日記　自分で選択すること

エッセンシャル思考という本を読んだ。過去に一通り読んだはずだが、全く人生に活かすことはできていなかった。

エッセンシャル思考なんてかっこういい言い方をしているが、本の内容はとても簡潔で「自分にとって本当に大事なものを見極めて、それのために時間を使おう」ということを繰り返し説いている。人生の中で一度は誰かに言われたり、自分で思ったり、どこかで読んだことがあるような話の連続で、真新しいことは何も書かれていない。しかし、それこそがこの本の重要な点な気がしていて、内容はよくある話なので本を読みながらも自分の今の状態に意識を向けることができる。これをなんとなく読み始めた時、自分の状態を振り返ってみるとまさにこの本で書かれているような、常に落ち着きがなく、ひたすらに自分では努力をしているつもりだがどこに向かっているのかよくわからない人そのものだった。

上のような状態になってしまった理由は、これもまた本の中の事例と同じで、自分がやることの取捨選択ができず他人に言われるがままに仕事を受け続けていたことが原因の一つだと思う。断るのも悪いなと考えたり、出来なくはないと請け負ったり、消極的な選択で仕事を溜めてしまっていた。ほとんど何も考えていない状態で始める上に、始めたあとは、これは自分でやると判断したから最後までやらないといけないと勝手に責任を感じていた。たくさんの仕事に追われているので、一つの仕事に十分な時間が使えず、出来の悪い成果を出すかどうしようもなくなり期限ギリギリになって無理だというかのどちらかで、どちらの場合でも仕事を頼んだ相手からは失望されていた。

こんなどうしようもないような状態だったのに自分では全く気付けないでいた。ほとんど無意識に1年以上生きていたような気がしていて、実際
詳細な記憶が全然ないことに驚いている。自分の状態に気付いたのが数日前で、なんとか今は頭が回っている気がする。部屋もだいぶ荒れていて、今思うとまともに作業なんてできる部屋ではなかった。机の周りを掃除するだけでもこんなに思考しやすくなるのかと感動している。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする