見出し画像

オンブループ解体新書

まず最初に言わせていただきたいことがあります。
この記事はめちゃくちゃ長いです。また、タイトルのデッキである『オンブループ』は使用難易度が非常に高く、蟲神器に理解のある蟲主でも扱い切ることは難しいと思います。
また初心者の方や、蟲神器のゲーム性をまだよく理解できていない方は閲覧をオススメしません。
それでも読んでみたいという方は、是非ご閲覧ください。


こんにちは、ydkkcと申します。
この記事では、自分が愛してやまない『オンブループ』を1年間使い続け、独自に開拓して得られた研究結果の全てを書き連ねていこうと思います。
正直言ってこのデッキは本当に弱いです。フリープレイでワイワイやる分には良いデッキだと思いますが、公認大会には間違っても持ち込まないでください。勝てないと言われても責任は負いかねます…(汗

なお、今回の記事は2024年11月20日4弾環境時点で作成した内容となっているため、ご了承ください。




・オンブループ視点の環境考察

この項では七節の3.4弾環境でのオンブループの立ち位置の考察を書きます。
半ば日記のような形になるので、興味ない方はスルーしてください。

①3弾環境

第3弾で"七節の秘伝書"が登場しました。つまりここからオンブループの歴史は始まったワケです。
当時の環境は、水生昆虫がありとあらゆるデッキを蹂躙し続けてきた、超水生昆虫環境でした。
当時の蟲主総会のトップ4のデッキを見た後、すぐにこのデッキを思いつき、翌日の蟲の架け橋で使用したのが自分のオンブループの始まり。

当時使ったデッキがこちら

当時はこれを使いチーム戦で優勝できました。
水生昆虫やワンショットという術による除去の入っていない、超有利対面を引き続けた事が勝因となり、ここからオンブ沼に浸っていく事に。

ここからこのデッキをベースに独自に研究を続け、次に使用したデッキの形がこちらです。


当時は水生昆虫やカウンターアグロ等の待つデッキが多かったため、攻めっけゼロのガッチガチの防御デッキにしました。
コントロールが水生昆虫によって殲滅させられていたので、この戦法は通りがよくそこそこ戦えました。
しかしこの時から、本来想定していなかったオオキバ等の大型蟲の処理が難しい事に気がつき、さらなる改良を加えてる事に。


そして3弾環境で導き出したオンブの答えがこちら。
当時環境のトップだった水生昆虫、瀬戸際水生(混ぜ水生とも呼ばれる)アグロに戦える様に改良したものです。
当時は空蝉のバリューが現在よりも高く、対策しないと打点が通らず負けてしまう事が多かったので、タガメも倒せて打点に繋げられるコーカサスと、それに加えて水生昆虫や大型蟲にも強く出られるサカダチを加えてパワーアップ。
結論から言うと、コーカサスの裏返しは使える盤面が非常に限られていた為不要という事に後々気づきました。
(代替えのカードが見つからなかったので3弾環境はこのままレギュラーにしてましたが…笑)

デスストーカーはアグロと、3弾環境の象徴であるロードハウナナフシにを倒してくれるカードである事、突破困難だった緑の大型蟲に対して強く出られると言う点も加味して採用。
このカードは当時のオンブループ視点だとめちゃくちゃ強かったです。

変わった採用カードはこれくらい。デッキからわかる様に、当時は溜め環境で、待つデッキに対して滅法強いこのデッキはそこそこの戦績を残せました。

おまけに当時私が作ったゴミをいくつか紹介します。

オンブをムキムキにしてやろうという魂胆で作ったデッキ。弱すぎて話にならなかった。
焼肉で網の上で真っ黒になった小さな肉片のようなデッキ。つまりゴミ。


完全初見殺しデッキ。水生昆虫に偽装してラストターン付近でオンブで封殺する。
一回だけ優勝できた。水生昆虫として戦うこともまぁ出来たので強い寄りの弱い。
コンビニ弁当に飾り付けで添えられているバランの様なデッキ。ゴミ。


当時の画像そのまま使っているので、デッキタイトルがヘンテコです。申し訳ございません。
オンブ2枚+秘伝書+1コス蟲を用意し、オンブで秘伝書をそれらに移し替えながら擬態蟲を3体用意。
返しのターンに軍隊アリの蹂躙で一気に勝負を決めるデッキ。
やるなら同じことを同じコストで出来るハラヒシとカレハでやれw
掃除機かけた後、中に溜まった埃のカスみたいなデッキ。ゴミ。

②4弾環境

4弾環境はオンブループの氷河期。水生昆虫は現在していましたが、ニジイロエラッタ前は混ぜ水生の黄金期。さらにタイタンを始めとしたコントロールデッキの対等。コバルトブルーによるハンデスの追加。不利対面のオンパレード。
極め付けは伏魔の蟲噛みの登場。
何度か環境初期にオンブループを大会に持ち込みましたが、結果は惨敗も惨敗。全く勝てませんでした。
オンブループはもう無理だなと、当時は思っていました。
しかし早々にニジイロのエラッタがあり、環境中期に差し掛かるとコントロール(主にハンデス)への立ち回りや流行っていたタイタンも、サカダチに弱かったり、ヘラクレス投げで対象できたりとで減少傾向に。
この頃からオンブループに光が見え始め、これはワンチャンあるのでは…?
と感じる様に。
結果的に読みは当たっており、環境上位の水生昆虫、コントロール、アグロに対して有効なアプローチが開拓でき、環境でも戦えるデッキに仕上げる事ができました。
また、環境のデッキに採用されている除去も"息吹の解放"と"草薙の劫火"でほぼ完結されている点も、オンブループの後押しをしてくれました。
詳しくは、次の項で説明します。

・デッキ構築について

①確定枠

この項はオンブループを使ってみたい人向けのデッキ内容の説明になります。
興味のない方は飛ばして頂いて構いません。
前項の内容の続きにもなっています。
まずはオンブループのデッキ構築における必須枠を見ていきます。

オンブバッタ2枚
七節の秘伝書2枚
不滅の王台2枚
擬態蟲を合計3枚

これが確定枠になります。

画像の3種類はデッキの核になるカードなので2枚ずつ採用します。
擬態蟲は環境に合わせて入れてください。ロードハウナナフシ、カレハバッタ辺りがオススメです。
3枚である理由は、デッキコンセプトである擬態王台の発動を目指すため。
ゲーム中、どうしても埋めざるを得ない場面があったり、相手のパラワン等の蟲を処理したい場合に使ってしまうと枚数が足りなくなってしまい、コンセプトが上手く決まらなくなってしまう為です。
そのため擬態の蟲は余裕を持って3枚が良いと結論付けました。


②構築案



次にデッキの構築を見ていきます。

前項からの続きです。4弾環境で自分が出したオンブループの解答です。
これは自分が第二回蟲主総会で使用したリストですが結果は1-1-1でした。クソ雑魚すぎる。なんでこんな特級呪物を大きな大会で握ったんや

4弾環境の考察から入ると、前述した通り、水生昆虫、アグロ、コントロールの三つ巴環境。
水生昆虫は有利対面を維持したままなので言わずもがな。
アグロ相手はカレハもしくはグンジョウ、蜜蝋と王台が必要になりますが、相手に血盟が無ければ強い立ち回りが出来るため、戦えなくはなかったです。
問題のコントロールに対しては、4弾環境のコントロールは採用される蟲が極端に少なく、メタを考えた時に見る蟲が極端に狭かったため、それらを突破できる手段を用意しておけばよかったのです。
ハンデスは苦しいですが、ミヤマやゴホンヅノ等、次のハンデスを通さない蟲を採用する事でケアが可能になりました。
そして出来上がったのが上のデッキ。結構気に入ってます。
ちなみに草薙の劫火ですが、撃たれる分には全く問題無いと思っています。
オンブループが揃う事はそもそもレアですし、打った側のターンが飛ぶ上にボードがガラ空きになるので、こちらが余程詰まった状況でないとただのオヤツです。
ゲーム終盤は打つタイミングがなくなってエサに埋まるとかも結構ありますからね。

デッキの説明をしますと、蟲は環境上位の蟲を単騎で処理できるカードを複数種類採用。後は打点を如何に通すかが肝心となる為、高火力の蟲は必須になります。
相手の蟲を単騎で処理できる蟲で倒して、擬態王台で縄張りを守り、判定勝ちを狙うので、このくらいの蟲塩梅が丁度よいです。
以外かと思われるカードに"怨霊の虫送り"がありますが、これはオンブループのデッキギミックと非常に相性の良いカードとなっています。


通称盆踊り

なぜこのカードがオンブループと相性が良いかと言うと、オンブループの弱点として打点の低さと決定力の乏しさが挙げられます。
簡単に言うと、大型蟲を複数体出されると突破できず負けてしまうという事です。
それを解消してくれるのがこのカード。例えば、こちらが立てたロードハウナナフシの返しで、一撃で倒せない蟲が出されたとした時に、このカードで相手の餌場にいる一撃で倒せる蟲と入れ替えてしまおうというワケです。
なぜ"退魔の蚊遣火"ではないのか?それは前述した大型蟲が複数体並んでしまった場合、手持ちの蟲でそれらを処理できなければ相手に打点を通せませんが、倒せる蟲と入れ替えてしまえば、相手の蟲が他に何がいようと確実に1打点を通せるという算段になります。
また、蚊遣火では剥がさない"空蝉の皮鎧"もこのカードなら貫通して打点に変更できる点も相性が良いです。
個人的には採用したい1枚。
このカードを見つけた時は青天の霹靂でした。

・オンブループの基本テクニック

①先攻を必ず取る

先攻後攻の決定権を得られた場合は、必ず先攻を取ってください。先攻を取る理由として

①山札切れまでゲームが長引いた場合、最終ターンを獲得できる(相手が後手の場合ターンが先攻側より1ターン少ない)
②アグロに対して動き出しを早めることができる

基本的にこの2つになります。
①はコントロールデッキを使う人ならわかると思いますが、判定勝ちを狙いやすくするための戦略です。
毎ターンエサを埋められれば、序盤のエサが相手より1つ分多く動けるのも良いです。
また括弧内に書いた、相手が後手の場合、ターンが先攻より1ターン少ないことがこのデッキでは貴重になります。
なぜならば、このデッキは擬態王台で相手のターンを凌ぐ必要があるため、相手の総ターンが少ない方がこちらにとって好都合になるからです。
初手を見て、最悪な手札でも必ず先攻を取ってください。このデッキでは2ターン程度なら、ドローエサ埋め無しエンドしても問題ありません。

②に関しては言わずもがなですが、除去が入っていないため、アグロに先攻1ターン目から攻撃されるとなす術なく敗北する危険性があるためです。
アグロに対して2ターン目から入るグンジョウやカレハはかなり有効なので、相手の動きに対象できるようにする為に、先攻はどうしても欲しいです。

②必勝パターン

実はこのデッキには必勝パターンがあります。
それは、こちらが先攻の場合、自分の山札が3枚にる。後攻の場合自分の山札が2枚になった場合にほぼ勝負が決まります。
簡単に説明すると相手の残りターンが3ターンの状態で、擬態王台で1ターン相手のターンを凌ぎます。秘伝書2枚を残りのターンに1枚ずつ使えば、相手の残りターンを全て擬態王台で凌ぐことが可能になる為です。
要するに、相手の残された3ターンを擬態王台で凌ぐ事が重要になってくるという事です。
詳しいやり方や説明は次の項で説明します。

③オンブバッタの使い方

オンブバッタはループするだけのカードではありません。使い方によっては、その唯一性能から色々な技を使うことができます。

①空蝉の張り替え
オンブバッタ+空蝉の皮鎧+七節の秘伝書を使用したコンボです。
例を挙げると、4エサある状況で手札に上記のカードと何かしらの中、大型蟲がある状況で使用します。
まず、上記のカードをプレイしターンを返します。
この時オンブバッタは秘伝書で擬態を、空蝉で破壊耐性を得ています。
次のターンに何かしらの蟲を場に出し、オンブバッタの"おんぶ"で空蝉の皮鎧を出した蟲にノーコストで付け替える技です。

オンブバッタの空蝉の皮鎧を
出した蟲におんぶ
この様な盤面になります

これは中速のビートダウン系や水生昆虫に対して有利な戦法になっています。
後は後続の大型蟲を出し続けるか、スキを見て擬態王台をすれば蓋をする事ができます。
コントロール相手や、相手の餌場に"サカダチコノハナナフシ"や"ヘラクレスオオカブト"がいた場合はこのプランは取りません。
また上記の方法は所謂踏み倒しコンボである"蜉蝣の閃き"とも相性が良く、早期に大型蟲を着地させる、大型蟲を2体並べる動きを取れたりといったプランを取る事も可能です。

②秘伝書、王台の張り替え

上の項で説明した必勝パターンの説明になります。
なるべくわかりやすく説明しますが、少し難しいのでご承知ください。
前提条件として、相手の山札が3枚になった後の次の自分のターンを想定します。

①オンブバッタ+七節の秘伝書+不滅の王台をプレイし、擬態王台します。


強化は全てオンブに付けます
ターンを返し、相手の残り山札は2枚に

②擬態持ちの蟲を場に出し、オンブバッタに付いている不滅の王台を"おんぶ"で出した擬態蟲に装着させ、擬態王台を再び行います。


不滅の王台を擬態持ちの蟲へ


これで再び擬態王台発動
ターンを返し、相手の山札は残り1枚に

③オンブバッタが生存した場合、オンブバッタに付いている七節の秘伝書を前のターンに出した、不滅の王台が付いている蟲に付け替えます。
オンブバッタが相手の蟲の攻撃によって倒されていた場合、七節の秘伝書が手札に戻っているため、それを前のターンに出した、不滅の王台が付いている蟲につけます。
上のどちらのパターンでも、擬態王台を発動させられます。

オンブバッタの秘伝書を王台持ちへおんぶ


すると三度擬態王台が発動
オンブバッタが攻撃で倒されても
秘伝書は手札に戻るので同じ事が可能
ターンを返すと、相手の山札は0になります


この行動を取ることで、擬態王台が3ターン連続で発動させる事が可能となり、相手の残りターンの全てを凌ぐ事が可能になります。
上記の必勝パターンは基本的にこの行動あってになるので過信はできませんが、決まると相当強いです。

この様に、オンブバッタの性能は他の蟲をサポートする事に特化した他力本願な性能となっていますが、その唯一無二の性能から様々なルートへ発展させる事ができます。
もし、オンブバッタに道中で除去が飛んできてしまった場合は手札からもう1枚秘伝書を使うか、空蝉の皮鎧を装備したり、相手に合わせて大型蟲を出してボードを磐石にすると良いです。

④最終ターンのプレイ

擬態王台で相手の全てのターンを凌いだら、後は話が早いです。
"蜉蝣の閃き"や"蜜蝋の壁"を駆使して相手より自分の縄張りを多くしたら勝利となります。
この戦法の良いところは通称『ラスゴラ』といったとびだす蟲に一切怯える必要が無いという事です。

⑤自分の手札で何ターン凌げるか、相手の手札枚数と山札は常に把握しておく

上記をまとめると、擬態蟲+不滅の王台を1ターン目として、七節の秘伝書を何回それに装備できるかを手札で計算します。
それを前提に残りターンを逆算してそれらをプレイするテクニックが必須になります。
そのため相手の山札、自分の山札にも常に意識をしておきます。
相手の手札枚数で最大何打点出るかは常に計算して、こちらは待つか仕掛けるかの判断能力も必要です。

なんかオンブループという割にはループしてなくない…?とお思いの人もいらっしゃると思います。
exactly‼︎その通りでございます。
要するに、オンブループとは擬態王台を継続的に発動させる事に特化した防御方面に全振りしたデッキなのです。
そのため、このデッキでは必要以上の攻撃は行わず、蜉蝣の閃きも攻めではなく、空蝉の皮鎧とのコンボで防御用としてや、相手の蟲を倒す為だけのカードとして使用する事の方が多いのです。

・オンブループのプレイング一覧


①オンブループ戦法(メイン戦法)

おそらく一番有名で王道のプレイングです。オンブバッタを2枚用意しそれらの"おんぶ"で七節の秘伝書を2枚間で付け替えを行い、毎ターン擬態状態を維持させます。
そこに不滅の王台をいずれかに装備させ、毎ターン擬態王台を繰り返す戦法。
除去の入っていない水生昆虫やビートダウン系のデッキは、これが決まると突破手段が無いため、コンボが決まると相手を詰ませる事ができます。カウンター系や水生昆虫等"待ち"のデッキに対して目指す戦法です。

しかしこの戦法は成功確率が著しく低く、この戦法だけでは護る事は可能ですが、勝つことができません。この戦法を取る場合は、縄張りの枚数差による判定勝ちを狙います。
また、この戦法は手札にオンブバッタが中盤までに2枚揃った場合のみ視野に入れます。
上記の必勝パターンを駆使して相手を詰ませます。オンブループ戦法と言うよりは、耐えに特化した擬態王台戦法と呼んだ方がよいかも?


②王台ツーショット戦法

足の速いアグロやビートダウンデッキに対して、七節の秘伝書をゲーム中盤まで引けなかった場合に行うことが多い戦法です。
擬態蟲に王台を装備させ、1ターン耐えた次のターンにリーサルを狙いに行きます。
オンブバッタは1コストの蟲なので、打点として使うこともできます。
七節の秘伝書で擬態のターンを延長できるので、打点調整を行った後リーサルを狙います。
成功率はあまり高くありませんが、手札の状況や引き次第で目指す事もあります。

③ビートダウン戦法

対コントロールに取ることの多い戦法です。
基本的にコントロールには不利を付いているデッキのため、擬態蟲や秘伝書を駆使して攻撃を継続的に狙っていきます。
この戦法を取る場合、不滅の王台は不要になる為エサに埋めるか、サシハリ、コバルトブルーのハンデスを受けた時に優先的に捨てます。
デッキに高コストの各色の蟲を入れている理由の1つでもあります。

④コントロール戦法

対ビートダウンやコントロール、不滅の王台がゲーム中盤まで引けなかった場合に行います。
大型蟲を駆使して相手の蟲を倒してリーサルを狙ったり蓋をしにいくオーソドックスな戦法ですね。
このデッキでは七節の秘伝書というボード維持に特化したカードが2枚もあるので、コントロール相手に大型蟲を隠す戦法を取れます。
ロードハウナナフシが嫌すぎるタイミングで出された事がある蟲主は、この世に数えきれないほどいると思います。
それを全ての蟲でできてしまうワケです。とても強そう(小並感)
とは言え、現在のコントロールデッキは大型擬態蟲の処理は"息吹の解放"や"草薙の劫火"がメインとなる為、案外処理されずにターンが返ってくる事もあります。
草薙に関しては、相手のボードがガラ空きになるので、揃っていればオンブループを通す事ができる数少ないチャンスになります。
また秘伝書を使った場合、逆立ち返しやタイタンで上からワンパンされる心配もないので4弾環境と相性が良いです。
ビートダウン相手は間に合えば、大型蟲をテンポよく展開していき蓋をして、相手が処理に手こずっている間に擬態王台や蜉蝣リーサルを狙いに行く、2弾環境に近いコントロールをする事ができます。

⑤固定概念に縛られず、割り切りが大切

オンブループと聞くと、秘伝書王台セットで勝つことを意識してしまうかもしれません。
しかしこのデッキでは、それらの固定概念を覆し、別のルートを取る勇気が必要になります。
対戦相手の餌場を見てデッキタイプを即座に判別し、そのデッキに対して有効となるカードを残して戦う必要があります。


長くなりましたが、オンブループは上記の方法を相手のデッキに合わせ、どれかに的を絞りプレイしていくデッキです。
決まった勝ち方はありません。デッキの安定感が皆無で、その時の手札や場の状況から最善手を選び続け、失敗したら負けという超ハイリスクローリターンなデッキになっています。
その為、一番最初に「このデッキは間違っても公認大会で使ってはいけない」と申しました。


・4弾環境デッキに対しての立ち回り

①対赤青水生

1番のカモ。擬態王台を繰り返せば勝てます。
一方的に倒せますが、相手の採用カードによってはループを突破されてしまう場合があるので注意が必要です。
相手がテンポ良く蟲を出して攻撃してきた場合は、上手くロードハウやゴホンヅノ等を合わせ、擬態王台を目指しすとよいです。

②対アグロ

ちょっと不利対面です。
必要なカードは前述してますが、カレハバッタ(もしくはグンジョウ)+不滅の王台+蜜蝋の壁(蜉蝣+ゴホンヅノがあるとなお良い)
2ターン目にカレハバッタで相手の蟲を倒しながら王台でターンを凌ぎます。
凌いだら大型蟲を出して蓋をする、もしくはオンブバッタや蜉蝣を使用してリーサルを取りに行きます。
カレハバッタ+王台を血盟で倒されてしまった場合、蜜蝋があるとリーサルに届かなくなるため必要になります。
また、相手が血盟で無理やりこちらのカレハ王台を倒してきた場合、蜉蝣とゴホンヅノがあると、みだれ突きで相手の蟲を2枚倒しつつ1コス2枚でリーサルを狙いに行くことも可能です。
(カレハバッタで1枚、血盟で2枚、みだれ突きで2枚、1コス1枚目で1枚で6点削る事が可能なため)
割と無警戒の相手に刺さるので目指してもよい戦法です。

③対ニジイロ瀬戸際水生(混ぜ水生)

3弾環境では不利対面でしたが、戦い方が確率したためある程度有利に立ち回れる様になりました。
このマッチアップのみ、オンブバッタが不要になります。
理由は溜めるデッキ相手のため、オンブループする必要がなく、除去も爆熱弾等を採用している場合があり通りが悪いためです。
また、縄張りを削り切ってリーサルを狙う相手ではないので、オンブバッタは不要になります。
混ぜ水生の理論値を見た場合、デッキ20枚の内手札6枚、餌場6枚が必要になります。
残りの8枚は攻撃しなければ、縄張りで6枚
残り2枚に除去を握る必要がありますが、こちらのロードハウ+王台を突破しながらリーサルを取りに行くプランは、エサを溜めるか早期に攻撃を仕掛ける必要があります。
何度かこのマッチアップを行いましたが、最後の3ターンまで返ってくる事が多い為、こちらの射程圏内に入ります。
もちろん上記は机上の空論に過ぎないかも知れませんが、このマッチアップで相手は大型蟲の擬態王台を突破しながらリーサルが困難なためそれを意識して戦います。
注意点があるとすれば、擬態王台中にカイコでリーサルを取られるパターンがあるので気をつけます。

④対コントロール

カナリきつい対面です。ハンデスが主な要因。
このマッチアップでは不滅の王台が不要になります。
コントロール対面はあえて1度ハンデスをくらった後、ミヤマやゴホンヅノを返しで使えると強いです。
相手の大型蟲に対しては、こちらも色相性の良い大型蟲で対抗し、隙をみて蜉蝣+オンブバッタでリーサルを狙いに行きます。
試合がもつれて、互いに縄張りを削り合えていない場合は擬態王台コンボが有効になる為、視野に入れても良いです。
手札によってはビートプランも取れますが、相手の出方に合わせて蟲を合わせる事を意識した方が勝率は高くなります。
またコントロール相手は相手の捨て札に蟲を2枚用意するとマズいので、相手の蟲は極力放置します。
十分エサが溜まってから蟲で攻める様にします。

⑤対ビートダウン

中速系のデッキ相手は相手の出した蟲に対してしっかり蟲を合わせて倒す事が大切です。
1枚の蟲で2回攻撃されるとカナリ苦しいので、相手の擬態持ちの蟲がカナリ重くなります。
とは言え、ハッキリ言うと引き運が良い方が勝ちます。
相手が揃えば相手の勝ちですし、自分が王台コンボ揃えていれば勝つ確率も上がると。
ビートダウンの除去は刺蠅の血盟しか入っていないと思っているので、相手の猛攻を擬態王台で凌いだあと大型展開が1番丸いプランじゃないかなと。

・終わりに

長くなってしまい本当に申し訳ない。
オンブループのすべてと謳っておきながら、多分8割くらいしか書けてないです。力尽きました
自分自身なんでこんな弱いデッキを握り続けているのか意味不明ですが、なんか愛着湧いてずっと使ってます。
正直このnoteを作成するにあたって、まだ世に出回っていない情報なので有料にしようか迷いましたが、自分はこんなので小遣い稼ぎするくらいなら蟲神器の発展(大袈裟)に貢献した方がよいと思ったので全文無料です。
改めて言いますが、このデッキを大会に持ち込むなんて正気の沙汰でもないことしないでください。
プレイ難易度が高すぎて、作った自分でもよくわかっていません。
でもまぁ、好きなデッキを研究し続けるのはとても楽しいですね。5弾環境になっても勿論オンブループの研究は続けます。
そのうち動画による解説も撮影する予定(?)なので、文章だけではわかるなかった方はそちらも兼ねてご視聴いただければと思います。

ここら辺で今回の研究結果の報告を終わらせていただきます。読んで頂きありがとうございました!


いいなと思ったら応援しよう!