日記 漫画を読むはやさ
一昨日読んだ『海が走るエンドロール』だが、電子書籍で買ったことを後悔した。なんの根拠もない勘なのだが、多分この漫画は紙で読む方が、この漫画のリズムと合っていた気がしている。人によるだろうが、ページを捲る時の、捲るという行為のおかげで生まれる間があった方が、読む速度やリズムが良い感じに調整されて噛み合ったのではないかと思った。
自分の責任だが、先が気になってバトル漫画を読むような速さで読んでしまい、更にそこに Kindle でのページを捲る速さが合わさってしまい、この漫画に漂う空気感と全く噛み合わなかった気がしている。漫画なのに文章ばかり追ってしまい、絵背景のようにぼんやりとしまうような読み方をしてしまうことがとても多い。それでも漫画の内容はとても面白かった。それだけに、漫画の初見という一番楽しい瞬間を理想的な形で楽しめなかったことが少し悲しかった。紙の漫画だったら大丈夫だったという根拠はないが。
特に二十歳の頃などに強く感じていた、沢山の本を読んだり勉強をしないとという焦りの感情が、歳を重ねるごとに無くなってきてよかったと思っていたのだが、油断するとまた顔を出してくることが分かった。10冊適当に読むより1冊を大事に読む方が良いと自分の中では結論付けたつもりだったが、数を気にする自分はまだ居なくなっていない。漫画はとくに絵も楽しむゆとりを持ちたい。
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