2019J1第23節 清水エスパルスvs北海道コンサドーレ札幌 レビュー
目次
1.はじめに
2.スタメン
3.前半
4.後半
5.感想
1.はじめに
いつも読んでいただいてる方ありがとうございます。初めての方、読んでみて面白いと思ったら周りの人に勧めたり、SNSでの拡散も宜しくお願いします。
リーグ戦2試合連続クリーンシートで勝利し、メンバーを大幅に変更しアウェー福岡に乗り込んでの水曜日の天皇杯でもクリーンシートで勝利して迎えたエスパルス。一方、リーグ戦2試合勝ちなし、水曜日の天皇杯なしでアウェーの地に乗り込んできたコンサドーレ札幌の対戦となった今節を振り返ってみよう。
**2.スタメン **
エスパルスはエウシーニョが怪我により、水曜日の天皇杯にも出場した立田を右SBで起用。
一方、札幌は前節からスタメンの変更はなし。
3.前半 **
0’44 札幌ゴールライン際でエスパルス西澤からボールを奪い3対2と数的優位な局面だがロングボールで脱出。そのクリアーをジェイが二見との競り合いに勝って落としたボールをセンターサークルからチャナティップが中央を運ぶ。ゾーン3に入って右の武蔵に渡すが二見が戻って対応した為シュートは打てない。
2’13 ハーフライン辺り左外で受けた竹内がキム,進藤間からDFライン裏へ走った河井へ出すが長く追いつけない。
2’37 札幌ビルドアップ時福森から下りてきたチャナティップが受けようとしたのをヘナトがカット。ヘナト→立田→竹内と繋ぎ中央やや左ライン間の西澤へ縦パスを送るもカットされる。宮澤→右外の白井→ハーフスペースの武蔵と繋ぎ自陣ゾーン2から運ばれるがペナ角手前で二見に当たりエスパルスボールに。
4’35 札幌自陣左サイドのスローイン。福森はハーフライン辺りまで下りてきたジェイに投げるも吉本がはね返す。こぼれ球を宮澤が拾いセンターサークル内ライン間でフリーの武蔵へ。受けた武蔵は右外の白井へ渡しエリア内ハーフスペースまで進入し、松原と1対1から低いクロスを送るも西部がキャッチ。
5’34 エスパルス陣内センターサークル辺りから武蔵が2CH脇でフリーで受け、右外の白井へ。戻った西澤が対応するもペナ角からクロスをファーのジェイに上げられるも西部がジェイの前でキャッチ。
6’46 福森→キムのバックパスを河井がゾーン間でカット。キムの背後からスペースへ出し走ったドウグラスがエリア内でシュートするも外れる。
9’02 札幌DFラインから中央を縦パス2本通されハーフラインでフリーのジェイが受ける。ジェイはチャナティップに落とし、チャナティップはドリブルで運びエスパルス右チャンネル(CB,SB間)に走ったジェイに出しエリア内左ハーフスペースまで進入するも吉本がスライディングでクリアー。
10’札幌左から右へのサイドチェンジ。白井が下げたボールを上がって来た進藤がクロス。西部がパンチングするもチャナティップの前にこぼれ、ヘナトを冷静にかわしたチャナティップのシュートはエスパルスの選手に当たるもゴールへ。
**札幌が先制
18’04 エスパルス右CK。西部がアウトスイング低いボールをニアに送り中央からヘナトが走りシュートするも外してしまう。
18’28 札幌陣内ゾーン2ハーフスペースで受けたドウグラスから中央河井と繋ぎゾーン3左外の西澤へ。西澤は松原へ下げ、松原はクロス。エリア内ファーでドウグラスが落とし中央で金子がシュートするも河井に当たってしまう。
20’35 エスパルス左から右へとサイドチェンジ。立田が受け金子が菅を引っ張り出したスペースにヘナトが走り立田から受け低いクロスを送るもGKがキャッチ。
22’47 竹内がハーフライン辺りから河井へ縦パスを入れライン間で前を向くが中央はキム,福森が居るので左へ運びエリア内に進入するもキムと戻った宮澤に対応され1対2の局面となりボールを失う。(右では金子,立田が上がっていたので2対1と数的優位を作れた可能性も)
24’ 竹内→ドウグラスの縦パスを寄せていた福森がカット。こぼれ球をチャナティップが拾いハーフラインからゾーン3まで運び左外の菅へ。菅は深い位置からクロスを上げ、ファーでジェイがヘディングで合わせゴール。
札幌追加点で0-2
24’52 吉本から縦パスを右ハーフスペースライン間で河井が受け、内に絞っていた金子に落とす。金子は菅の裏へ走った河井へ出し、河井は立田へ下げる。立田は深い位置を狙って走った金子に出すが短くカットされる。
38’36 札幌陣内中央センターサークルからヘナトが縦パス。ゾーン間で河井が受け前を向く。ドウグラスがキム,福森間からDFライン裏へ走りエリア内でパスを受けシュートするも防がれてしまう。
40’15 立田が福森→菅のロングボールをカットし、札幌陣内まで運びDFライン裏を狙ってロングボールを送り竹内が走り込むが2人に対応され札幌ボールに。
42’08 荒野からエスパルス2CH間ギャップに下りてきたジェイへ。ジェイは空いたスペースに絞って来た菅へフリックで出すが吉本に当たる。こぼれ球をもう一度ジェイが菅へ。菅→チャナティップ→福森と中央から左へ繋ぎクロスを上げるがニアで立田がクリアー。
42’40 札幌エスパルス陣内でのスローイン後のボールを奪いカウンター。左サイド松原が札幌陣内ゾーン間辺りからアーリークロス。ファーの金子がDFとGKの間にワンタッチで流しドウグラスが狙うも長くなりGKキャッチ。
·攻撃面
エスパルスは札幌が5-4でブロックを作る外側でのボール回しの場面が多く、そのパスも同じようなテンポで守備ブロックを崩したり、ズラしたり出来なかった。又、サイドに展開しても数的同数や数的不利な局面が見られた。DFライン背後を狙うボールはあまり見られなかった。
縦パスから何度か良い場面が作れていた点は良かった。
·守備面
武蔵がフリーで受ける場面,2CHの片方が最終ラインに下りてのビルドアップに対してプレスがハマらない、残ったCHや下りてきたチャナティップへのパスコースを消せない場面,大·小様々な三角形でパスを回される場面,数的優位を作られる場面が見られた。
4.後半
46’ 後半開始からエスパルスは金子を下げドゥトラを投入。河井を右SH、ドゥトラをトップ下に変更。
49’ 札幌右CK。福森がインスイングで入れたボールを中央でヘナトがついていたが先に飛んだ進藤がヘディングで合わせゴール。
札幌追加点0-3
55’18 エスパルスのクリアーをハーフライン辺りで進藤がはね返したセカンドボールを竹内→西澤→ドウグラスと繋ぎハーフラインを超えてドリブルで運ぶ。エリア手前まで運び3人に囲まれた為左ハーフスペースのドゥトラへ。受けたドゥトラは2人に対応されキープから外を上がってきた西澤へ。西澤は荒野に対応されながらも内へカットインし、エリア内でシュートするも外れてしまう。
57’ 札幌ゴールキックからのボールをハーフライン辺りでジェイが武蔵に落とす。受けた武蔵はそのまま運びペナルティーアーク内で吉本に対応されながらも左足で打ったシュートがゴールへ。
札幌追加点0-4
61’25 エスパルス陣内左外ゾーン2でチャナティップが河井,ヘナトに対応されるが菅とのワンツーで2対3の局面を突破し、ゾーン3に進入。DFとGKの間にクロスを送り武蔵が二見の背後から走るがその前で二見がクリアー。
67’10 エスパルス右CKを武蔵がクリアーし、白井が拾いポジティブトランジション(守→攻の切り替え)からのカウンター。白井と宮澤のワンツーで河井を剥がし、白井がそのまま右ハーフスペースをドリブルで運びエリア内で中央の宮澤へ渡しフリーでシュートするも外してしまう。
67’59 ハーフライン辺りから二見がDF裏へロングボール。ドウグラスが走るがキムが下がりながらヘディングでクリアー。こぼれ球を札幌が拾い、エスパルスは前からプレスに行くが上手くパスを回されチャナティップがセンターサークル内フリーで受け左外フリーで上がっていた菅へ。受けた菅は深い位置からクロスを入れるがファーの武蔵の前に中央戻った二見がクリアーし、CK。
69’39 エスパルス自陣でのFKから受けたドゥトラがゾーン3で左外の西澤へ。西澤は深い位置で受けインスイングのクロスを入れる。中央キムの背後でドゥトラがフリーでヘディングするも僅かに外れる。
71’竹内を下げ滝投入。システムを4-1-4-1に変更。2列目は右から河井,滝,ドゥトラ,西澤。
72’21 福森がハーフライン辺り中央から右外フリーの白井へロングボール。深い位置から中央ジェイにクロスを入れるが吉本がついていて自由に飛べなかった為ヘディングは外れる。
73’04 ゾーン間左外ドゥトラからドウグラスへ。キム,進藤間で受けエリア内に進入するもキムが対応。ドウグラスは倒れるがファールなし。
75’ 札幌ボール回しに寄せる前やプレスに行っても剥がされ右から左へ。1度下りてきたチャナティップに吉本がついてくる。深井,福森のパス交換時にスプリントで吉本を剥がしたチャナティップが福森からフリーでエスパルス陣内で受ける。ドリブルで少し運び二見,松原間へ走ったジェイへ。受けたジェイはエリア内でシュート。松原が戻って滑るも触れずゴール。
札幌追加点0-5
78’01 札幌陣内ゾーン間左ハーフスペース西澤から右へのサイドチェンジ。飯田が受け中野に対応されるが縦へ深い位置まで運びクロス。ニアで滝が受けようとしたがキムに倒されるがファールなし。
79’ 白井が自陣からドリブルで運びエスパルス陣内センターサークル辺りから左へ。ゾーン3エリア手前ハーフスペースで中野から斜めのパスが入り、エリア内吉本,二見間でチャナティップが受ける。二見が寄せたがジェイに横パス。ジェイはそのままゴールに流し込む。
札幌追加点0-6
80’15 白井が自陣ハーフライン手前で受けドリブルでゾーン間まで運び中央ジェイへ。ジェイは吉本,ヘナト間を通してDF裏へ送りヘナトの背後から武蔵が走るがエリア手前でヘナトの手がかかり倒されFK。
84’ 札幌エリア手前でのFK。エスパルスの壁5枚と2枚の間を福森がスピードボールでシュートし、ゴール。
札幌追加点0-7
86’38 エスパルス陣内ゾーン2左外福森からライン間武蔵へ。武蔵はワンタッチで吉本,ヘナト間を通してDF裏へ。長くなるがライン際から岩崎が折り返し。中央に走り込んだ武蔵が受け切り返しでヘナトの逆をとりシュートするも外れる。
90’ 札幌左サイドゾーン3でスローイン。ハーフスペースから武蔵が受けに行きヘナトがついて行く。武蔵→中野→福森と狭いスペースで繋ぎ飯田の裏へ出し飯田の背後から岩崎が走り受けエリア内に進入。吉本が寄せきれず岩崎が体の向きを変え右足でニアに走り込んだチャナティップへ。チャナティップはワンタッチでシュートし、ゴール。
札幌追加点0-8
90’+1 札幌右CK。福森がインスイングでニアを直接狙うが西部が弾き出す。
·攻撃面
前半よりはDF裏へのボールは見られたが、ライン間への縦パスを入れる場面,前線4人の連携で5バックを攻略という場面は見られなかった。しかし、飯田投入により右サイドからの攻撃シーンは見られるようになり、SBは高い位置を取れるようになったように思う。
·守備面
高い位置でのプレスは前半同様機能せず簡単に剥がされる場面が見られ、札幌の追加点により得点が欲しく前に出たり、システム変更によりカウンターを受けたたり、スペースを使われドリブルで進入される場面が多く見られた。
5.感想
リーグ戦前の2試合で出来ていた相手CHへのパスコースを消し中央封鎖してサイドでの圧縮という良い形の守備が今節の札幌相手には全く出来なかった。当然分かってはいたし、対策もあっただろうが札幌のやりたい様にビルドアップされてはシステムの噛み合わせからもこの様な事は仕方ないのかもしれない。
自分たちの最初のチャンスで決めきれず、早い時間帯の失点でゲームプランが崩れたのかもしれないが、4-4のブロックを作っての守備からカウンターで同点や逆転を狙っても良かったのではないかと思う。
次節はアウェーでの王者川崎戦。最近なかなか勝ち点を積めていない川崎だが油断は禁物!
ミラーゲームになる事が予想出来るが、ボール保持型の川崎は簡単にズラして攻撃を仕掛けて来るだろう。
選手、サポーター全てのエスパルスに関わる人が悔しい思いをした今節のホームでの大敗を忘れてはならないが、しっかり切り替え、万全の準備をし守備意識を高く持ち、難しい試合が予想される川崎から勝ち点を持ち帰ってもらいたい!
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