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2019 J1第24節 川崎フロンターレvs清水エスパルス レビュー

目次
1.はじめに
2.スタメン
3.前半
4.後半
5.感想

1.はじめに
いつも読んでいただいてる方ありがとうございます。初めての方、長いかもしれませんが読んでみて面白いと思ったり、興味を持っていただけたら周りの人に勧めたり、SNSで拡散などしていただけると嬉しいです。
さて、前節はホームで札幌相手にまさかの大敗を喫したエスパルス。上位陣との連戦2戦目は3連覇を目指す王者川崎フロンターレ。
今節も厳しい試合が予想されるがどうなったのか振り返ってみました。

2.スタメン

▪フロンターレ
前節出場停止のCBジェジエウ,谷口が戻り、車屋が左SBへ。CH田中→守田、右SH家長→齋藤、FW小林→ダミアンと変更してきた。
▪エスパルス
前節からGK西部→大久保、右SH金子→中村慶太に変更。

3.前半
0’ フロンターレのキックオフ。守田がCB間に下りてビルドアップ。繋いだフロンターレに対しエスパルスは前からプレスに行きGKからハーフライン付近マギーニョへのロングボール。受けたマギーニョに松原がプレスで奪い、マギーニョがファール。
0’50 吉本が自陣ゾーン2からロングボール。こぼれ球を拾った谷口→阿部のボールをヘナトがカットし、右ペナ角手前からシュートするも谷口に当たりスローイン。
1’17 エスパルス右深い位置でのスローインから繋いだボールを右外ゾーン3入口で中村 慶が受けドリブル。長くなり下田がクリアーしようとしたが中村 慶に当たり足下へ。そのままドリブルでエリアに入りクロスを送ろうとするも谷口に当たりCK。
2’06 CKをはね返されるも中央の中村 慶が拾い右の西澤へ。カットインからクロスを上げ、ファーで松原がフリーでヘディングするもGKに弾かれる。そのこぼれ球を押し込もうとするもGKの顔に当たりゴールならず。
この試合でも最初にチャンスを作ったのはエスパルスだったが、前節同様決められない。
9’19 下田からマギーニョへの浮いたボールをマギーニョが松原に競り勝ちチャンネル(CB,SB間)に落とす。そこに中村 憲が走り込み深い位置からクロスを送ろうとするも付いていた二見に当たりCK。11’08 エスパルスゴールキックをフロンターレがはね返しセンターサークル内でダミアンが吉本に競り勝ち落としたボールを中村 憲→齋藤と繋ぎドリブルで運ぶ。対応した松原は寄せずに下がった為、ペナルティーアーク手前からシュート。しかし、GKが弾き吉本がクリアー。
12’04 エスパルスDFラインでのパス回しを右に誘導され立田がパスミス。
そして、試合が動く。
14’ マギーニョが裏抜けを狙うもボールは出ないが西澤、松原が釣られて下がった手前で上がってきたジェジエウが下田から受け、下りてきたマギーニョへ。このタイミングで齋藤がチャンネル(CB,SB間)に走り込みマギーニョから受ける。竹内が対応に行くが少し遅れた為クロスを上げられ、吉本の背後から前に走り込んだダミアンに合わせられゴール。
フロンターレが先制。
16’42 エスパルスCBへプレスに行かない。下田が左に1列下りた所から斜めのパスを守田へ。守田とCH間阿部のワンツーでCHまで通過。3人で囲み回収するがヘナトが倒れロスト。左外に流れた齋藤が受けドリブルでエリア内に。車屋がオーバーラップして2対1となるが使わずシュートもGKキャッチ。
17’30 自陣センターサークル内で中村 憲が受け、DFライン裏を狙って走った齋藤に出すがGKが飛び出してクリアー。
18’02 ゾーン2,3間左外でフロンターレ3対2数的優位を上手く三角形を作り、その後も繋いでクロスまでいくがクリアーされる。
20’09 ハーフライン手前ダミアンがワンタッチで松原裏のマギーニョへ。マギーニョは受けて中へコントロールし、エリアに入ってすぐシュートするも外れる。
21’13 竹内がCB間に下りてビルドアップを助ける。
22’32 谷口からセンターサークル内齋藤が縦パスを受ける。エスパルスは前がかりになった為8人置き去り。ハーフスペースをドリブルで運びエリア内へ。二見が対応し、右を切っていたので左足でのシュートだが外れる。
26’13 下りた下田から2トップ間を通され背後でフリーの守田が受け少し前に開いた谷口にプレスに出た為スペースが空いた中村 慶,ヘナト間にいた阿部がスルーし、幅を取った車屋へ斜めのパスが出る。オフサイドラインから上手く走った齋藤が立田の裏で受けるが下げることになり、エスパルスが回収。
27’04 エスパルス自陣ゾーン間右外からFK。大久保からのボールをゾーン3入口中央ドウグラスがジェジエウに競り勝ち前に送る。しかし、河井がエリア内で谷口との競り合いでボールを失う。
なかなか攻撃出来ないエスパルスだがセットプレーで試合を動かす。
30’ 竹内がダミアンに対応されながらも少しズラして斜めのパスを送る。2CH間にドウグラスが下りてきて受け前を向くが2CHに挟まれファーでFKを得る。これをドウグラスが直接狙い、ソンリョンが手に当てるも弾いたボールはポストに当たりゴールへ。
エスパルス同点
36’24 ソンリョンのクリアーをハーフライン辺りで立田がはね返し、下りてきたドウグラスが落としこぼれ球を竹内と西澤がワンツーからオーバーラップして来た松原を使いマギーニョとの1対1深い位置からクロスを上げるがラインを割る。
39’07 フロンターレ下りた下田からビルドアップ。谷口が相手陣内すぐ左ハーフスペースで受け、竹内脇の阿部へ。阿部→中村 憲→ダミアンと短く繋ぎエリアに入るも少しズレてコントロール出来ずにクリアーされる。
42’26 中村 憲のフリーランでDFを下げ、ハーフライン谷口から中村 慶,ヘナト間を通すパス。これをライン間で長谷川がワンタッチでダミアンに出すが合わずにクリアー。
45’+1 1度下げて中央谷口→下田と繋ぎ竹内,西澤間の守田へ。長くなるが上がっていたマギーニョがライン間まで下がり繋ぐ。右サイドで細かく繋ぎ逆サイドに展開するがカットされる。
前半は1-1で終了。
▪守備面
·失点シーンだが、少し前の9’19のシーンでもチャンネルに入り込まれて同じような場面があったのでフロンターレとしてはDFラインを広げさせてあの場所を使いたいという狙いがあったのではないか。また、他の試合でも見られたがマークの受け渡しがしっかりと出来ていなかった。
·カウンターを受けるシーンも見られた。20’09と22’32の2つのシーンだが、どちらも人数を掛けてフロンターレ陣内に入ってロストした所でのリスク管理やネガティブトランジション(攻→守の切り替え)の遅さは気になった。
·中継の中で解説の戸田さんも指摘していたが、ボールサイドと逆のSHが絞れていなくボランチ脇を使われる場面が目立っていたのも気になった。
▪攻撃面
·竹内がCB間に下りてビルドアップを助けるのは良いが、竹内の居た中盤のエリアにスペースが出来てしまっていたり、ドウグラスへの縦パスも最終ラインから1列目までとなり、距離が長くなりカットされるリスクが高くなるのは気になった。
·ドウグラスにボールを入れた後のサポートだったり、裏抜けが少なかったのも気になる部分ではあった。
4.後半
47’04 大久保からのスローを竹内が受けドリブルで運ぶがダミアンがネガティブトランジション(攻→守の切り替え)で戻って竹内にプレスからボールを奪う。こぼれ球を右ハーフスペースからマギーニョ→守田→中村 憲→長谷川と繋ぎ左へ展開。受けた長谷川が立田と1対1になっている外側を車屋がオーバーラップ。これに立田と中村 慶が釣られて長谷川がカットインからシュートするも吉本がヘディングでクリアー。
48’10 エスパルスゴールキックのロングボールを下がりながらドウグラスがヘディングで落とし、DFライン裏で河井が受けエリア内右ハーフスペースに進入し、シュートするも外れる。
48’59 フロンターレのゴールキックをはね返し、中村 慶が受けるが谷口に当ててしまい自陣ゾーン2で失う。これをハーフスペースで中村 憲が受け、竹内,西澤間の阿部へ。阿部は右へ展開せず、切り返しから中村 憲に戻す。阿部へのパスでエスパルス2列目が左スライドして中村 慶,ヘナト間が空いていた為、受けた中村 憲はそこを通す縦パスを長谷川へ。長谷川は受けて左足でシュートするも大久保が弾く。
50’12 ゾーン3右ハーフスペースでマギーニョがキープ時守田がエリア内右ハーフスペースを狙って走りヘナトが付いて行った為出来た2CHギャップを通しマギーニョと守田がワンツーからシュートするも二見が寄せシュートは外れる。
63’37 立田が相手陣内ゾーン2でキープ時中村 憲、長谷川と1対2となりボールを失う。奪った中村 憲が斜めのパスをダミアンへ。ダミアンはエリア手前中央まで運び2CB、竹内が戻り1対3となりながら左の長谷川に出すが長くなりゴールライン際残したボールは立田が回収。
65’ 谷口が自陣からエスパルス陣内入った所で自陣方向を向いている守田へ縦パス。守田の背後からヘナトがインターセプトし、ドウグラスが受ける。ヘナトはポジティブトランジション(守→攻の切り替え)でそのまま出て行く。DFライン裏でドウグラスからのパスを受けエリアに進入し、寄せてくるGKを見てシュート。ポストに当たったはね返りが戻って来たジェジエウに当たりゴール。
エスパルスが勝ち越し。
66’24 キックオフ後ボールを繋ぎ中央下田→谷口のボールで金子が谷口にプレスに行った為、谷口はコントロール出来ずに金子が回収し、ハーフラインのヘナトに下げる。ヘナトはワンタッチでDFライン裏へ。これをドウグラスが狙うが長くなりGKが出てきてキャッチ。
77’ エスパルス河井を下げ鎌田投入でDFラインを4枚から5枚に変更。
79’ CKのはね返しを拾い、中村 憲がラインと配置が整っていない松原,吉本間に出し、受けた馬渡が松原の足の間を通し、中央から外側へ走る小林へ。二見が寄せているが打ったシュートはゴールへ。
フロンターレが同点に追いつく。
82’22 中村 憲がゾーン3入口からライン間小林とワンツーでエリア内ハーフスペースに進入し、低いクロスを送るが竹内が戻って足を出した為ダミアンには渡らず。
84’21 ハーフラインからフロンターレ陣内入った所右外の鎌田がヘナトが下げたボールをワンタッチでSB裏へ。深い位置でドウグラスが受け谷口が対応に来たのでかわそうとするがエリア手前で倒される。しかし、ドウグラスのファール。
88’59 下田がゾーン3入口左ハーフスペースのエスパルスブロック手前からエリア内ダミアンへ浮き球を送る。受けたダミアンは吉本を背負いながら反転し、シュートするも大久保が触りCK。
90+4’ 車屋からのクロスはマイナス方向に流れるがダミアンが下がりながら前に送る。長谷川が触り阿部の足下にこぼれるがオフサイド。
最後のフロンターレ右CKを中で合わせるが外れてしまう。
2-2のまま試合終了。両チーム勝ち点1ずつを分け合う。
▪守備面
·前半と比べればボールサイドと逆のSHも絞れる時間帯もあった。そこが改善されたからなのか、開いたフロンターレのCBにエスパルスSHがプレスに行くからなのか、あるいは中は閉めることが出来ていたからなのか外側へ誘導するような守備に見えた。
·失点シーンは、CKをはね返した後で配置やラインがセット出来ていなかった事もあるかもしれないが、DFラインを5枚に増やしたにも関わらず、前半と同じようにチャンネルに入れられた所からの失点だったのは気になった。
·相変わらず人について行き過ぎ、マークの受け渡しの部分も気になった。
▪攻撃面
·48’10のシーンではドウグラスに当てた後の部分が出せていて良いシーンだった。

5.感想
前節の大敗からどれだけ修正出来るか気になったが、2CH脇のスペースやチャンネルを使われる場面などはあったが、中央など閉める事が出来ていた部分もあり、ライン間を狭くコンパクトに守れたりもしていたのが見られたのは良かった。攻撃面では押し込まれた後のはね返しでドウグラスの後の部分があまり見られなかったのは残念だった。しかし、フロンターレ相手にアウェーでの勝ち点獲得出来たのは良かったのではないだろうか。
今節終わった段階でエスパルスは勝ち点29の13位。1桁順位の9位グランパスとは勝ち点差2だが、下を見るとプレーオフの15位とは勝ち点差5、その下の自動降格圏16位とは勝ち点差6とまだまだ安心は出来ない中で迎える次節の相手は2位まで順位を上げてきた鹿島アントラーズ。
札幌戦のホームでの悔しい敗戦を払拭する為にも、堅い鹿島のブロックを打ち破り勝ち点差3を獲得し、代表ウィークを迎えてもらいたい!

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