2019 J1第33節 セレッソ大阪vs清水エスパルス レビュー
目次
1.はじめに
2.スタメン
3.前半
4.後半
5.感想
1.はじめに
いつも読んでいただいている方ありがとうございます。初めての方、少しでも面白いと思ってもらえたらSNS等で拡散してもらえると嬉しいです。
前節貴重な勝ち点1を積み上げ16位との勝ち点差を4として迎えたアウェーでのセレッソ大阪戦。下との勝ち点差が縮まらなければ、今節終了時点で残留が決定する大事な1戦を振り返っていく。
2.スタメン
▪セレッソ
清武がスタメンに復帰し左SHに入り、柿谷が1列上がり2トップの1角に入り、鈴木がベンチに。CBの1枚を木本から瀬古に変更。
▪エスパルス
前節欠場した河井が中村に代わりトップ下に入った以外スタメンは前節から変更なし。
3.前半
2’40 セレッソ右サイドゾーン2,3間辺り外の松田→内CH間で水沼が受けライン間で柿谷とワンツー。BOX手前ハーフスペースでソッコが倒してしまいFK。
9’10 セレッソ陣内ハーフライン手前でのセレッソボール保持に対してドウグラスがプレスのスイッチを入れ、セレッソの左サイドへ誘導するが立ち位置が良く、左外で幅を取った丸橋がエスパルス陣内入った所で受ける。(清武が金子,ヘナト間で降りる動き。)受けた丸橋は少し運びエウシーニョが寄せようとした所でハーフスペースでライン間を取った柿谷とワンツーでエウシーニョ裏へ。リターンをワンタッチで中へクロスを送るがGK大久保がキャッチ。
上記のように前半ライン間の柿谷にボールが入りピンチを迎える場面が何度か見られた。
18’ エスパルスCK。西澤が低いボールをニアに入れ、松原がフリック。中央ソッコが下がりながら足に当てこぼれたボールをエウシーニョが反転からシュート。GKキムの手に当たるがゴールに吸い込まれる。
なかなか流れの中からチャンスが作れなかったエスパルスがセットプレーから先制。0-1。
·守備面
先制に成功したエスパルスだが、この試合の前半はセレッソがCB,SB間、CH,SH間に2トップ、両SHにポジションを取られ相手に合わせた形で、低い位置でブロックを作る守備となった。
セレッソビルドアップ時、2CHへのパスコースを河井,ドウグラスが切るタスクを与えられていたように思う。
·攻撃面
11’48 エスパルス自陣ゾーン2右ハーフスペースでソッコが縦パス。ソウザ脇に降りてきた金子がワンタッチでライン間に流し、河井が降りて受け、金子の降りる動きで釣り出した丸橋の裏へ出しエウシーニョが受ける。エウシーニョはBOX脇から低いクロスを入れるがヨニッチがクリアー。
30’26 瀬古がセンターサークルから左外の丸橋へ出したロングボールをエウシーニョがカットし、ハーフラインで金子が回収しカウンター。金子はゾーン2,3間まで運び逆サイドをスプリントした西澤へ。西澤はペナルティーアーク脇で受けるが、コントロールが長くなり、ヨニッチが対応。
39’13 セレッソのクリアボールをエウシーニョがハーフライン付近で回収し、ヘナトに繋ぐ。ヘナトはゾーン3まで運び金子がセレッソ左チャンネル(CB,SB間)から抜け出し、深い位置で受ける。金子はキープし、2対3と数的不利な局面から内のエウシーニョへ。エウシーニョはBOX角からワンタッチでクロスを送り、河井がBOX内で受け左ハーフスペース西澤へ。西澤はワンタッチでシュートを狙うが松田のシュートブロックでゴールならず。
45+1’ エスパルス攻撃を作り直し、GK大久保まで戻しロングボール。ハーフライン付近の右ハーフスペース金子がソウザ脇でヘディングで繋ぎ、ライン間の河井へ。河井はワンタッチでSBの背後を狙ったエウシーニョへ出すがオフサイド。
上記のように、ソウザの脇を使いたいという狙いは感じられた。
前半は0-1とエスパルスリードで折り返す。
4.後半
エスパルスリードで折り返した為か、後半も低い位置でブロックを作っていたのだが、その影響により、前半とは違ったセレッソの形が見られるようになった。
エスパルス2トップと中盤の間に出来たスペースでセレッソ2CHにボールが入る場面やセカンドボールを拾われる場面が出始めた。
46’ 04 エスパルスのクリアーを中盤と1stラインの間で拾われ左へ展開。清武のクロスを中央の柿谷が二見,松原の間でヘディングで合わせるが枠を外れる。
セレッソに押し込まれなかなか押し返さないエスパルスに不運が訪れる。
松原がゾーン1からクリアーしようとしたボールが高く上がり自陣ゴール方向へ。BOX角付近で鈴木とヘナトの競り合いとなるが鈴木は飛ばずにヘナトが鈴木の上に乗る形となり、バランスを崩し、着地時についた手を負傷してしまう。
60’ 負傷により交代を余儀なくされたヘナトを下げ、六平を投入。
65’25 河井,ドウグラスの間でソウザがヨニッチから受け瀬古ヘの横パスがズレた所を逃さず金子がカット。ドリブルで運ぼうとするが、戻ったソウザに対応され、ドウグラスヘボールを渡すが、柿谷,清武がプレスバックでドウグラスを囲むがファールとなる。
73’58 エスパルスゾーン1から六平がクリアーのロングボール。ドウグラスが触る前に瀬古に弾き返され金子の所にボールがこぼれるが、コントロール出来ずにセレッソに回収され、ソウザが左から右ヘサイドチェンジ。ゾーン3右外で松田がフリーで受けクロス。中央で水沼がヘディングで合わせるが、GK大久保が左手に当てて弾き出しCK。
75’ セレッソ右CK。ドウグラスがはね返したボールがBOX外に居た水沼の所にこぼれ、コントロールからシュート。寄せに行った河井に当たり、GK大久保は逆をとられてしまいゴール。
セレッソ同点に追いつく。1-1。
同点に追いついたセレッソがネガティブトランジション(攻→守の切り替え)でプレスを強めた為か、同点にされた焦りからかエスパルスのパスミスやコントロールミスが続く。
79’ 先程とは逆のセレッソ左CK。ショートコーナーを選択し、ソウザ→田中と繋ぎ、田中がBOX角付近からエスパルスの選手が寄せる前にシュート。ニアのドウグラスが出した足に当たり中央ヘ。このこぼれを柿谷が冷静に浮かせてゴールに流し込む。
セレッソ逆転。2-1。
その後エスパルスは81’に西澤を下げてドゥトラ,84’には河井を下げて楠神を投入。竹内を最終ラインに入れ3バックに変更するなど形を変えボールを保持し、セレッソ陣内に攻め込む場面がみられるが、最後の部分でクオリティやアイディアが見られず、セレッソに脅威となる攻撃が出来なかった。
5.感想
この試合でも先制したのはエスパルスであった。前半はリードで折り返したが、後半低い位置でブロックを作るエスパルスではあったが、セレッソにボールを持たせている守備ではなく、セレッソの配置によりコントロールされた守備をさせられていると感じた。はね返してもボールを保持によりゲームをコントロールし、押し返すということが出来ず、勝利し27節の湘南戦以降の6試合で3度目の逆転負けとなった。
2失点ともセットプレーからではあるが、そこに繋がった場面を見ると、コントロールミスでロストしてからであったり、焦りからミスが続いた為だった。こういう場面でピッチ内や交代を使うなどで落ち着ける事も必要であったのではないかと思うのだが、選手交代はヘナトの負傷による交代以外の2枚は逆転を許してからと後手に回ってしまった印象がある。
また、この試合を通して自分たちのスタイルを持っているか、持っていないかの差が出てしまい、流れが悪い状況で立ち返るものが感じられないエスパルスは苦しい試合となったと考える。
敗戦により、16位湘南が勝利した為に勝ち点差が1となってしまった。
リーグ戦は泣いても笑っても残り1試合。最終節はホームに14位サガン鳥栖を迎えての非常に重要なゲームで難しい試合となる事が予想される。
フロント、選手、スタッフ、サポーター等エスパルスに関わる全ての人が1つとなり、自分に出来ることをし、どのような形でもいいので、勝ち点差3獲得で残留を決めたい!
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