2019 J1第32節 清水エスパルスvs大分トリニータ レビュー
目次
1.はじめに
2.スタメン
3.前半
4.後半
5.感想
1.はじめに
いつも読んでいただいてる方々ありがとうございます。初めての方、読んでみて少しでも面白いと思ってもらえたらSNS等で拡散してもらえると嬉しいです。
4連敗で代表ウィークを挟んで迎えた今節の相手は、今シーズン昇格し、しっかりと自分たちのサッカーを持って1桁順位にいる大分トリニータ。
前回対戦ではエスパルス篠田監督の初陣となった試合で引き分けに終わっている。
ホームで勝ち点を積み重ね残留に近づきたいエスパルスと少しでも上位を目指したいトリニータの試合を振り返る。
2.スタメン
▪エスパルス
前節出場停止だったソッコが立田に代わりCB。
怪我から戻ったヘナトがCHに入り、河井が欠場。
ドゥトラに代わり中村がトップ下。
▪トリニータ
前節から変更なし。
3.前半
エスパルスは立ち上がりトリニータに対し、前からプレスに行くというプランだったように思う。
エスパルスが前から嵌めに行った為、トリニータはCHを1枚降ろし、最終ラインを4枚にしてのビルドアップを行った。
これによりCHが1枚になった為、中村は見る選手がハッキリすると思ったが、大分はシャドーの選手が降りてくる動きを見せた為、中村はCHを離してしまう場面が何度も見られた。
しかし、前半エスパルスは比較的守備の基準点がハッキリとしていた為か、大分がロングボールをオナイウ目掛けて蹴る場面が見られるなど、大分に思うようにボールを回させていなかったのでは無いかと考える。また、ネガティブトランジション（攻→守の切り替え）も高かったように思う。
しかし、前半終了間際の時間帯エスパルスのズレを突いて大分に綺麗な崩しから先制点を与えてしまう。
45’ 大分陣内ゾーン2でのビルドアップ。ドウグラスがプレスに行きながら小林のケアを後ろの選手に指示。岩田→小林に入った所にシャドーのマークを捨てて竹内が縦スライドで小林へ。首を振って竹内の事を確認していた為か、小林は岩田へ戻し、岩田→松本と右外へ。松本は浮き球を使った為、松原,カバーでサイドに流れた二見の頭を越えてしまいCB間のオナイウがワンタッチで三平に落とし、エリア内へボールを送り、中央の小塚がスルーし、左外から走り込んだ田中がシュート。大分が先制。
4.後半
1点ビハインドで折り返したエスパルスは後半立ち上がり前からプレスに行く姿勢を強め、CHまでが積極的なプレスを行い、ビルドアップでしっかり繋ごうとする大分の選手から時間を奪いロングボールを蹴らせていたが、それによりCHとDFラインの距離が開いた所を使われたり、ハイラインのDFライン背後を狙われ大分に決定機を作られるシーンが何度か見られた。
61’ 中村を下げドゥトラ投入でエスパルスは4-1-4-1にシステム変更。
エスパルスは前線の5人+両SBも含めた7人がランダムにポジションを入れ替え、ブロックを作る大分から守備の基準点を奪いカオスを作り出した。
74’ 西澤を下げ楠神を投入。
86’ 松原を下げ飯田を投入。3バックに変更。（少し前から変わっている様にも見えた。）
88’ エスパルスゾーン3右BOX角手前からFK。楠神が入れたボールはニアで弾かれるが、ファーにこぼれたボールをエリア内左ハーフスペースからドウグラスがバイシクル。このクロス？を中央でドゥトラが頭で合わせゴールに。エスパルス同点に追いつく。
同点に追いついた勢い、スタジアムの雰囲気で逆転を狙い攻撃の手を緩めないエスパルスだったが、大分GKのファインセーブに阻まれ、このまま1-1で試合終了。
5.感想
前半は攻守両面において用意してきた物や、大分の戦い方から攻撃では、金子や中村がハーフスペースで受けてシュートを打つシーンやCH周辺を使う事、守備では前からのプレス、セット時のマーク、ネガティブトランジションの意識などが見られ良かったように感じたが、チャンスをものに出来ず、先制されるという苦しい展開から、後半は準備してきたとは感じられない即興性の攻撃に感じてしまった。
次節の相手セレッソ大阪もポゼッション型のチームであり、前回対戦では勝利を納めたが、ロティーナ監督のサッカーがシーズンが進むにつれ浸透し、前からのプレスに行ってもパスを繋いで剥がされ、引いたら手前を使われソウザにミドルを打たれたり、柿谷、水沼などに個で打開されるなど、エスパルスにとって難しい試合になる事が予想される為、何処からどのように守備を行うかは非常に重要になるだろう。
攻撃面では、整った配置をとる相手には今節の後半のような展開の方がひょっとしたら効果的かもしれない。
ホームで勝利し、残留を決める事は出来なかったが、連敗を止め勝ち点1を積み上げた今節を無駄にしない為にも、しっかりと準備してアウェー長居で勝ち点を手にし、自力で残留を決めてもらいたい。
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