2019 J1第31節 ベガルタ仙台vs清水エスパルス レビュー
目次
1.はじめに
2.スタメン
3.前半
4.後半
5.感想
1.はじめに
いつも読んでいただいている方々ありがとうございます。初めての方、読んでみて少しでも面白いと感じてもらえたらSNS等で周りの方に拡散してもらえると嬉しいです。
ダービーに敗れ、3連敗で迎えた今節の相手は残留争いのライバルで同じ勝ち点で並ぶベガルタ仙台。アウェーではあるが、残留争い直接対決で負けられないエスパルス。
代表ウィーク前の大事な1戦を振り返る。
2.スタメン
▪ベガルタ
システムを3-4-2-1から4-4-2に変更。金→ハモンロペスに変更してきた。
▪エスパルス
前節退場したソッコの所を立田に変更した以外は前節と同じメンバー。
3.前半
前半立ち上がり、仙台の積極的なプレスにより、エスパルスは自分たちのリズムで試合に入る事が出来なかった。
2’46 道渕が自陣からドリブルで運びゾーン3入った辺り右ハーフスペースでエスパルス中盤の手前から低いクロス。エリア内中央で長沢がコントロールするも流れてしまい折り返しはカット。
4’47 ゾーン3左外で受けた永戸が金子の手前からクロス。長沢がヘディングでゴールを狙うが僅かに外れる。
仙台が立ち上がりにアーリークロスでエスパルスのゴールを狙った事により、エスパルスDFラインが下がってしまう。
8’13 エスパルスゴールキック。ベガルタ陣内ゾーン2でドウグラスがセカンドボールを拾いそこから、ゾーン3中央ドゥトラ→エリア内右ハーフスペース金子と繋ぎ2対1と数的不利となるが縦に仕掛けクロスを狙うが永戸に当たりCK。
10’29 エスパルス1度攻撃をやり直し、CB間に下りた竹内まで下げる。自陣ゾーン2センターサークル付近で受けた竹内は斜めのパスでベガルタ陣内ゾーン2右ハーフスペースでライン間を取った金子へ。金子は中央にドウグラスとのワンツー。中央でリターンを受け左へ展開。松原がゾーン3ハーフスペースで受けエリア内に進入し、クロスを狙うが相手に当たりCK。
なかなか攻撃のチャンスを作れなかったエスパルスだが、立て続けにエリア内まで進入に成功した。
12’58 ハーフライン付近の道渕がDFライン裏へボールを送り、長沢が反応するも二見が対応し、跳ね返す。それを松原が拾うが長沢と道渕に挟まれゾーン1左外でロスト。奪った道渕からBOX角のハモンロペスにパスが繋がり、受けたハモンロペスはシュートでゴールを狙うが、GK大久保がはじきCK。
20’ エスパルスビルドアップで西澤にプレスをかけられた為、松原へ下げた所にもプレスをかけられ、蹴り出せず自陣ゴール方向へ運ぶ。そこに長沢がプレスバック。松原はゾーン1でロスト。奪ったベガルタは長沢→蜂須賀→ハモンロペスと繋ぎBOX手前右ハーフスペースへ。受けたハモンロペスは左サイドから内に絞った関口へ。関口はエリア内中央で受けワンタッチでシュート。ベガルタ先制。1-0
エスパルスは失点後、ボール保持の時間は増えたが、ベガルタのプレスと素早く4-4のブロックを作る守備に外回りでのボール回しとなってしまう。
35’09 ハーフライン付近右外で受けた金子がCB間からDFライン裏へ走ったドゥトラに出すが、オフサイド。
39’30 竹内がプレスに出たポジションをカバーしていた西澤がベガルタのパスがズレたボールを自陣ゾーン2で回収し、カウンター。センターサークル内ドウグラス→竹内→ドウグラスと繋ぎ、ベガルタ陣内に進入。リターンを受けたドウグラスが左サイトへ展開するも、西澤へは繋がらずタッチラインを割る。
41’17 ベガルタのロングボールを跳ね返し、カウンター。竹内→西澤→金子と自陣ゾーン2からハーフライン付近左外へ。金子がSB裏へ出したボールをベガルタ陣内ゾーン2左外でドゥトラが受け深い位置まで運ぶが、松下がスプリントで戻りスライディングでカット。
エスパルス何度かカウンターを試みるもゴールまで迫ることは出来ず前半を1点ビハインドで折り返す。
4.後半
50’ ベガルタのCK。永戸の入れたボールを中央に居た平岡がニアに移動し、西澤の前でヘディングで合わせゴール。ベガルタ追加点。2-0
51’50 ベガルタ陣内ゾーン2右外で受けたエウシーニョからSH,CH,SBの中間ポジションを取った金子へ出すが、上手くコントロール出来ずにロストしかけてファールを犯してしまう。
59’29 エスパルス右サイド深い位置までボールを入れるがクロスが上げられず1度下げて左へ展開。ゾーン3左ハーフスペースで竹内が受け、外では松原がフリーで幅を取る。西澤が1人引っ張り空いたスペースの竹内がカットインからシュートを打つがゴール右へ外れる。
63’38 CK後から金子と西澤がサイドを入れ替わる。
67’ エスパルス 金子を下げ楠神を左SHで投入。
69’ ベガルタ 長沢を下げ石原を2トップの1角に投入。
72’ エスパルス ドゥトラを下げ中村をトップ下に投入。
73’16 ベガルタがヘディングで跳ね返したボールを自陣ゾーン2でエウシーニョ→河井→竹内と繋ぎセンターサークル脇CH,SH間で楠神が受ける。楠神はペナルティーアーク手前まで運び右外の西澤へ。西澤は深い位置で受けクロスを上げるが、ドウグラスの頭の上を越えてしまう。
78’30 竹内がセンターサークル内からゾーン2,3間中央へ。楠神がスルーし、CB間でドウグラスが楠神に落とし、右サイド西澤へ。西澤は右外深い位置からクロスを上げるがニアで引っ掛かってしまう。
79’ エスパルス 河井を下げ飯田を投入。システムを4-1-4-1に変更。2列目は右から飯田,西澤,中村,楠神。
87’00 エスパルスのビルドアップにベガルタ2トップがプレス。CB間に下りた竹内に石原がプレスを掛けた為、楠神へのパスがズレて道渕にカットされハモンロペスに繋がる。受けたハモンロペスはエリア外ゾーン3右ハーフスペースからシュートを打つがGK大久保がキャッチ。
87’11 ハーフラインを越えたベガルタ陣内右外で飯田がエウシーニョからパスを受け、右サイド深い位置にボールを送る。これをドウグラスが流れて受けようとするが永戸が対応し、ドウグラスのファールを取られる。
88’ ベガルタ 関口を下げ椎橋を投入。椎橋をCH,松下をSHとする。
90+1’ 竹内はCBの1角に入り立田をパワープレー要員で前線に上げる。
90+3’ ベガルタ ハモンロペスを下げジャーメインを投入。
試合終了。ベガルタが2-0で勝利。
5.感想
この試合エスパルスはベガルタの守備ブロック、アーリークロス、そして何よりプレスに苦しんだ。
1失点目もベガルタのプレスからだった。しかし、あの場面選手の立ち位置はどうだったのか?
西澤から松原に下げてプレスをかけられた時、二見は松原の後ろでボールを受けれる状態だったが、2CHは松原がロストしかけている時でも松原より前に立っていた。
この事からわかる通り、以前の試合でも述べているが、リスク管理がなされていない。
CHがもう少し低い位置まで下がれていたら蜂須賀からハモンロペスへのパスコースを消せていたかもしれない。また、逆サイドのエウシーニョも関口のポジションを見て内に絞れていたら最後に追いつく事が出来たかもしれない。
リスク管理が出来ていれば防げた失点であるのではないだろうか。
守備ブロックについても考えてみよう。
スタッツを見るとエスパルスは62%の保持率を記録していたのだが、ベガルタの守備ブロックの外で回す場面が多く、回させられている印象が強かった。また、この試合では相手の背後を狙う場面が少なかったように思う。その為、DFラインを押し下げてバイタルエリアを使うなどのが出来なかったのではないだろうか。
そんなエスパルスの攻撃だったが、後半に選手交代を行った事で楠神、飯田といった選手が個で打開する場面が見られたのは良かったと思う。
残留を争うライバルとの対戦で勝ち点を積み上げる事が出来ず、4連敗となり順位を15位に下げてしまった。
状況は良くないが代表ウィークを挟む為に次の試合までは間が空く。この期間に怪我人も戻って来る事が予想できるのはポジティブな要素だ。
次節はあまり良いイメージのはない3バックのポゼッション型の相手であるが、しっかりとした対策、今節の課題の修正を行い、ホームで勝ち点3を手にし自力で残留に近づけたい。
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