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新橋のディープな裏通りにある「舞浜」で


青の看板が目印

新橋の夜は、いつだって忙しい。
仕事を終えたサラリーマンたちの喧騒を抜けて、私はその日の疲れを癒すために少しだけ足を伸ばす。

駅前の賑やかな通りを抜け、路地裏の静かな一角にその店「舞浜」はある。
暖簾をくぐると、どこか懐かしくも温かい雰囲気が広がる。
少し狭い店内に並んだ昔ながらのテーブルに腰を下ろすと、「お疲れさま」と言わんばかりに差し出されるおしぼりが心地よい。

「まずはお刺身盛り合わせをいただけますか?」そう注文すると、ほどなくして運ばれてきたのは、見るからに新鮮な魚たち。ここは刺身を食べずには帰れない。焼酎ソーダ割りを楽しみながらひと口運ぶと、口の中で溶けていく旨味がたまらない。

仕入れによって毎度違う鮮魚

他のお客さんとの程よい距離感もいい。カウンターでは仕事終わりの女性が一人、静かに楽しんでいる。団体で入るのはおすすめしない。

焼き鳥ももちろん美味しいけれど、ここの名物は金目鯛の煮付け。
丁寧に炊き上げられた身は、箸で簡単に解けてしまうほど。少し濃いめの味付けにお酒が進む。

気づけば夜10時の閉店間際。けれど、ここにいると時間がゆっくり流れているように感じる。「もう少しだけ」と思いながら、私は最後に焼酎のお湯割りを追加注文する。


魚 地鶏 舞浜

  • 最寄り駅: JR新橋駅 徒歩5分

  • 予算: 一人あたり5~6000円

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