J1リーグ第22節 清水エスパルスvs松本山雅FCレビュー
目次
1.はじめに
2.スタメン
3.前半
4.後半
5.感想
1.はじめに
いつも読んで頂いている方ありがとうございます。初めて読む方、読んでみて面白いなと思ったら周りの方に勧めてもらったり、SNSで拡散して頂けると嬉しいです。
さて、前節アウェーで上位マリノスに久しぶりのクリーンシートで勝利し迎えた今節。これまで勝てていない難敵との対戦、今後エスパルスが上を目指すのか、残留争いに巻き込まれるかの分岐点になり得る大事な試合、そして、日本平で節目の400試合となった今節の松本山雅FC戦を振り返ってみよう。
2.スタメン
エスパルスは前節から変更はなし。
松本は左CBを當間から新加入の水本に変更し、2シャドーの左右入れ替えを行ってきた。
3.前半 **
2’05 松本左CK。高橋がマイナス方向藤田へ。藤田はファーのセルジーニョを狙うが合わない。松本はこのCKを含めて5本連続でCKを獲得するもゴールは奪えない。
6’38 松本陣内ゾーン2で高橋→藤田のパスを河井がカットし、中央西澤→竹内→ドウグラスと繋ぎシュートするもブロックされる。
7’22 二見がセンターサークル辺りからロングボールで田中の裏を狙った西澤へ。しかし、上手くコントロール出来ない。
8’48~9’21 河井が松本2CHにボールを入れさせない又は入っても対応出来るよう中間ポジションを取っていた為中央から攻められない。
9’28 左サイドで幅を取った高橋が受けエウシーニョが出た裏を、ヘナトがマークを外してしまった杉本が狙い高橋から受け深い位置からクロスを上げるも中央セルジーニョの前で竹内がクリアー。
10’05 松本左サイド3人でのボール回しにエスパルスは金子、河井、ヘナト、エウシーニョの4人で対応に行きボールウォッチャーになり、エスパルス右チャンネル(CB,SB間)が広くなった所へ中央から藤田が走り込み水本から受けワンタッチで高橋へ出すもエウシーニョにカットされる。
11’25 松本左からのクロスをエリア内ハーフスペースでセルジーニョが吉本、エウシーニョ、ヘナト、竹内の間でフリーで受けマイナス方向へ落とし、走り込んだパウリーニョがエリア手前からシュートするも大きく外れる。
16’24 ドウグラスが下りてきて左ハーフスペースで松原から受けワンタッチでDFライン裏を狙って走った西澤へ出すも短くクリアーされる。
16’39 竹内が右ハーフスペースゾーン2,ゾーン3間辺りからDF裏へ出し金子が走るも長くGKがキャッチする。
17’01 ボールを受けた西澤が田中と入れ替わり、ハーフライン辺りからドリブルで運ぶ。田中が上がって空いたスペースにボールを流しゴール方向を向いていた今井の背後からドウグラスが前に出て受けるもコントロールが長くなり今井がクリアーし、CKに。
**このCKから試合が動く。
18’ エスパルス左CK。西澤が蹴ったボールをGKが出てキャッチしようとしたがファンブルしてこぼれたボールをファーに居たドウグラスが下がりながらシュート。これがゴールに吸い込まれエスパルスが先制!!
20’02 水本ボール保持時河井がカバーシャドウで藤田へのパスコースを消しながらプレスに行くが幅を取った高橋を経由し金子,河井間を通し、藤田へ出されるがドウグラスのプレスバックで藤田へコントロール出来ず竹内がこぼれ球を拾う。藤田,パウリーニョのギャップで河井が竹内から受けドウグラスに落とす。ドウグラスはゾーン3までドリブルで運びエリア手前からシュートするも戻ったパウリーニョにブロックされる。
21’02 松本のクリアーを竹内が拾い左ハーフスペースでドウグラスが今井をピン留めしており西澤がフリーで受けミドルシュートを狙うが外れる。
21’47 水本→田中のボールを竹内がインターセプトし、ドリブルで左外ゾーン3まで運びアーリークロスをファーの金子へ送るも前でクリアーされる。(水本ボール保持時エスパルス前4人がパスコースを消していた為田中へのコースを限定しやすかった)
25’56 ヘナトがセンターサークル辺りで受け右外へ運びドリブルでゾーン3に進入。ハーフスペースライン間の河井へ。そこに水本が出て空いたスペースにボールを送り金子が受け深い位置からクロス。ニアで西澤が触るもゴール前で体を張った田中に当たりゴールならず。
33’54 飯田が自陣センターサークル辺り左ハーフスペースから縦パスを送る。ドウグラス,河井間、竹内,ヘナト間の2つの門を通過され阪野が下りてきてフリックで杉本に送るも繋がらない。
41’52 竹内のクロスがクリアーされたこぼれ球を金子が拾いワンタッチでエリア手前右ハーフスペースのドウグラスに出すも僅かにズレる。
45+1’ ハーフライン辺り左サイドで高橋が受け縦パス。阪野が受けるも吉本が対応し、クロスは上げられない。
前半は松本が前からプレスバック来なかった為エスパルスCBはボール保持時は焦りはなかっただろう。しかし、CBからのロングボールを使う場面はあまり見られなく、得点シーン前のように松本陣内まで進入し、背後を狙う攻撃が見られたように思う。
守備面では4-2-3-1で守り、河井が松本2CHの中間ポジションを取ったり、カバーシャドウでボールサイドのCHへのパスコースを消していたり、ドウグラスと2人で2CHを見ていた為に中央からは攻撃させなかったが、サイドの深い位置まで進入される事が目に付いた。
4.後半
後半立ち上がりから松本は前からプレスを掛けて来るように守備を変えてきた。
これに対しエスパルスはドウグラスと河井を縦関係から横並びにし、4-4のブロックを作りカウンターを狙う形に変更。
46’00 セルジーニョへのパスをヘナトがカットし、カウンター。前を走るドウグラスに出し、エリア手前中央まで運びシュートするもブロックされるが、こぼれ球を金子が拾いシュート。しかし、飯田に当たりCKに。
48’17 松本GK守田のクリアーをヘナトがヘディングで押し返し、エリア手前でドウグラスが胸トラップからバイシクルでゴールを狙うが守田が弾きCK。
53’39 西澤がゾーン3左外、田中が上がった裏のスペースで受けインナーラップした松原へ。松原はエリア内入った所からクロスを上げようとするが相手に当たりCKを取ろうとするもライン際で飯田に後ろから倒されFK。
57’05 二見から田中裏スペースに走った松原へ出すが西澤が下がって受けようとしたのに今井が食いついて空いたスペースを埋めるために田中が絞っていた為当たってしまいCKに。
72’39 松本ゾーン3左外でFK。宮阪が入れたボールを西澤がニアでヘディングするも前に飛ばせず、エリア中央吉本に当たりこぼれ球をゴールエリア左から阪野がクロス。西部がなんとか触ったボールは飯田の前にこぼれるが松原が寄せミート出来ず西部がキャッチ。しかし、ここに今井が足を出しファール今井のファールとなる。
76’40 高橋が下がりながら内へ運びキープ。これにエウシーニョが出た為、左外でセルジーニョがフリーで受ける。そこから内側へ運びエスパルス右チャンネル(CB,SB間)へパスを送るが阪野とは息が合わない。
80’29 飯田からの縦パスがエスパルス2トップ,2CHの2つの門を通過。下りてきた阪野がワンタッチで町田へ。町田から幅を取った田中が受け深い位置からクロスを上げるが西部がキャッチ。
89’00 西部がクリアーしたボールが松本DF裏まで飛び、ドウグラスがエリア手前左ハーフスペース飯田の脇で受けシュートするも外れる。
試合はこのまま1-0で終了。
後半も松本にサイドでは深い位置まで進入されるが、ミスや中でしっかり対応出来ていたので失点には繋がらなかった。
また、ボールを下手な形で失う場面は見られず、4-4でブロックを作って待ち構えたり、帰陣の時間を確保するような守備で松本にカウンターを仕掛けられらような場面も見られなかった。
5.感想
松本のミスや連携面、何より前節同様の中央を崩させたくない守備はこれまでボランチで起用される事が多かった河井だからこそと言っても過言ではないと思う。
これまで勝てていなかった松本に対して初めての勝利。しかも、2試合連続クリーンシートという事で守備が改善されてきているように思う。
今節の勝ち点3は大きいが次節からは札幌、川崎、鹿島と前半戦複数失点で敗れた相手が続く。
エスパルスは水曜日に福岡で天皇杯を戦うが、札幌は試合がなく乗り込んで来るという事でコンディション面でやや札幌有利かもしれない。
しかし、ここ2試合で得た自信と細かな課題を修正し、アウェーの借りをホームで返し、リーグ戦3連勝を飾りたい!
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