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2019 J1第25節 清水エスパルスvs鹿島アントラーズ レビュー

1.はじめに
2.スタメン
3.前半
4.後半
5.感想
6.最後に

1.はじめに

いつも読んでいただいている方ありがとうございます。初めての方、シーズン途中からですが、レビューは毎試合書いているので、面白いなと思ってもらえたら周りの方に勧めたり、SNSで拡散してもらえると嬉しいです。
代表ウィークを挟んで次の試合まで間があったので、普段はレビューを仕上げてから海外サッカーを見ているのですが、今回は海外の色々な試合を見て勉強してからのレビューとなり少し時間が経ってしまったので関心が薄れてしまったのでは?と思いながらも書く事にしました。
札幌戦の大敗からフロンターレとアウェーで引き分けて迎えた上位チーム3連戦の最終戦の相手は鹿島アントラーズ。
堅い守備から手堅く勝つ鹿島を相手にどのように戦ったかを振り返ってみようと思う。

**2.スタメン **

▪エスパルス
前節から変更なし。
▪アントラーズ
ACLがミッドウィークにあった為、ターンオーバーで5人変更してきた。

3.前半
1’55 鹿島の右CKのこぼれ球を河井が拾いゾーン1から右外をドリブルで運ぶ。この時、上田がネガティブトランジション(攻→守の切り替え)で後ろからプレスに行くがハーフライン手前まで運び河井→センターサークル付近の中村→左ハーフスペース西澤と繋ぐ。松原が外側でスプリントした為、伊東が松原を意識。西澤がカットインし、ブエノが寄せきる前にシュートするも左に外れる。
3’15 鹿島のゾーン3左外でのボール回し。三竿から左外で幅を取った名古へ。ペナ角(ペナルティーエリア角)から小池が外へ走った為、中村,立田がつられた為、SH-CH間,SB-CB間が広がりパスコースが空き、エリア内左ハーフスペースでフリーの遠藤へ。遠藤はヒールで繋ごうとするが合わずにクリアーされる。
4’30 鹿島自陣ハーフライン手前ハーフスペースからFK。小池→犬飼→小池と繋ぎ、ゾーン3ペナルティーアーク手前の上田にロングボール。上田が二見に競り勝ち落としたボールを遠藤が吉本の足の間を通しDFとGKの間に送る。上田が反応するもGK大久保が出てキャッチ。
5’50 レアンドロのコントロールミスを奪い竹内→ドウグラス→西澤と中央から左へ。西澤はハーフライン付近から左外ゾーン3まで運び、オーバーラップした松原へ。鹿島も素早いネガティブトランジションで帰陣した為、松原→西澤→ヘナト→立田と左から中央を経由して右サイドへ。右外の立田とハーフスペースまで流れて来たヘナトのワンツーで右サイド深い位置まで進入するも立田のドリブルがレアンドロに当たりCK。
8’27 エスパルスのスローインを犬飼が頭で繋ごうとするが、三竿の所でヘナトがカット。鹿島陣内ゾーン2でカットしたヘナト→ドウグラス→ヘナト→西澤と繋ぎエリア内左ハーフスペースからクロスを上げるがファーの河井の前で小池が触りCK。
12’39 鹿島ゾーン1左外の小池がロングボール。上田が反応するも二見が対応し、クリアー。
15’ 二見のロングボールを受けた西澤がゾーン3左外の深い位置で伊東との1対1で抜きにかかるが、伊東が反転し、クリアー。ゾーン1,2間でフリーのセルジーニョが拾いハーフライン手前まで運ぶが、エスパルスはプレスをかけられない。セルジーニョはDF裏へロングボール。遠藤がエリア手前右ハーフスペースで受け、戻った二見をターンでかわし、飛び出していた大久保を見てシュート。
これが決まって鹿島が先制。
15’42 エスパルスゾーン2,3間からスローイン。河井がライン間で受け、ワンタッチで小池の裏へ。中村が深い位置で受けるが、小池に対応されクロスを上げられず、1度下げるがもう1度受け、カットインで小池を引っ張り出すが空いたスペースを三竿がカバーした為、上手く使えない。
18’01 エスパルスゴールキックをゾーン2右外でドウグラスが競り勝ち、こぼれ球をはね返されるが、ゾーン2ハーフスペースで河井が回収。センターサークル付近の竹内に下げ、中央まで絞った西澤が後ろからブエノに寄せられるが、竹内へリターン。竹内は左外をオーバーラップした松原へ。受けた松原はペナ角付近からクロスを上げるが相手に当たりスローインに。
22’27 鹿島ゾーン3左外小池がハーフスペースの遠藤へ。エリア手前ライン間で受けた遠藤は中央にカットインし、エスパルスのブロックを中央に寄せて空いたエリア内右ハーフスペースへボールを送る。オーバーラップした伊東がクロスを上げるが長くなりゴールラインを割る。
24’09 竹内がCB間に下りてビルドアップを助ける。
24’21 ハーフライン手前開いた吉本→鹿島陣内ゾーン2幅を取った立田→内に近寄って来た中村→立田と繋ぎ小池の裏を狙う。リターンを受けた立田がドリブルで深い位置まで運びクロスを上げるがGKスンテがキャッチ。
34’ エスパルス陣内ゾーン2でセルジーニョがフリーでキープ。エスパルスは寄せられない。チャンネル(CB,SB間)にスルーパスを送り、CB間から上田が抜け出しエリア内で受けるが、飛び出したGK大久保に倒されPK。
これをセルジーニョが決めて鹿島追加点。
45’+1 エスパルスFKをはね返すが、遠藤が自陣ゾーン間でコントロールミス。竹内が回収し、ゾーン3右外立田へ。受けた立田が小池に対応されキープし時間をかける間に右に流れていた西澤がスプリントでハーフスペースに。エリア内で受けるが、名古が中央からカバーに来た為、コントロール出来ない。
·攻撃面
この試合でも最初にシュートまで行ったのはエスパルスで立ち上がりは良い入りだったが、先制出来なかった。
前半はプレビューで書いたように鹿島の左サイド小池の裏を狙った攻撃が目立ったように思う。
そんな中、気になったシーンが18’01のシーンだ。意図した形だったのかは疑問だが、アイソレーション(1対1を得意とする選手がサイドでボールを持った時に、他の選手が逆サイドへ移動しスペースを空ける)で左の松原を使った形が見られたのは良かったのではないだろうか。
·守備面
最初の失点シーンでも見られたが、前線の4人+松原が出て行った後のスペースを埋める事であったり、間延びしないような距離感は意識する必要がある。
あの場面でもセルジーニョが受けた時点で人数的には後ろに5枚はいたのである。吉本の転倒など不運もらいたいあったが、相手の利き足なども考える事は重要だ。

4.後半
後半開始からエスパルスはシステムを4-1-4-1に変更した。
47’45 中村がハーフライン付近右ハーフスペースからサイドチェンジ。松原がフリーに受け、エリア手前左ハーフスペースからクロスを上げるが、ドウグラスの前でブエノがクリアー。
54’53 レアンドロがハーフライン付近からロングボール。遠藤が二見,松原間から抜け出し、ペナルティーアーク付近で受けGK大久保の位置を見てループシュートを狙うが大きく外れる。
58’ エスパルス選手交代により2列目が右から西澤,竹内,六平,ドゥトラとなる。
58’46 エスパルス陣内ゾーン2でレアンドロのコントロールミスを竹内が拾い、ドウグラスへ。ドウグラスはハーフラインを超えた右ハーフスペースからドリブルで運び、ゾーン3入った辺りで竹内に戻す。竹内→六平→竹内と繋いで左ハーフスペースまで広げドゥトラへ。松原がオーバーラップした事で伊東,セルジーニョがつられた為、フリーでシュートするもGKスンテがキャッチ。
61’23 鹿島ゾーン3右外でのパス交換を二見が飛び出してカットしドゥトラへ。受けたドゥトラはコントロールし、DFライン裏を狙うドウグラスへロングボールを送る。ドウグラスがゾーン3で受け左ハーフスペースエリア内に進入し、戻ったブエノが後ろからファールしないように慎重に行くが、それを堪えシュート。しかし、ニアを狙ったシュートはポストに当たりゴールならず。
62’27 鹿島がブロックを作り右から進入出来ない為、竹内→ヘナト→松原と中央を経由し右から左へ展開。松原はゾーン3左外で幅を取ったドゥトラへ。ドゥトラはカットインでエリア手前左ハーフスペースまで運びシュートするも大きく外れる。
63’35 リプレイの間に鹿島がゴールに迫るがはね返し、エスパルスカウンター。こぼれ球をゾーン1左外でドゥトラが拾い、鹿島CH間を通しセンターサークル内の竹内へ。竹内は右の西澤に展開。ゾーン3右外で受けた西澤はクロスを上げるが、長くなりファーでブエノがクリアーし、CK。
67’40 ゾーン3右外での西澤と竹内のパス交換も2対4と数的不利な局面。六平が近寄り3対4に。西澤は六平に預け、竹内と入れ替わりエリア内へ。六平は深い位置にボールを送り、竹内がクロス。中央ドゥトラには合わないが、伊東の背後に走り込んだドウグラスが体勢を崩しながら合わせるがGKスンテがキャッチ。
73’鹿島のカウンターはスローダウンさせられるが、左から中央三竿を経由し右へ。永木がフリーで受けクロス。セルジーニョが二見に前で潰れ流れたボールを吉本の背後で上田がヘディングで合わせゴール。
鹿島追加点。
78’ 鹿島選手交代で入ったレオシルバがCH、名古が右SHへ。
83’06 ロングスローのこぼれ球をゾーン3左外で立田が拾い、二見へ。二見からハーフスペースでフリーの西澤が受けブエノを引き出し、エリア内ドゥトラへ。ドゥトラは深い位置からクロスを入れるがGKスンテが弾き、ブエノがCKへ。
85’ 鹿島選手交代で入った内田が右SB、永木が1列上がり右SHに。
86’53 鹿島陣内ゾーン2左ハーフスペースで松原から金子が受け金子→六平→西澤と繋ぎ右ハーフスペースへ。西澤はワンタッチでオーバーラップした立田へ。受けた立田がエリア手前からシュートするも体勢が崩れ大きく外れる。
90’+3 松原のクロスをニアの金子の所でカットしカウンター。三竿→レアンドロと繋ぎセンターサークル内まで運び左へ。受けた遠藤がエリアのライン付近からクロス。ファーでフリーの上田がヘディングで合わせゴール。
鹿島追加点。
90’+3 自陣ゾーン2から二見がロングボールをゾーン3右そんなの西澤へ。受けた西澤は対応した小池をドリブルでかわし、エリア内に進入。シュートを打つがGKスンテに当たり、はね返りが西澤の足下にこぼれ、倒れながら再びシュートするも大きく外れて試合終了。
·攻撃面
前半使っていた鹿島の左サイドからの攻撃は三竿や犬飼のカバーで使えなくなったが、ドゥトラを入れた事もあり、サイドチェンジを利用し、左からの攻撃が多く見られるようになった印象。
·守備面
システムを変更し、ヘナトの両脇にスペースが出来たが、「俺たち得点取りに行くからヘナトさん頑張って下さい作戦」の効果でヘナトの頑張りもあり、嫌な形では使われていなかった。
失点に関しては、前がかりになった為に仕方ない印象もある。

5.感想
ホーム2戦で12失点無得点と非常に厳しい現実を突きつけられたが、ここ数試合を見ても試合の中で先にチャンスを作っているのはエスパルスだ。しかし、それを決めきれないとこの様な試合になってしまう。
この試合では前半は相手のウィークポイントをついた攻撃、後半は相手のブロックをスライドさせた攻撃でゴールに迫ったという良い面があった事も忘れてはいけない!また、ドゥトラがコンディションを上げてきた印象もあり、今後のドウグラスやってみようか周りとの連携も楽しみである。
ただ、良い面だけでなく、この試合はドウグラスへの縦パスが見られなかった。また、守備面での課題が大きい為、選手を変えるなど何かしらの改善は必要だ!
次節の相手はしっかりとボールを繋ぎ、スタイルを持った名古屋グランパス。前回対戦では3ラインをコンパクトにし、チャレンジ&カバーが出来た個人的に今シーズン1番良かったと思う試合だった。
前回対戦を思い出し、今節の失点シーンを改善するコンパクトさでブロックを作り、相手のやりたいサッカーを封じ、年に1度のフライデーナイトゲームで松本戦以来の勝ち点3を掴み取りたい!

6.最後に
ホームでの2戦続けての大敗でスタジアムに行くのを躊躇う声も聞こえるのは悲しい。確かに、ホームでこの様な試合を見せられたらそう考えるのも分からなくもないが、微力ながらも、これを読み少しでもそういう人が今シーズンの残り試合もそうだが、来シーズン以降もスタジアムに行きたいと思ってもらえたら嬉しいです。

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