”2021” 2年 田端 竜之介
2021年の活動を振り返ると、悔しいという気持ちが大きくあります。今年は年明けから緊急事態宣言が発令され、本来なら1月中旬から活動が開始するはずの部活動も厳しく制限されました。
結局活動再開は3月になり、新チームのスタイルを確立していくためのとても貴重な時間が大きく削られることになりました。他チームも状況はさほど変わらなかったと思いますが、昨シーズンリーグ戦最下位だったこのチームが、今年大きな結果を残すための準備期間が失われたことは私たちにとってかなりマイナスなことでした。
しかし、再開後も週2日という限られた時間の中ではありましたが、キャプテンの考えと先生のアドバイスのもと、「ボールタッチ数を減らす」ということにまずは特化して練習に取り組みました。2タッチ以内にボールを離すことを練習ではとにかく徹底することで、ボールに関わる人数を増やし、良いサポートをできる距離感を掴む。
個人ではなくチームでどう攻めるかという考え方は、昨シーズンの反省を踏まえ、点を取るための戦術として明確で最適だったと思います。実際に新体制最初の日体大との練習試合、そしてアミノバイタル杯の防衛大戦では、テンポよくボールを繋ぎ勝利できました。
ただその後始まったリーグ戦では後期こそ勝利を重ねることができたものの、前期では勝てなかったことで結果としては2位で、優勝と関東リーグ参入戦への出場は叶いませんでした。
前期勝てなかったのはボールタッチ数を減らした上で、それに加えてチームの狙いを全員で共有できていなかったことが理由かなと思います。どうしても相手が前からプレスをかけてくるチームが多い県リーグでは、ロングボール頼りになってしまったり、少ないタッチでプレーする中でミスが出てきたりしました。本来なら練習試合を含めてチームとして課題を解決できますが、今年はそれもできませんでした。ただ、リーグ戦を戦う中で失敗と修正を繰り返し、後期の結果に繋がったということはとても良かった点だと思います。
結果2位、実質3位という不思議な状態で今シーズンを終えましたが、戦術を浸透させた上で粘り強い戦いができた後期リーグを振り返れば、まだまだ良い結果が残せたのではないかという悔しさが大きいです。
現在4年生が引退してからの試合では全敗している状態です。今年ある程度の結果が得られたのは、4年生の力が偉大だったからということは部員全員が理解していると思いますが、現状に1度きちんと向き合い、次の目標を定め、また前に進むべきかと思います。キャプテンの戦術、それを踏まえてみんなの意見を集約して自分たちで自分たちのサッカーを主体的に作れるのはこのチームの大きな特徴で、楽しさでもあります。
私は一緒に戦えませんが、勝てる良いチームを皆自信で作って、今年を超える結果を残して欲しいです。
2021年12月18日 2 年 田端 竜之介