2024/11/3 《桜坂劇場編、二日目!》
✴︎しむじょう
映画祭二日目。その前に腹ごしらえをと、依子さんの運転で車を走らせ『しむじょう』へ。
お店の外観も内装も、テラスから見える眺めも、お料理の味も最高!
藤本と愛美子は、じゅうしいと沖縄そば、ジーマーミ豆腐の定食を頂きました。
コーレーグースで味変をしながらそばを頂き、沖縄の景色を眺めながら頬張る昼食は、目から鱗がこぼれ落ちそうなほど美味しかったです。
月桃やビロウ(クバ)など南国ならではの大きな植物に囲まれて、頭上で美しい雉鳩が往復し巣作りをしていたのも可愛かった。
腹ごしらえも完了し、依子さんの古き良きお知り合いの方々のお宅へご挨拶に廻り、映画祭二日目へ。
《洞口依子映画祭パート2 〜桜坂劇場編〜 二日目》
✴︎一本目「ザ・ギャンブラー」1992年製作/93分
矢作俊彦監督作。今回が初めての鑑賞でした。
若き日の依子さんは〈ソルジャー役〉という非常に難役を担い、私たちのよく知るコケティッシュな印象とは打って変わって、顔つきや発声、眼差し全てが新鮮な洞口依子。
この頃から既に〈洞口依子〉とは幾つもの顔を持つ真の女優であったのだとハッとする。
個人的に、40周年記念冊子『YORIKONIA』の中で矢作俊彦さんが綴られている「視ることと視られること」がとても好きです。
あのハードボイルドな矢作俊彦さんをも唸らす眼差しを持つ女優。そしてその魅力は外見だけでなく、いつまでも勤勉でいて聡明で、謙虚でおおらかな洞口依子という人間が「生きている」。大地や海のような大自然に近い存在の力強さにあると思っています。
✴︎二本目「君は裸足の神を見たか」1986年製作/100分
金秀吉監督作。私はこの作品が元々大好きで、今回が三度目の鑑賞となりました。
劇場で拝見するのは初めてで、来沖が決定して以来ずっと楽しみにしておりました。
今回沖縄で上映した9作品の中で唯一雪国の話であり、この作品だけ随分と毛色が異なります。
19歳の依子さんが本当に瑞々しい。
彼女のファムファタアルっぷりに同性の私でもうっとりしてしまう。
どうでしょう、この作品の彼女を目前に俺は茂にならないぞ、と胸を張れる男性がいるのであれば是非お会いしてみたいものです。
✴︎三作目「ミカドロイド」1991年製作/73分
こちらは、東京より原口智生監督をゲストにお招きしての上映でした。
原口監督と言えば特殊造形界のレジェンド。観客は勿論、沖縄の監督陣もレジェンドの久方ぶりの来沖に終始賑わいました。
藤本と愛美子は今回初めて作品を鑑賞したのですが、序盤から痺れる演出が続き、その世界観は噂通り白眉。非常に惹き込まれました。
何といっても見どころの一つ、俺たちの依子の〈顔〉〈顔〉〈顔〉のオンパレード。
カット毎に、ありがとうございます!と嬉々として私の胸が高鳴ります。
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というわけでこの日の夜は、原口監督を囲み『青島食堂』にて名物の水餃子をはじめ、すこぶる美味しいご飯を頂きました。どれも本当に絶品。
レジェンド・原口監督と話せる機会というのもそうないので、皆で原口監督の隣の席の奪い合いでしたね。
二軒目には、依子さん含め全員が初めて訪れたというオール・GINのBARへ。
ここにあるお酒の全てがジン。感動。
それにしても原口監督、なんて物腰の柔らかい方でしょう。
私のような得体の知れない小娘(という歳でもないですが)にも優しく接して下さりました。
映画祭二日目も、こうして無事に終えたのでした。
続く…
愛美子