『Project B-idol』が目指す、新しいスキームでの「アニメ化」
こんにちは!近持大和です。
『Project B-idol』という二次元アイドルのコンテンツのプロデューサーをしています。
前回、Project B-idolが目指す世界観についてのnoteを書いてから1年くらいの時間が空いてしまいました。
その間、『Project B-idol』は他の音楽プロジェクトとコラボをしたりイベントに出展したりと、いろいろ展開してきました。
※実はその他にもすごく大きな動きがあったのですが、それは僕に会ったときにでも聞いてください(笑)
▼『Project B-idol』はアニメ化を目指しています!
最近いろいろな人に言うようにしているのですが、『Project B-idol』はアニメ化を目指しています。
僕はこれまでコンテンツ企業に所属して何度もアニメ化作品には関わってきたのですが、自分で一から立ち上げたコンテンツをアニメ化するのってこんなに難しいことなんだと今すごく感じています。
とはいえ言っていないと実現しないので、大口叩きと言われようとこれからも言い続けようと思います。
そして『Project B-idol』は前にも書いたとおり、二次創作を自由に行えるようにすることも目指しています。
「でも、アニメ化すると権利関係が複雑になるんでしょ?それと二次創作を自由にすることって矛盾していない?」
そこで、「アニメ化」と「二次創作を自由に行えること」を両立させる方法を考えています。
▼アニメの「製作委員会方式」とは?(超ざっくり)
日本のアニメの大半は「製作委員会」の出資によって製作されています。
1クール(3ヶ月、約12本)のアニメを製作するためには何億円もの資金が必要ですので、1社が出資して製作することはとてもリスクが大きいです。
このため1つの会社ではなく、複数の企業(組合)から成る「製作委員会」を立ち上げて出資する方式が取られることが一般的になっています。
出資各社はそれぞれの出資比率によって作品の「窓口権」(ゲーム化とか、配信とかで商売する権利)が与えられます。
例えばレコード会社であれば楽曲関連の商品を販売する窓口権を得るなど、得意分野を活かして展開することで作品全体を盛り上げることができるというメリットもあります。
製作委員会方式の説明がメインの記事ではありませんので、これくらいのすごくざっくりとした説明にとどめます。
詳しく知りたい人はこちらの本がおすすめです。
▼「DAOがアニメの製作委員会に出資する」という考え方
ここにDAO(Decentralized Autonomous Organization:分散型自律組織)の考え方を持ち込んでみます。
DAOは「特定の管理者が存在せず、組織の投票によって運営されている組織」であり、NFTなどのトークンを持つDAOの構成メンバーが、その保有量等によって議決権を得て組織の意思決定がなされます。
ここで「Project B-idol DAO」がコレクタブルNFTを発行し、それを原資にDAOが製作委員会のメンバーとして出資して「二次創作の窓口権」(二次創作権)を得る、というスキームを考えてみます。
あわせて、DAOにおいて「外部の人にも二次創作を開放する」という意思決定を行えたとします。
DAOによる活動によって得られた収益は、NFTの価値向上等を通じてインセンティブとしてDAOの構成メンバーに還元されます。
アニメの制作、および二次創作の開放によるUGC(User Generated Content:ユーザーの手によって作られたコンテンツ)拡大の相乗効果によって、コンテンツの価値は飛躍的に向上するはずです。
コンテンツの価値を向上と連動してNFTの価値が上昇することで、DAOの構成メンバーは利益を享受することができます。
もちろん「儲かった、わーい!」で終わらせてもいいですが、それをコンテンツに再投資することで、さらに継続的な発展のサイクルを作ることも可能です。
これによって「製作委員会方式によるアニメ化」をしつつ、DAOによって二次創作の窓口権が開放された「誰もが引け目を持たない二次創作」を両立させることができるのです!
もちろん、DAOではなく一企業が製作委員会に出資し「二次創作の窓口権」を得ることも理論上は可能です。
しかし、企業ではその窓口権を得ることよって利益を上げる手段がありませんので、取得すること自体がほぼ無意味です。
「コンテンツの価値向上」が「NFTなどのトークンの価値上昇」につながり、そこからDAOの構成メンバーが利益を得ることができるからこその考え方なのです。
▼でも、これは多分グレー
さて、ここまで意気揚々と書いてきたのですが、これは現行法の解釈ではグレー(というかおそらくクロ)な内容です。
アニメの製作委員会は「任意組合」という共同事業体です。(例外もありえます)
「任意組合」という共同事業体は文字通り「共同で事業をしていること」が前提で、出資者は(表向きは)何らかの事業を分担する必要があります。
しかし、DAOという「事業を分担していない不特定多数」が所属する組織は「共同で事業をしていること」と認められない可能性が高いです。
共同事業体でない製作委員会への出資は有価証券としてみなされてしまうため、製作委員会の幹事会社が金融商品取引業者の資格を持たなければならなくなってしまうのです。
僕は法律の専門家ではありませんので突破する方法はあるのかも知れないのですが、真っ当に考えれば「DAOがアニメの製作委員会に出資する」ことは有価証券の取り扱いができない限り難しい、というということにならざるを得ません。
▼そして、これからもアニメ化を目指して
いい線までいったと思ったんだけどなあ…
こんなことを日々考えながら、Web3技術の活用やUGCの可能性など新たなチャレンジによる『Project B-idol』のアニメ化の実現を目指して今日も取り組んでいます。
手伝っていただける方、アドバイスをいただける方、そして出資してやろうという石油王の方、大募集中です!
CDやグッズを買っていただけるだけもめちゃくちゃありがたいです!
▼『Project B-idol』 について
もっともっといろいろな人に活動を知っていただきたいと考え、公式サイトを全面リニューアルしました。
今までばらばらと情報やコンテンツが散ってしまっていたのですが、これからはこのサイトに集約してお知らせしていきます。
ここまでお読みいただき、どうもありがとうございました!