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馬341.ただきます!
いつもライブって「せっかく楽しみに来てくれたんだからたくさん詰め込みたい」って思ってセトリを作るんだけど、陽緑帯みたいに想いの強いイベントは特に盛り盛りになってしまう。
この日は来場いただいた方には高齢者も多いことから、昨年同様二部構成。足腰の悪い方用に近所の西養寺様から椅子もお借りして万全の体制。
「あれもやりたい!」
「これもやりたい!」
となるのはいいイベントの証拠だ。
それが自由にできるのだから自主企画は心踊る。
いろんなことを想像してセトリを組み上げ、一晩寝かせてまた少し変えて、何日も夜を共にし、時に悔しさで涙を流し、時に壁を超えた喜びで抱き合い、時に落ち込む互いを慰め合い、そうしてボロボロになりながら、しかし強固なセトリが出来上がるのである!
ローマは一夜にしてならず。セトリには血や汗が染み付いているのです!
特に陽緑帯には、地元の皆さんに、また、県外のファンに地元に来てもらって開催するわけだから、悩みも多い。
これでも削って削って、変更してそしてようやくの25曲。
過去最大だったと思う。
あっちゃんに「心配だな〜〜〜」と言われながら。
内心で「(いけちゃうくせに〜)」と返しながら。
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この日一部の最後に、当日になって差し込んだ曲がある。
「いい日旅立ち」のカバーだ。
たまたま「アイドル誕生」というドラマを観たこともあるけど、1年前、開催のためにポスターを貼って回った時のこと。昔この町に映画館やバーがあったという話や、町の大先輩たちが、夜汽車に飛び乗って出稼ぎに東京や横浜に行っていたんだと話を聞いたこと。正直、東京なんて行ったことない、ずっと地元にいたんだとばかり思っていたので驚いたのを思い出した。それから、ヒットソングがみんなの歌だった頃のこと、自分たちの世代だって歌える、広く知られた歌を共通の支えにして、心で会場でひとつに繋がりたいと思った。これは、ヒットソングがない自分の歌では、やっぱり難しい。これはあくまでポジティブな気持ちで、単純に歌いたかった。あとこのイントロと間奏のトランペットソロが最高なので、あえてルルルで歌いたかった。丈造がいるのに、あえて、ね。「俺あのトランペットソロ好きだよ」って丈造言ってくれたくれたけど、「ひとりで走り切りたいんだ」と伸ばしてくれた手を拒んだ。
やっぱり3時間くらいやってると最後のほう、もうむりってなっちゃって、2曲くらい削ったのかな。
それでも23曲くらい、よくがんばりました。メンバーのみんなありがとう。
本当にお疲れ様。
「酒屋町音頭」という歌は、お祭りの時に踊るものです。
調べていたら、1984年頃、歌手の村上幸子さんはこの歌を歌いにこの両川へ来ていたようです。
両川に後援会があったそう。
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ちょうど40年、歴史というほど深くないこの歌、きっと色々順調だったんだろう当時の様子を想いながら、それでも町の歌があるというのはすごいことだよなあとしみじみ。
子どもの頃から、祭りの時にはみんなが踊っていたから、もっと昔からある歌だとばかり思っていたけど、実はそんなことなくて、最近だった。これなら俺の歌でもしれっと町の歌にできそうな気がする。
でもこの歌も町の思い出で、継承していきたいよなあとも思う。その役目は自分ではなくても。
踊り手と噂のお店に挨拶に行き、「CDないですか?」と訊いたら快く貸していただき、丈造が採譜してくれた。
これでひとつ、文化は保存されたわけだ。
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町の皆さんが喜んでくれたので、やっぱりやってよかった、と思う。
これも、きっと誰かの思い出に触れたことだろう。
来てくれた皆さんの「楽しかった!」という顔と声が嬉しかった。
見送りながら、きっとまた今年も忘れないだろうと思った。
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クライマックスでは、時間も足りなくなって、「エブリシング」を省略することにした。
とりあえずみんなにお礼がてら、「もう大丈夫だよ」って伝えたくて、
ひとりひとりに「エブリシングアイノウ」を差し上げることにした。
「結果的に1曲まるまるやるより長くなってるじゃん(笑)」
と丈造に笑われたけど、そんな感じの小野雄大band set。
ほんとうにありがたいメンバーとファンに恵まれています。
今年来てくれたみんなありがとう!!
これからも、その場所で、その時にぎゅいんと輝いてはみ出す音楽を鳴らしていきます!
ぜひまた現場で五感を共有して一緒に振動で踊ろう!
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改めて、陽緑帯2024、ありがとうございました。
この日作られた「あかるい(仮)」もはやく聴いてもらいたいけど、どうしたものかな〜。
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![小野雄大](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158651543/profile_8bf19ead135f035e4c47e4726f347fc0.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)