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カタールW杯欧州予選 グループ E 第5節 ベルギーvsチェコ レビュー

目次
1.はじめに
2.スタメン
3.前半
4.後半
5.両チームの気になった選手
6.試合結果
7.最後に

1.はじめに


こんにちは。ゆぅちゅんです。今回は第5節DAZNの中継でも実況がついていたので、見た方も多くいるのではなかと思われるベルギーvsチェコ。
前回対戦では1-1の引き分けで、チェコはここまで唯一ベルギーから勝ち点を奪っている。
ここまで首位のベルギーと2位チェコ。W杯出場の為に勝ち点を積み上げたい両国の戦いとなった試合を振り返っていこうと思う。

2.スタメン


3.前半

 0’19 チェコ、カシャ④からヴァツリーク①に下げたボールが短くなり、狙っていたルカク⑨と飛び出したヴァツリークが接触。
 4’56 チェコ4-1-4-1の守備。フェルトンゲン⑤がハーフライン手前左ハーフスペースから縦パス。アザール⑩がアンカー位置ホレシュ⑨脇で受ける。
 5’33 ベルギーのビルドアップにチェコ前からプレスに行き、アルデルヴァイレルト②から後ろ向きティーレマンス⑧の所にソウチェク(22)が出て行く。
 6’04 チェコのビルドアップにベルギー高い位置まで出て行き、5-2-3でプレス。カラス⑥にヴァナケン⑰カラス⑥からマテユ⑬にはWBのカスターニュ(21)が出ていくが、内側のホレシュ⑨を使いチェコは上手くプレス回避。ホレシュ⑨からハロジェク⑲でカスターニュ(21)の背後を狙い、カバーに入っていたアルデルヴァイレルト②とスプリント勝負。ハロジェク⑲はBOX脇からカットインし、シュートを打つが、デナイヤー③に当たりCKとなる。
 7’38 ツォウファル⑤からカシャ④に下げた所アザール⑩牽制。カシャ④からカラス⑥にヴァナケン⑰がプレス。カラス⑥からマテユ⑬にやや遅れてカスターニュ(21)が出て行きロングボールを蹴らせる。それをデナイヤー③が弾き返し、セカンドボールを拾ったティーレマンス⑧→ヴァナケン⑰と繋ぎコントロールで前を向き、カシャ④、カラス⑥間を通すスルーパス。ルカク⑨が抜け出し左足で冷静にゴールへ。
ベルギー前からのプレスが成功し、先制。
10’12 ティーレマンス⑧→アザール⑩にホレシュ⑨がプレスに出ていて空いたソウチェク(22)脇で受けワンタッチでルカク⑨へはたき、カシャ④のプレスを回避。ルカク⑨の所にもカラス⑥が来ていたので、ワンタッチでアザール⑩にリターン。アザール⑩→カラスコ⑪と左へ展開し、ツォウファル⑤が内へ絞って空いたスペースを使い、BOX角辺りからシュートを打つが、ゴール左へ外れる。
13’   開始早々にルカク⑨と接触したチェコGKヴァツリーク①が負傷交代となる。
14’12 ヴァナケン⑰チェコ2列目とアンカーの間でボールを受け、ホレシュ⑨脇アザール⑩へ。
14’49 ベルギー自陣センターサークル内チェコ2列目手前ティーレマンス⑧→ヴァナケン⑰でホレシュ⑨脇をとる。
17’10 ベルギー右で幅をとるカスターニュ(21)ハロジェク⑲の外側で受け、ライン間ヴァナケン⑰ハーフスペースで受け、コントロールからカラス⑥、マテユ⑬間へパスを送るが、ルカク⑨は足元へ要求しており、意思が合わなかった。
18’00 ソウチェク(22)→ペセク⑧ライン間で受けた所にフェルトンゲン⑤プレスに行くが、ターンでかわされそうになり、ファールで止めるがイエローカードを受け、次節出場停止となる。
28’50 ホレシュ⑨ヴァナケン⑰に付いて最終ライン5枚となり空いたライン間に下りたアザール⑩センターサークル内フリーでアルデルヴァイレルト②からのパスを受けコントロールで前を向き、右ニアゾーンまで運ぶ。相手を押し下げた所でマイナスのパスに走り込んだティーレマンス⑧シュートを打つが、ゴール左へ外れる。
37’23 チェコBOX手前からのクリアボールを前線で収める事が出来ず、フェルトンゲン⑤→クルトワ①に下げたボールが短くなり、狙ったヴィドラ⑳がBOXを飛び出したクルトワ①と1対1になるが、クルトワ①が足元の技術でプレスを回避する。
チェコ前半最大のチャンスを逃す。
40’01センターサークル脇アザール⑩コントロールでホレシュ⑨の逆をとり、カラス⑥、マテユ⑬間狙うヴァナケン⑰へ。これはマンツーマン気味で埋めていたソウチェク(22)はね返すが、セカンドボールをライン間でティーレマンス⑧が拾い、カシャ④の手前ヴァナケン⑰へ。ヴァナケンはヒールでツォウファル⑤、カシャ④の間狙うアザール⑩へと繋ぎ、アザールはコントロールから落ち着いゴールへ流し込む。
ベルギー前半で追加点。
45+2’ ティーレマンス⑧脇フリーで受けたホレシュ⑨のGKとDFの間狙ったアーリークロス。ヴィドラが合わせようとするも僅かに合わず、クルトワ①がキャッチ。

▪4-1-4-1で守備を行っていたチェコであったが、アンカー脇をアザール⑩、ヴァナケン⑰のベルギー2シャドーが使う場面が目立った為、ホレシュ⑨、ソウチェク(22)どちらかを最終ラインに下ろす5-4-1にしたり、2シャドーにホレシュ、ソウチェクを付けるといった修正を見せたが、コンディションの良さを見せるアザールの方を特に捕まえきれず、ベルギーにボールを保持される時間が長く、奪っても高い位置からのプレスに苦しみ、前線にロングボールを送るも収まらないといった展開の前半となり、攻守両面で上手くいっていなかった。

4.後半

47’16 ソウチェク(22)の脇でヴァナケン⑰が受ける。
47’26 センターサークル内後ろ向きにバラーク⑦を背負って受けたヴィツェル⑥→フェルトンゲン⑤に下げたボールが短くなり、ベルギー陣内センターサークル脇でペセク⑧が奪いショートカウンター。寄せに来たデナイヤー③の前で触りヴィドラ⑳へ。ヴィドラはエリア内でクルトワ①と1対1になるが、シュートをクルトワが大きく広げた左足に当てセーブ。
チェコはこの試合最大のチャンス作るもクルトワに防がれ得点ならず。】
49’09 ベルギーはディフェンシブサードまで下がった守備では、ルカク⑨とアザール⑩が前残りの5-3のブロックとなる。
50’38 バラーク⑦がアザール⑩の背後、ティーレマンス⑧脇でボールを受け、高い位置とるツォウファル⑤へ。ツォウファルはBOX脇でカラスコ⑪と1対1となるが、カラスコが上手く対応し、ボールを奪う。
51’20 ホレシュ⑨の脇で受けようとする後ろ向きヴァナケン⑰にDFラインから前向きでカラス⑥が出て前を向かせない。
52’00 ハーフラインを越えたベルギー陣内右外ツォウファル⑤にカラスコ⑪が出て行くが、外側を通され背後を使われる。受けたペセク⑧が深い位置からクロスをあげるが直接GKのもとへ。
54’27 こぼれを拾ったヴィツェル⑥がセンターサークル内からカラス⑥の脇、マテユ⑬が上がったスペース狙うルカク⑨へ。右サイドBOX角カラスと1対1から仕掛け、BOX内へ運びニアゾーン深い位置からシュートを打つが、GKに当ててしまいゴールならず。
61’44 チェコ右からのクロスが逆サイドまで流れるが、こぼれを拾い中央を経由して再び右外ツォウファル⑤へ。BOX脇からニアゾーンペセク⑧にグラウンダーのパスを入れる。ペセクは反転で寄せるフェルトンゲン⑤を剥がそうとするがボールが流れ、デナイヤー③手前のハロジェク⑲の足元へ。ハロジェクは反転からシュートを打つが、クルトワ①が右手1本でセーブし、CKとなる。
64’00 アルデルヴァイレルト②ソウチェク(22)の脇に下りるアザール⑩へ。カシャ④がプレスに来ていた為アザール⑩はフリックでルカク⑨へ。後ろ向きルカクは横にいた交代出場サレマーカーズ⑮へ。サレマーカーズはカラス⑥、マテユ⑬間から抜け出しBOX内で飛び出してくるGKを見て冷静にゴールへ。
ベルギー追加点で更にリードを広げる。】
68’33 ベルギーやり直しでデナイヤー③まで下げた所からセンターサークルまで下りるヴァナケン⑰へ。ヴァナケンはレイオフで落としたボールをヴィツェル⑥が右外サレマーカーズ⑮へ。サレマーカーズはコントロールからアーリークロスを入れるが、大きく逆サイドまで流れタッチラインを割る。
76’   ルカク自陣でセカンドボールを拾いBOX手前まで運ぶが、カシャ④が内へ絞ってカラス⑥との間を閉じ、外へ誘導し、ボールを奪う。奪われたルカクはカシャを追いかけスライディングで奪い返そうとするもファールとなり、イエローカード。これによりルカクも次節出場停止となる。
チェコはこの後もなかなか決定機を作れず、このまま試合終了を迎える。

リードを許すチェコは低い位置では5-3で守るベルギーに対し、攻め残るアザール⑩の背後を使いBOX脇まで前進は出来ていたが、WBの背後へボールを入れてもCBがスライドして対応されてしまったり、左右に揺さぶっても中盤3枚の脇取れるが、最終ラインの5枚の陣形を崩せずに、単純にクロスを入れてもベルギーのDF陣にはね返される事が多く見られ、なかなか決定機を作り出す事が出来ていなかった。
 守備面では前半見られたアンカー脇を使われる修正として、下りる2シャドーに対し、CBが前向きに出て前を向かせない様にしていた。
▪ベルギー視点で見てみると、後半立ち上がりは5-3のブロックではね返しても、セカンドボールを拾えずにいたが、徐々にセカンドボールを拾えるようになり、ボールを失う場面でも陣形が大きく崩れることなく守備を行えていた為、高い位置から規制をかけチェコにロングボールを蹴らせたりと上手く攻撃をさせていなかった様に感じた。

 

5.気になった選手

ベルギー代表15番 サレマーカーズ

 この試合途中出場で3点目のゴールを決めたサレマーカーズ。
 2019-20シーズン冬にイタリアのACミランにローン移籍。
ローン期間終了後には買い取りオプション行使により、4年契約の完全移籍となった。

DAZNでは限られた試合の配信しかなくなってしまい、なかなか見る機会の少ないセリエAではあるが、ミランは久しぶりにCLの舞台にも戻ってくるので、所属クラブではどのポジションでどの様なプレーを見せているのかも気になる所なので、チェックしてみようと思う。

これを読んでどんな選手なのか気になった方も私と同様にミランの試合をチェックしてみるのも良いかもしれません。


6.試合結果


2021.9.6
FIFAワールドカップ 欧州予選 グループE 第5節
 
ベルギー 3-0 チェコ

得点者

ベルギー: ルカク 8’
              エデン·アザール 41’
              サレマーカーズ 65’

7.さいごに

 追いかけるチェコとしては最低でも勝ち点1を獲得し、差を広げられたくなかったが、結果からも分かるようにベルギーが「個」、「チーム」両方で圧倒的な差を見せた試合となった。
 今節を終えベルギーは勝ち点13、チェコは勝ち点7と残り3節で勝ち点差6となり、ベルギーが抜け出した形でチェコとしては2位争いに切り替えなくてはならなくなってしまった。
 そんな両国が残り試合をどの様に戦っていくのか今後も注目していきたい。

今回も長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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