僕の作りたい世界
みなさんは作りたい世界、ビジョンという物をはっきりと持っているだろうか。
こんな世界を僕は作るんだ!ってはっきりと言える世界。
この記事では僕のこれから作ると決めている世界について書いていきたい。
僕の作りたい世界は何か。
僕の人生の4つのストーリーから説明させていただきたいと思う。
ストーリー1 孤独
僕がまだ10年も生きていない頃、父が起業した。
父が起業するというのは一見カッコよく聞こえるが、家族にとってそれは大きな辛い出来事だった。
父は仕事に集中して家にほとんど帰ってこなくなった。家の経済状態は極端に悪くなった。
母親も働きに行かないといけなくなった。
全然父が帰ってこない日々が1年か2年くらい続けば母親も家に帰ってこなくなった。
僕が家に帰ると暗闇。ご飯が置かれている。無言で食べる。
「なんで帰ってこないの??」
毎日寂しかった。早くお母さん帰ってこないかなぁ。そう思って毎晩夜中まで泣きながら待っていた。
そんな日々を何年も続けて僕は自分をこう定義してしまった。
「自分は愛される価値のない人間なんだ」
ストーリー2 仲間
中学くらいからはもう生きている意味もよく分からなくなっていた気がする。
僕の地元には同じように家庭環境がおかしな友達がいて、彼とつるむようになっていった。
僕らはどちらも学校にもあまりいかず、タバコを吸ったり、酒を飲んだり、バイクをのりましたり、時には人様に迷惑をかけて過ごした。
僕らは勉強なんかしたことがなかったし、人に迷惑をかけるかギターを引くことしかできなかったが、地元の仲間は僕に最も大事なことを教えてくれた。
「ここにいていいんだ」
ストーリー3 達成する喜び
当然、学校でも僕は煙たがられていた。
先生たちからしたら早く学校をやめて欲しかっただろう。
高校3年生の春、進路面談が担任とあった。
当然のように大学に行くと思っていたのだが、先生からこう言われた。
「お前みたいなクズが大学なんかいけるわけないだろう」
確かに僕はそれまで勉強したことがなく偏差値も約30だった。
僕はくやしかった。こう思った。
「絶対に見返してやる」
それから、1日も休みなく毎日寝てる時以外は勉強し続けた。
そして9ヶ月後には僕の第一志望の某国立大学に合格していた。
合格発表で僕の受験番号をみた時、僕は叫びながら嬉しくて嬉しくて号泣していた。
「よっしゃっぁあああ!!!!!!!」
それまで愛される価値もない人間、外を歩けば警察に怪しまれ声をかけられ、学校に行けば煙たがられ、家に帰れば誰もいない。
地元の仲間と犯罪行為をすることでしか生きる意味がなかったような自分が生まれて初めて努力して社会から認められた瞬間だった。
ストーリー4 愛
そんな僕は22の時、一人の女の子と出会った。
その子は愛されて育ってきた子だった。
ピカピカに輝いた笑顔と綺麗な涙を流す女の子だった。
僕みたいな闇人生を歩んできた人間なんかと仲良くなんてなれないはずの子。
なのに、なぜかその子と惹かれあった。
こんな闇にまみれた社会不適合な僕を、その子は好きだとずっと言ってくれるのだった。
こんなダメな僕を。
初めてだった。こんな眩しい人とずっと一緒にいたのは。
自分は愛される価値のない人間なんかじゃないんじゃないか。
彼女のあの輝く笑顔が僕を変えてくれた。
僕の作りたい世界
愛される価値のない人間だと思っていたけど、仲間がいたから生き延びることができて、そして僕は「よっしゃぁあ!!」という達成する喜びを経験し、愛にあふれた人と出会って人生が大きく変わった。
僕はいま、こんな世界を作ると決めて生きている。
「よっしゃあ!と達成する喜びを分かち合う愛溢れる世界」
昔の僕みたいに愛される価値のない人間なんだって思う人なんかいない、みんなであの時の仲間たちのような繋がりで、何かを達成するような喜びをわかちあえる世界。
あの子が教えてくれたあんな輝いた愛が包んでくれているような世界。
なにをロマンチックに言うてんねんっていう話であるし、恥ずかしいので口では絶対に言えないが、真剣にそう何ヶ月も一人で考え続けている。
勇気を出して今日初めて自分の外に書いてみた。
甘いことはわかっているし、曖昧な概念すぎることもわかっているけど、真剣に純粋な気持ちだし、ずっと僕の人生が僕にそう言ってくるのだから仕方ない。
はっきりと言える。
「よっしゃあ!と達成する喜びを分かち合う愛溢れる世界」
を僕は作る。