UTGオープンに対するIP3ベットの戦い方(6max、ペアードボードの場合)
UTGオープン/コールレンジ vs IP3ベットレンジ
UTGオープン/コールレンジ
UTGオープンコールレンジは下記の通り非常に少なく、QQ、JJ、ミドル〜ローポケット、ATs〜AQs、KTs〜KQs、ミドルスーテッドコネクターに限定されます。
HJ3ベットレンジ
主力は、TT〜AA、ATs〜AKs、KTs〜KQs、AQo〜AKo、A5s〜A3s。
UTGコールレンジに対して非常に強いハンド群で構成されており、ポーラライズドレンジではなくコンデンスドレンジになっていることがわかります。
JhJc6hボードが落ちた場合の3ベッターアクション
ボードに、JhJc6hが落ちたとします。
当然UTGはチェックなのですが、ここでHJは42.3%と、IPでありながらチェック頻度が高くなっています。
3ベットレンジがコンデンスドレンジとなっていることから、ベットに適していそうなボードテクスチャーのになぜでしょう?
その答えは、このボードにおけるUTGのフロップチェック/コールレンジの強さにあります。
なんとこのボードでは、UTGの方がレンジEQが高いのです。
さらにIPのHJのEQRが100%を割るほどにポット獲得の実現性が低くなってしまっています。
その理由は、チェックコールできるグッドハンドがUTGに多いからです。
「良いハンド」としてハイライトされた左側にあるUTGのハンドを見ると、ミドルペアが39.9%も占めており、チェックコールに適していることがみて取れます。
これに対して3ベッターのHJサイドはナッツ級orA/Kハイという状態になり、ポーラライズドレンジになってしまいました。
つまり、
コールできるグッドハンド群がUTGに多くなること
コンデンスドレンジでプリフロップを開始したにもかかわらずボードテクスチャーでポーラライズドレンジに変化してしまった
という2つの変化が生まれます。
結論
以上の理由から、プリフロップで想定していたCB戦略は、EQRが低くなったのに伴い、ポジションアドバンテージを活かしたショーダウンバリュー戦略に変更されたので、チェックが利益的ということになります。
もちろん、ポーラライズドレンジに変化したことから、チェックやポット30%CBではなく、50%以上のサイズのCBも肯定されるようになっています。
ただし、UTGが上級者プレイヤーだとコールorレイズされポットサイズが大きくなるので、UTGのプレイヤーのレベルに合わせて使い分けると良いと思います。
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