今日の記録 2020/6/13

勉強した

GEB - P210~213

蟹の突然の登場と退場とを起点に、話が「蟹のカノン」のようにほとんど同じセリフ(話をしている人がアキレスと亀で入れ代わってはいる)で対照になるようになっている。図43で描かれているように、なんと蟹の遺伝子はある起点で対照になるように並んでいるらしい。図で描かれているのはある切片とのことだが、長い長い遺伝子の中での唯一であるはずのこの起点(左右対照であるところの中央)というのはどのように見つけたのだろうか。最初から左右対照であることを知っていればこれを見つけるのは容易だろうが、知らずにこれを見つけるのは大変そうだ。
 以下は蟹の言葉。

われわれは前進するとき後退する。それがわれわれの遺伝子さね

日本語では、「われわれの遺伝子」と言った時には、大抵の場合、遺伝子そのものを意識しているというよりは、先祖達を含む自分の家系を意識することが多い。だがここでは、文字通り前後する蟹の遺伝子そのものをイメージすることになる。

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