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J1第19節 ガンバ大阪vs清水エスパルス レビュー

目次
1.はじめに
2.スタメン
3.前半
4.後半
5.感想

1.はじめに
いつも多くの方に読んでいただきありがとうございます。
今節のガンバ大阪戦は初めての試みとしてプレビューを書かせてもらいました。なので、レビューはプレビューで取り上げたポイントを中心に振り返ってみようと思う。(プレビューをまだ読んでいない方はプレビューを読んでからこれを読んでもらえるとわかり易いかと思います。)

**2.スタメン **

エスパルスはソッコが出場停止で立田に変更した以外は前節と同じ。
対するガンバは移籍の話があるウィジョはスタメンで使ってきたが、相方を食野に変更し、右WBに福田をスタメンで使って前節から2人変えてきた。
という事で、ガンバの方はプレビューの予想が外れてしまいました。

**3.前半 **
立ち上がりいきなりエスパルスに狙いの形からチャンスが生まれた。
0’15 ガンバのクリアーのこぼれをヘナト→河井と繋ぎ、3CB脇へロングボール。ドウグラスが後ろから走り込んだ北川へ出すもエリア内でコントロール出来ずに金にCKへ逃げられてしまう。
5’08 ガンバのクリアーのこぼれを松原が拾い、西澤が下がってWBを引き出して受け竹内へ落とす。松原が西澤が空けたスペースに走り竹内から受けるが福田の戻りが早く2対1と数的不利となりクロスを上げられない。
5’29 小野瀬からウィジョへのロングボールを立田がカットし、一気に前線へ。DF裏を狙って走った北川へ出すもオフサイド。(DAZNリプレイで見ると北川のランニングは良かった)
6’16 ガンバ自陣ゾーン2で高尾から金へのパスをドウグラスがカットし、ドリブルで運も長くなりカットされる。こぼれ球をエスパルスが拾い、エウシーニョが3MF脇へ下りてきた北川へ出すも対応し、出てきた高尾に後ろから当たられ前を向けない。
6’45 松原に対し福田が出たスペースへ西澤が走り松原から受けクロスを上げる。ドウグラスの落としを松原が受けるもコントロールが滑って長くなる。
7’12 エウシーニョからパスを受けた竹内がワンタッチで矢島と小野瀬の間を通し、中村と金の中間ポジションを取った河井へ出すもオフサイド。
上記で上げたように、プレビューで挙げたポイントを使った攻撃が序盤から見られた。
11’14 ハーフライン手前でドウグラスから中村の裏へ走ったエウシーニョへ。そこからワンタッチでDF裏を狙った西澤に出すもエリア内で2人に対応され、福田へのファールをとられてしまう。
15’27 ガンバのパスを西澤がカットし、一気にドウグラスへ。エリア内入った金に対応されながらもシュート。しかし、東口がキャッチ。
17’19 エスパルスゴールキックから西澤→ドウグラス→竹内→ドウグラスと繋ぎDF裏へ走った北川へ出すもオフサイド。
28’31 二見がボールを持ち、ドウグラスと西澤がDF裏を狙って走り、ロングボールを出すも東口が出てきてヘディングで逃げスローインへ。
前半の攻撃を見てみると、エスパルスは相手の背後を狙った攻撃をしていたのが良く分かる。
その他にもプレビューで挙げた攻撃も見られた。
21’50 西澤が内へ絞り3MF脇でエウシーニョから受け左サイドオーバーラップして来た松原へ。右足でクロスを上げるも引っ掛かってしまう。
29’03 ヘナトのパスを北川がライン間で受け外の西澤へ。福田に対応され松原へ下げ、松原がクロスを上げるもドウグラスに合わない。
42’15 エウシーニョに中村、河井に倉田が対応し、中盤が矢島と小野瀬の2枚になった間を竹内がライン間の北川へ縦パスを通し、北川がワンタッチでドウグラスに出すも合わない。
エスパルスの両SHがガンバWBをピン止めする形が多く、前節見られたガンバのWBが出てきて裏にスペースが出来る場面は少なかった。
そんな前半の攻撃だが、個人的に1番良かったと思うシーンがある。
32’31 ドウグラスが下りて来て金を引き出し立田からパスを受ける。金が出て空いたスペースへ河井が走り受け三浦を引き出す。そこに後ろから北川が走り河井から受けエリア入った辺りからシュート。しかし、東口にキャッチされる。
これが得点になっていたら最高な形だったのではないだろうか。
次に守備について見てみよう。
7’45 ガンバビルドアップ時、北川が矢島を気にしてはいるがコースは消せていない為、経由されてしまう。
上記の様に矢島に何度か自由にボールを扱わせる場面があった。だが、前節と比べCBが1人多く、エスパルのSHが前からプレスに行っていなかったので、ガンバの3CB+矢島に対してドウグラス、北川の2人では仕方のない部分でもある。
基本的にエスパルスは守備の基準点がはっきりとしていて前半に関しては9本シュートを打たれてはいたが、それほど嫌な感じはなかったのではないかと思う。逆にガンバはビルドアップが出来ずにシャドーが下りてビルドアップに参加したりとスタッツで見るほど上手く攻撃出来ていなかった印象だったのではないだろうか。
そんな中でも嫌だと感じたシーンがある。
13’28 ガンバが左サイドからエリアに進入。エウシーニョが滑った為かヘナトが食野のマークを捨て対応に。食野と小野瀬が浮いてしまう。戻った竹内が食野へ。クロスが入りウィジョの前で二見がクリアーしたボールが小野瀬の前にこぼれシュートを打たれるが松原の足に当たりCKへ。
竹内が倒れていて対応が遅れたのはあるかもしれないが、エリア付近で相手を2人も浮かせてしまったのは問題だと感じた。

4.後半
後半は前半から一転して押し込まれて守備の時間が長かったように思う。
そんな中で訪れた攻撃から見ていこう。
53’53 三浦がヘディングで繋ごうとしたがドウグラスがカットし北川へ。ドリブルでエリア手前まで運びスプリントでエリア内に入って来たドウグラスに渡し、シュートするも三浦に当たってしまう。そのこぼれ球を右サイド上がって来た河井が拾いクロス。ドウグラスと北川がポジションを入れ替えニアで北川がヘディングで合わせるも、頭を振りすぎて外れてしまう。
57’36 立田がウィジョへのパスをカットし、ドリブルで運び、倉田と遠藤が対応した為に金子がフリーで受けエリア手前から左足でシュートを打つも東口でキャッチされる。
68’21 エスパルスCKのクリアーをエウシーニョが拾い、ハーフラインの竹内まで下げ、DF裏へロングボール。金子が受け、金子→ヘナト→エウシーニョと繋ぎ、エリア内右ハーフスペースで金子が縦パスを受け北川へ出すも2人に対応され前を向けない。
83’30 エスパルス左から右へサイドチェンジ。エウシーニョ→竹内と繋ぎ、中村の裏に走った北川へ。エリア右外からクロスを上げるも倉田に当たりコースが変わったが東口がキャッチ。
失点後はヘナトを前線に上げるも、右サイド飯田の突破からのクロスぐらいしか有効に使えない。
上記から分かるように後半は前半と比べ攻撃の回数自体少なくなってしまった。
次に守備について見てみよう。
51’57 エスパルスのネガティブトランジション(守備から攻撃への切り替え)が早く、食野へのパスを立田が高い位置でカット。その後ボールを失うが、ここでもトランジションで前からプレスに行く。ガンバはたまらずGKまで下げ、右サイドへ展開。
エスパルスが守備の時間が増えた1つの要因はやっぱりこれだろう。
56’ ガンバ小野瀬を下げ遠藤を投入。遠藤をアンカーを置き、矢島を1列上げた。
56’05 エスパルスは前からプレスに行くが、遠藤が浮いてフリーで受け左に展開されるが、河井がカット。
そして、もう1つの要因
57’ 河井を下げ金子投入。システムを4-1-4-1に変更。2列目は右から北川、金子、竹内、西澤に。
本来ならこの変更で前から嵌めに行き遠藤に自由を与えず攻撃にシフトしたかったと思うが、ガンバの攻撃陣を恐れたのか、遠藤にパスを出されても受けての所で何とかしたかったのかブロックを作る守備をしてしまった。
これにより、エスパルスの守備ブロックより自陣寄りで遠藤がポジションを取っているため、プレスを掛けれなく、フリーで捌かれてしまった。
59’12 北川の戻りが遅いのとブロックを作る守備の為遠藤がフリーでボールに触れる。
62’27 遠藤がブロックの外側左中央寄りハーフスペースでフリーでボールをキープ。エスパルスが中央寄りになったところで外側でフリーの中村へ。受けた中村がエリア内に進入し、シュートをするも外れる。
64’09 先程と同じように遠藤→中村と繋がれクロス。ファーで福田が胸トラップするも流れてゴールキックに。
上記のような場面を作られるようになる。
76’07 松原のクリアーがプレスに来た倉田に当たり矢島の前へ。エリア内で右サイド矢島→中央アデミウソン→左サイド中村と繋ぎシュートされるも西部がセーブ。
このシュートから5,6分の間に福田、アデミウソンに1回ずつ、ウィジョには3回もゴールを脅かされる。
そして、このままスコアレスドローかと思ったが失点を喫してしまう。
88’ 左サイドエスパルス陣内でのスローインから1度下げてやり直し右へ展開。ライン際の福田から下りてきてハーフスペースでフリーのウィジョへ。そこから縦パス2本でウィジョ→矢島→福田と繋ぎ、ゴールライン際で二見と六平の間を通すクロス。エリア内で滑ったヘナトのクリアーが短くなり矢島の前へ。矢島のダイレクトのシュートをウィジョがスルーし、ゴール隅に吸い込まれる。
このゴールにより、ガンバが1-0で勝利した。

5.感想
この試合エスパルスは戦いやすい相手ではないかとみており、前半を見た感じではやり易い相手なのではないかと感じた。しかし、後半遠藤投入とエスパルスのシステム変更により防戦一方となってしまった。鳥栖戦でも感じたが、システム変更後に押し込まれてしまった場合の打開策は考える必要があるだろう(試合後のコメントで竹内が言っていたように竹内自身はシステムを戻す考えがあって迷っているように見えた。)
そして、失点後ヘナトを上げたにも関わらず、ロングボールを使わず繋ぎ、深い位置からクロスを上げようとしたように見られたが、あの状況ではやはりパワープレーで簡単にロングボールを使っても良かったのではないだろうかと感じた。
最後に失点シーンについて話しておきたい。
ヘナトが滑っており、スパイクを変えなかったという意見も色々な所で見た。それも確かに一理あるかもしれないが、プレビューで挙げたように、マークの受け渡しが出来ていなかった。
下りてきたウィジョへのマーク。そして、矢島が福田へ出した後は皆ボールウォッチャーになり矢島はフリーだった。シュートの場面では竹内が矢島の所まで下がっていれば防げたかもしれないが、クロスがヘナトの所にいった為、攻撃の事を考えてエリア外でステイしてしまったのかもしれない。
一瞬集中が切れてしまったのかもしれないが、残り時間を考え最後までしっかりとした守備で無失点に抑えてもらいたかった。
前々節の鳥栖戦と同じく順位が下のチームとの対戦だった為、少なくとも勝ち点1は持ち帰ってもらいたかったが終了間際の失点で敗戦となってしまったのは悔しは内容が悪くはなかっただけに悔しさが残る。
そして、次節はホームでの首位のFC東京戦。ソッコが出場停止から戻って来る為CBがどのような組み合わせになるのか分からないが、今節の良かった部分は継続し、失点シーンのようなマークの受け渡しを改善し、スピードの永井、強烈なディエゴをはじめとする攻撃陣をシャットアウトし無失点で勝ち点3を得て歓喜のアイスタで勝ちロコがしたい!!

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