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I'm thinking ...

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「Thinking」では、 日常生活で感じたこと働いていて考えたことなど ひとりごとを書いています。
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#ビジネス

本当の君のことあんまり分からない

中途でうちの会社に入社した後輩がいた。 彼は僕より3つか4つ年上だったけど、早く入社している僕を先輩として扱ってくれた。 前職がアパレルだった彼の最初の印象は ”オシャレ” 。彼が入って1年目は一緒に仕事する機会も多くなくて、深いところまでは知れなかった。 2年目になって席が隣になった。その時の最初の印象は、”電話対応が誰よりも丁寧” だった。ただ、逆にその丁寧さのせいか壁を感じる時もあった。 日々の業務、昼食や飲み会を通して、彼との距離は近くなった。 入社以来ずっ

死ぬ気でやってみろ死なないから

何も言えずうつむく僕に、先生は言った。 高校1年生の秋。 翌年からはクラスを進学先によって分けると聞かされた。 A組とB組は私立文系、3組は私立理系、4組が国公立みたいな。 当時僕は、自分のことをそんなに頭が悪くないと思っていた。 ”そんなに悪くない” ここが重要で、頭がいいとは全く思っていなかったが、悪いとも全く思っていなかったのだ。 そんな僕は、親も期待してるし、と国公立クラスを希望した。 ある日担任に呼ばれた。 「お前は国公立を目指しているのか?」

文化祭の前日が好きだ

イベントや行事ごとが大好きな僕は、学生時代に生徒会や文化祭・体育祭実行員など積極的に参加してきた。 でも今考えると、一番楽しかったのはイベントそのものではなく準備時間だった。 まずは企画。 この出し物を決める作業が一番大変。 「1組はお化け屋敷って決まってるみたい」 「今年食べ物ダメなんじゃない?」 みんなカッコつけたい時期だったりするから、なかなかアイディアが言い出せず、気付けば他クラスの噂や否定的なコメントでもちきり。 だから根気強さが大事。 企画はたった

僕が一瞬だけ何者かになれた話

大学時代に長期の留学をしていた。 初めて自ら動いて決めたことだった。 留学で経験したことは沢山ありすぎるので、いつか機会があれば書きたいな。 今回は、何者かになりたかった僕が、留学で一瞬だけ何者かになれた話。 留学生はホームシックになる人も多い。 だから先生たちは毎週金曜日に、生徒と2人でちょっとした話をする時間を作っていた。 ホームステイをしている子には、ご飯や会話など問題ないか。 寮で生活している子には、ルームメイトでやばいやつはいないか。 などなど。

どうやら僕は何者でもないらしい

26歳。会社員。 それ以外の言葉で簡潔に自分を表現する言葉を持ち合わせていない。 学生時代を振り返ると、いわゆる陽キャラのグループに所属していた。(決して自慢したいわけではない) 自分が何かを話せば周りは笑ってくれたし、いつからか浸透したいじられキャラは居心地が良かった。 「きっとここでは、出来ない方が面白い」 「実は本気だし熱くなってるけど、キャラじゃないし冗談にしとこう」 人に求められている実感があった。 人が求めてくれることが嬉しかった。 そうして僕は、