第4次産業革命の世界で大切なこと
第4次産業革命
現在、世界中でまさにたった今も起こり続けている社会の大変革である
第4次産業革命はDXとほぼ同義だ
インターネットの中の世界ではすでにGAFAが個人ビッグデータを集積し、第4次産業革命の先駆者として世界をリードしている
そして日本のビジネス環境において最も大事なことは何かといえば
DXと言って違和感を感じるビジネスマンは少ないだろう
経済産業省は2025年の崖として、既存のCOBOLで動いていたようなシステムの保守運用が不可能になってくることも加味して、DX化を促す
それが実現できなければ日本経済は今回のコロナショック以上の打撃をうけるだろう
しかし、経済産業省はシステムの老朽化とDX化を同じに文脈で話してしまったため今現在の日本企業の多くは、間違ったIT化をDXだと勘違いしてしまっている節もある
例えば
・RPAを導入して業務を自動化して人間ではなくロボットに働いてもらっている
・これまでエクセルでデータ管理していたものを、クラウドベースの製品に置き換えて、業務属人化を解消したとか
こんなのはDXでもなんでもない。ただのIT化だ
本来、第3次産業革命期でもできたことを2,30年遅れて今やっているだけだ
日本企業が今やらなくてはいけないことはData Drivenの経営である
Data Drivenな顧客視点・ユーザー視点でのデザインシンキングによる価値提供である
それこそがDX化であるが、ではいかにそれを実現するのかといえば
それは一朝一夕にはできない。ビジネスモデルの根本的な変革なしに、DX化をやろうとするとRPAによる業務の自動化やクラウドを使った業務効率化なんかをDXだと言ってしまう勘違いDXが起きてしまう
DXを起こすためには経営コンサルタントが戦略を描くだけでは不可能だ
優秀な営業マンや会計士や弁護士を何人雇ってもDXは起きない
DXを起こすために必要なのはプロダクトだ
DXを起こすための基盤となる武器が必要だ
その武器を作っているのがAmazonやGoogle、Microsoft、SAP、Salesforce、Oracleなどの巨大IT企業だ
NTTや富士通なども奮闘はしたものの今のところ残念ながら第4次産業革命の武器を作成のキープレイヤーにはなれそうにない
NTTや富士通も日本のIT産業のガラパゴス化による犠牲者なのだろう
SIerという日本特有のビジネスモデルはITよりもユーザー業務部門が強い日本特有のビジネスであり、カスタマイズや追加開発に神経を注ぐことになり、プロダクトも微妙、手段であるはずのITのその先の成功に責任をもたない中途半端な存在になってしまった
(個人的には日本のSIerで働いてる若者はキャリアとして早く逃げるべきだと思う)
その間に欧米の巨大IT企業はプロダクトを改善しつづけ、気づけば第4次産業革命に必要不可欠な存在となった
しかしながら、プロダクトだけでは意味がない
プロダクトは手段であり、ビジネスをDXして成功させるにはまた別の視点が必要である
そこで新しく誕生した職業がある
カスタマーサクセスである
カスタマーサクセスは自社のプロダクトを使ってクライアントを成功させることに責任を持つ
それがリテンションモデル・サブスクリプションモデルのビジネスモデルでは自社の利益にも繋がる
つまり新規顧客を獲得することよりも、既存顧客の方の維持の方がROIが高いという当然の事実にコミットする職業である
そして今日本企業に最も必要とされているDXのためには、これらの巨大IT企業のプロダクトを活用し、カスタマーサクセスと協働して、自社のビジネスモデルをデータドリブンなものに変えることである
戦略形成や導入でアクセンチュア やIBM、デロイトのようなコンサルティングファームを使い、導入後の継続的な成功のためにカスタマーサクセスを使うなどしても良いだろう
これからもし日本が世界で戦うのであれば
今、最もこの世の中に必要とされるのは、
DXの基盤となるプロダクトとそのカスタマーサクセスという職業である
これを日本の産業界が使いこなせるのか否かで10年後の日本は全く違う国になっているだろう
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