#67『2月の人物カレンダー』
・1日:「山県有朋」1838/4/22~1922/2/1
長州に生まれ、松下村塾に学ぶ。明治維新後、徴兵制度をつくり近代軍隊を創設した。地方制度や警察制度を改革した。内務相や首相を歴任した。
・2日:「行基」668~749/2/2
奈良時代の僧。諸国をめぐり、道路、橋、池や灌漑用水路などの建設を手掛けた。奈良の大仏の造営に力を尽くしたが、完成前に亡くなった。
・3日:「福沢諭吉」1834/12/12~1901/2/3
緒方洪庵の適塾で蘭学を学んだ。咸臨丸で渡米し帰国したが政府には仕えず、学問を修めるため慶応義塾を創立した。著書の『学問のすすめ』は国民に広く支持された。
・4日:「大石内蔵助」1659~1703/2/4
赤穂藩家老、本名は良雄。家臣四十六士を率いて藩主浅野長矩の仇を討つため吉良義央を襲撃した。事件は、後に「忠臣蔵」として歌舞伎や文楽、映画としてもとりあげられた。
・5日:「玄奘」602~664/2/5と伝えられる。
中国唐の時代の僧。法相宗の開祖。629年、長安を出発しインドで仏教を学び645年に帰国した。多くの仏典の翻訳につとめた。『西遊記』のモデルになった僧である。
・6日:「小堀遠州」1579~1647/2/6
近江生まれの江戸時代前期の大名。建築や造園に才覚を発揮し、茶道遠州流の祖であった。二条城、仙洞御所を手掛けたほか金地院八窓庵などの茶室も手掛けた。
・7日:「岩崎弥太郎」1834/12/11~1885/2/7
土佐生まれの明治期の実業家。海運業、製鉄業、金融倉庫業、鉱山、炭鉱など多角的に経営を成し遂げた。三菱財閥の創設者。
・8日:「長塚節」1879/4/3~1915/2/8
茨城県に生まれる。明治期の小説家、歌人で小説に『土』などがある。正岡子規に師事。伊藤左千夫と写生と客観の歌作「馬酔木」を創刊。
・9日:「原敬」1856/2/9~1921/11/4
盛岡に生まれる。明治・大正期の政治家。苦学して大阪毎日新聞社の社長になる。後に政友会総裁、平民宰相と呼ばれたが、東京駅頭で刺殺された。
・10日:「ヴィルヘルム・K・レントゲン」1845/3/27~1923/2/10
ドイツの実験物理学者。不透明体を透過する未知の放射線(X線)を発見。ノーベル物理学賞(1901年)を受賞。
・11日:「雷電為右衛門」1767/4/1~1825/2/11
信濃に生まれる。江戸後期の力士で、本名、関太郎吉。大関に16年在位し、幕内35場所中245勝10敗21分で無敵の大関といわれた。
・12日:「チャールズ・R・ダーウィン」1809/2/12~1882/4/19
イギリスの博物学者。ビーグル号で南半球を調査・探査した。『種の起源』を著し、進化論を提唱した。
・13日:「渋沢栄一」1840/2/13~1931/11/11
武蔵に生まれる。明治・大正期の実業家。第一国立銀行を設立。製紙、紡績、瓦斯などさまざまな企業を設立した。一線を退いた後は社会事業や教育に尽くした。
・14日:「平将門」?~940/2/14
平安中期の武将。別名、相馬小次郎。自ら「親皇」と称し、関東諸国一帯に勢力を伸ばした。が、藤原秀郷、平貞盛に討たれた。将門の行動は、『将門記』に詳しい。
・15日:「ガリレオ・ガリレイ」1564/2/15~1642/1/8
イタリアの物理学者、天文学者。振り子の等時性、落体実験、望遠鏡の発明を手掛け、地動説を支持した。『新科学対話』などの著者がある。
・16日:「西行」1118年~1190/2/16
平安末期、鎌倉期の歌人。俗名、佐藤義清。北面の武士であったが、その後僧となり各地を旅して歌を詠んだ。代表的な歌集に『山家集』があり、『新古今和歌集』に九十四首入る。
・17日:「島崎藤村」1872/2/17~1943/8/22
長野県に生まれる。詩人、小説家。伝統と新しい情緒を持つ詩集『若菜集』、封建的因習と青年の苦悩を描く『破壊』、『夜明け前』などの作品で知られる。
・18日「ミケランジェロ・ブオナロティ」1475/3/6~1564/2/18
イタリア、ルネサンスの巨匠の一人。絵画、彫刻、建築などで多くの名作を残し、詩も残した。システィナ礼拝堂は代表的な有名作品である。
・19日:「ニコラス・コペルニクス」1473/2/19~1543/5/24
ポーランドの天文学者、医者、聖職者。太陽を中心に惑星(地球)はそのまわりをめぐっている、「地動説」を発表した。
・20日:「志賀直哉」1883/2/20~1971/10/21
宮城県に生まれる。小説家。有島武郎らと「白樺」を創刊。実生活を見つめ、簡潔な文体表現を用いた。『暗夜行路』、『小僧の神様』などで知られる。
・21日:「和気清麻呂」733~799/2/21
備前出身の貴族。奈良、平安期に活躍。道鏡が皇位につくのを阻止した。一時大隅に流されたが、後に重用され平安遷都をすすめた。
・22日:「聖徳太子」574~622/2/22
用明天皇の皇子。内外の学問に通じ、一度に10人の訴を聞き、間違えなかったといわれている。「冠位十二階」、「十七条憲法」などを制定した。仏教の興隆にも力をそそいだ。
・23日:「G・フレデリック・ヘンデル」1685/2/23~1759/4/14
ドイツ生まれ、イギリスに帰化した作曲家。バッハと並び後期バロック音楽の巨匠。「メサイア」や組曲「水上の音楽」などで知られる。
・24日:「長谷川等伯」1539~1610/2/24
能登に生まれる。安土桃山時代を代表する画家の一人。仏画を描いていたが、雪舟の影響を受け、狩野派に対抗して独自の画風を創造した。「松林図屏風」などの作品で知られる。
・25日:「斎藤茂吉」1882/5/14~1953/2/25
山形県生まれ。歌人、精神科医師。伊藤左千夫に師事、「アララギ」の編集にあたった。作歌1万7千余に及び、特に『赤光』は花壇内外に大きな影響を与えた。
・26日:「間宮林蔵」1775~1844/2/26
常陸に生まれる。江戸後期の武士、探検家。伊能忠敬に測量技術を学ぶ。幕府の命により樺太の調査にあたり、樺太が島であることを確認した。海峡に名を残した。
・27日:「アレクサンドル・P・ボロディン」1838/11/12~1887/2/27
ロシアの作曲家、医学博士。国民楽派五人組の一人。交響詩「中央アジアの高原にて」、歌劇「イーゴリ公」などで知られる。
・28日:「天草四郎」1621~1638/2/28
本名、益田時貞。「島原・天草一揆」の中心人物。キリシタン信徒の一揆で旗頭となり、原城に九十日余り籠城するが敗れた。
・29日:「大久保彦左衛門」1560~1639/2/29
江戸初期、三河生まれの旗本。十六歳で徳川家康に、後に秀忠、家光の三代に仕えた。「天下のご意見番」として知られた。
(注)1872年12月2日以前の日本人は旧暦の日付である。