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ライム香る温かいお蕎麦。
もう夏ではないかと思うぐらい、うだるような暑さである。
こうも気温が上がると汗っかきの私としては、汗を流すために熱々のお風呂にゆっくりと浸かりたくなる。
お風呂というと、以前に旅行で行った有馬温泉を思い出す。
あの温泉街の雰囲気も含めて、温泉が好きなのです。
そこで出会ったのが、土山人さんというお蕎麦屋さん。
土山人さんの名物は、お出汁にすだちのスライスが綺麗に並んでいる「すだち蕎麦」。
見た目も鮮やかで、爽やかなすだちの酸味と、お出汁が美味しかったのを覚えています。
そこでふと、家で作ってみようと思い立ったのです。
……ですが、すだちって意外と無いのですよね。
旬ではないからなのか、近くのスーパーではあまり見かけない。
そこで見つけたのが、ライム。
ライムといえば、洋酒や炭酸水に浮かんでいる印象が強い。
とても華やかな芳香と、柔らかい酸味と爽やかな苦みがあって、キリッと引き締めてくれる彼。
出汁の味を調整しつつ、ライム蕎麦を作ってみました。
▶レシピ
▼材料(1人前)
・蕎麦(乾麺/生麺はお好みで)………………………………100g
・ライム………………………………………………………………適量(*1)
・出汁(カツオ/昆布の合わせ出汁)………………………400ml(*2)
・濃口醤油……………………………………………………………20ml
・みりん………………………………………………………………10ml
・砂糖…………………………………………………………………小さじ1
(*1) 1/2個程あれば十分です。器の大きさに合わせて調整して下さい。
(*2) 顆粒だしを使う場合は、塩分に注意してください。
▶作り方
1) 鍋にみりんを加えて、火にかけアルコール分を飛ばします。
2) 醤油と砂糖を加えて、弱火でじっくりと砂糖がしっかりと溶けるまで、混ぜながら火にかけていきます。
※沸騰させないように注意してください。
3) 砂糖が溶けたら、蕎麦つゆのかえしが完成です。
(冷蔵庫で一晩寝かすと醤油のカドがとれて、より美味しくなります。)
4) かえしを出汁と鍋に入れ、火にかけて温めたら蕎麦つゆの完成です。
5) ライムを薄くスライスしておきます。器の大きさに合わせて全体を覆う程度の量を準備してください。
6) 蕎麦を茹でます。茹で上がったら直ぐに冷たい流水でぬめりを取ります。
6) 熱湯で蕎麦を温めて器に盛り、かぶる位の蕎麦つゆを注ぎ、ライムを蕎麦の上に並べて完成です。
▶ポイント
・かえしを作る際に、醤油を加えた後は沸騰しないように様子を見ながら熱を加えてください。
・ライムをしっかりと蕎麦に浮かべるので、蕎麦つゆは甘めの方が美味しいです。
・蕎麦は生麺と乾麺のどちらでもいいですが、私は歯ごたえがある乾麺がおすすめです。温かい蕎麦の場合、生麺だと食感が柔らかくなりやすいです。
・茹で上がったら冷たい流水で一度ぬめりを取りつつシメてあげると、蕎麦にコシが出て美味しくなります。
おわりに
すだち蕎麦とはまた違った味わいがあって美味しい。
華やかなライムの香りが鼻から抜けていき、酸味も丁度良く、甘めの出汁にとっても合う。
これからの季節にも合いそうな、爽やかな蕎麦になった。
夏にはすだちも旬となるので、すだち蕎麦も作って食べたいな。
そして、徳島のすだち酎も飲みたくなってきた…。
氷をたくさん入れて、炭酸水と共に飲むと抜群に美味しいのです。