大阪弾丸旅記録①
こんばんは。
山形在住、アクリル画家を名乗っている八頭こほりです。
今年はなんだか大阪での展示のご縁がいくつかあり、これはもう大阪に呼ばれているのでは?と思い込み、人生初めて大阪に一人旅をする事にしました!
現在参加中の展示はこちら↓
出品作家:田中黎嘉 古藤なぐ 八頭こほり
会期: 2024年7月20日(土)〜8月7日(水)
時刻:14~20時、水曜日18時
休廊日:木金休廊
SUNABAギャラリー 〒530-0015 大阪市北区中崎西1-1-6 吉村ビル302
2024年8月1日(木)〜8月13日(火)会期中無休
10:00~20:00(最終日17時迄)
大阪市北区梅田3-1-1 大丸梅田店 11階「ART GALLERY UMEDA」
そういうわけで山形・伊丹空港間の飛行機を超早割で数か月前にゲット。
「往復セイバー」というかっこいいネーミング枠のチケットでめっちゃお得に乗れました。やったぜ。
1日目
10時半頃伊丹空港着。
飛行機の窓から見る大阪はめちゃくちゃ都会でした。あと川や橋が多くて驚いた。あと伊丹空港はめっちゃ街の中にあるんだ。ちょっと怖かったけど無事到着!
バタバタしてて朝から何にも食べてなかったので、ふと空港内で目にした「りくろーおじさんの店」に吸い寄せられる。
以前大阪に行くならここに行け!というお話を作家さんに聞いて、このお店の名前が出た気がしたんだよね。
…ッめちゃくちゃ美味しかった!!!!
私実はスフレチーズケーキに目がなくてですね、「北海道チーズケーキ」って菓子パンとか滅茶苦茶好きなんですけど、家族はあんまりみんな食べないのでそのソウルを久しく忘れてたんだよね…
でもこのチーズケーキはそのソウルを一気に再燃させてくれるグレートなチーズケーキでした。しかもお値段お手頃。しかも温めてくれる。夢のかぶりつきスタイル。最高でした。
梅田ダンジョン無限地獄
さぁ大阪空港駅から蛍池駅に行き、乗り換えて大阪梅田駅へ参るぞ。
そこで何を間違えたか「十三」で降りて改札を出る前に気付く八頭。
ここでなんか嫌な予感がしたんですよね。
私の事知ってる人はこいつがどえらい方向音痴だというのは周知の事実だと思うんですけど、ゾロ並みの方向音痴が梅田ダンジョンをおひとり様攻略する事が可能だと思いますか?
出来た、出来たのだ
勝ったのだ
1時間くらいかかったし、最後は半泣き汗だくだったけど、自力で梅田ダンジョンを攻略できたんだ。
あの~梅田駅が5つあるってどういう事なんですか?JR入れたら7つって何なんですか?全部回ると神龍呼べる感じなのですか?教えてえらい人!
そんなこんなで大丸梅田に入店!11階に向かう。
オーナーさんや作家さんらしき方がおられたけど、まず作品拝見。
今回のZEROTEN大阪は会場のみ作家投票をする事が出来るのだッ!
ギャラリースタッフの方から投票用紙を受け取り、バインダ片手に240作品を1点ずつ観てゆく。
投票できる作家は4名なので、熟考を重ね4名を選ぶ!
その後オーナーの吉田さんと二名の作家さんにご挨拶。
お客様とも少しお話させて頂きました。
皆さん優しくて、お話するのも楽しくて離れがたかったけど、もう1件行きたい場所があったのだ!
中崎町の「アトリエ三月」へ
「アトリエ三月」は、ご自身も作家でギャラリストの原康浩さんが運営されている中崎町にあるギャラリーです。
「swimmy2024」という公募展をきっかけにご縁を頂き、グループ展にも参加させて頂いたのでご挨拶に伺いたかったのだ!
中崎町は梅田駅から谷町線で一駅。この日は滅茶苦茶暑くて、キャリーケースを引きずりながら三月さんを探し回る。
中崎町は古い町並みが残る場所で、とても味わい深い街でした。
何回か通り過ぎた素敵な小道の奥に、三月さんの看板をついに発見!
砂漠でオアシスを発見したような気持でオープン前だというのに突撃(本当に失礼いたしました)、無事にオーナーの原さんにお会いする事が出来ました。
原さんはYouTubeもされているのですが、YouTubeに出てくるそのまんまのお姿で感動しました。(ただのファンになっとる)
その日初日のグループ展を拝見しました。かっこいい作品ばかりでしばし浸る。
原さんと色々お話させて頂いて、たくさん勇気を頂きました。
そもそも「swimmy」に応募したのも、YouTubeで原さんが膨大な作品1点1点にコメントを下さっていて、しかも良い所を丁寧に拾ってくださる内容だったので、昨年末から心がバキバキに折れていた私は、「私も原さんに褒めて貰いたい!」という一心から行動したのでした。
念願の原さんとの対面も果たし、心が満たされ汗だくの私はもう今日は宿に帰って風呂入って寝ようと思っていたのですが、原さんの「せっかくだから色々行ってくださいね!」という笑顔に突き動かされ、宿に着いた後、シャワーを浴びて汗だくの服をドライヤーで乾かした後、再び熱帯の大阪の街へ出かけたのです。
国立国際美術館
「梅津庸一 クリスタルパレス」へ
https://www.nmao.go.jp/events/event/202400604_umetsuyoichi/
梅津庸一さんは山形県出身の美術家です。
初めて出会った彼の作品は、先日山形美術館で開催されていた「高橋龍太郎コレクション展」に出品されていた陶の作品。
歪んだオブジェのようなそれを目にした時、正直よく分からなかったけど、梅津さんが主宰されている「パープルーム」の存在は聞いた事があったし、大阪の美術館で大規模な個展を開催されるという事で、気になる存在でした。
全5章で構成された作品数は膨大でした。
具象的なペインティング、ドローイング作品に始まり、映像作品、陶の作品、版画作品、一見するとカオスな作品世界が広がっていましたが、あちらこちらに散りばめられた断片を繋いでいくと、梅津さんの作品制作の起点は「生活」にあるような印象を受けました。
初期の自画像の油彩はまた違った印象でしたが、介護施設での仕事中に描かれたというドローイング作品以降は陶も版画作品も、誰かとの協働で作られている。それも相手はいわゆる「アーティスト」ではなく、職人であったりするのだ。
パープルームもそう、他人との共同生活から作品が生まれてきているようです。
とても地に足の着いた作家だと思いました。これはコレクション展でポツンと置かれた1点の作品を観ただけでは分からなかったなぁ。
そんな風に勝手に考えながら展示を観ていたら閉館15分前。
ゆっくり見過ぎた…!図録を買おうと思ったけど、ミュージアムショップは閉まってるし、今回の個展用の図録は特に作られていないんだとか。
そして、人がいない広い広いエレベーターホールを抜け出し、美術館を出て大阪の夜の街に戻ってきました。
外は生暖かくて、でも何だか清々しい気持ちでした。
それにしても梅田から国立国際美術館は微妙に遠い…電車には乗ったけど、東梅田から西梅田までの距離が地味に遠くて足が棒のようでした…
レンタサイクルでもあれば楽に行けそうだったけどどうなのかしら?
帰りはま~た迷いながら半泣きでグーグルマップを起動したスマホをグルグル回す。暗いし人もあんまり歩いてなくて心細い…と…
ビルの間にいきなり神社が現れました。しかも境内には結構人がいる!
心細かったので思わず足を踏み入れる。
お参りした後どんどん先に行くと出口らしき鳥居を発見!そしてそこから顔を出すと…
そこは夜の歓楽街でした。ホテルを出て通った場所です。
夜になると全然姿が違う!すごい熱気だ!酔っ払いと客引きのお兄さんお姉さんだらけだ!笑
そんな夜の街の一角にコナモン屋さんがあったので、テイクアウトでオムソバとたこ焼きを注文。あでやかなお姉さん、酔っ払いのサラリーマンの人達を眺めながらしばし待つ。
良い匂いのホカホカを持って、ラブホテルと立ち飲み屋の間をくぐり無事にホテルに到着しました。
不思議と楽しい気分。シャワーを浴びてコナモンを頬張って、明日に備え就寝…
…が!
番外編
午前3時の…
宿泊先のホテル、何の気なしにレビューを見てたら、なんでも有名な心霊スポットらしく、サジェストが「ホテル名 心霊」「ホテル名 最恐」とかそんなんばっかり。
まぁ駅近なのに安いし、そういう噂も立つだろうとムニャムニャしながら深い眠りに落ちかけた午前3時頃の事です…
何かの声で目を覚ましました。
?猫?
いや赤ちゃんかな…
飲み屋街も近いし24時間運営の託児所とかそういう…?
その声がどんどん大きくなっていくんですよ…
それは隣室から響く営みの声でした。
でかい…
そして壁がうすい…
思わずSpotifyの自然音をイヤホンで流す八頭。
自然音の向こうから聞こえる営みの声。
川のせせらぎをジャングルのスコールに変え、爆音で流して眠ろうとしました。
が、無料プランのため爆音で挟まれるCM…
ああああ…
結局明け方まで眠れず、ガンギマリのまま2日目の在廊を迎えたのでした…
え?続く?