さんを見つけたので、今度行ってみようと思います。
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