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コロナ融資返済に備え、ザイムも5Sしてみませんか?【明日のザイム】

資金繰りの改善、お金が残る財務経営のためには、しっかりと支出の管理をすることが大切です。その第一歩は、しっかり現状を整理することです。今回は、借入金の状況を整理する方法についてお話します。

借入金一覧表の作り方

こんな表を作っておくと今の借入の状況が整理できて、頭もスッキリします。

借入一覧表の例

弊社がお客様をご支援させていただくときに、まず作成する資料のひとつです。

借入の他に、リースやノンバンクからのファイナンスについても整理しておきます(その他ファイナンス)。

今だと、コロナ融資で返済が始まっていない借入も多いと思います。その場合には、備考欄にメモを書くなどして、返済がいつ始まるのかわかるようにしておく必要があります。

そもそも、借入の資料が社内でバラバラに保存されていることもあると思います。そうすると、こういった資料が作れないと思います。

でも、その状況を放置しておくのはちょっと危険だと思います。お金がしっかり管理できている会社では、借入の資料もすぐに出てきます。それだけ、借入と返済の重要性を理解されているのだと思います。

全部埋められなくても、以下のポイントは抑えておきたいです。

  • どこの銀行からの融資か

  • 当初の融資実行額

  • 現在の残高

  • 毎月の返済額

  • 返済がいつ終わるか

  • 担保の有無

借入一覧表を作ることのメリット

ちょっとめんどくさいかもしれないですけれど、作っておくと役に立ちます。

メリット① 自社の借入と返済の状況が整理できる

頭の中でだいたいこんなものかな、と把握していても、まとめてみると見落としていたことに気がつくことが多いものです。

現在の残高が、しっかり月次試算表の借入の残高と一致するように作るのがポイントです。会計事務所にも手伝ってもらえるといいですね。

メリット② 銀行からの評価が良くなる

借入の一覧がすぐに提出できれば、銀行から見たら印象がだいぶ良くなります。管理がしっかりしている会社のほうが、安心してお金を貸せますよね?

銀行は、会社を評価する時に、決算書の内容(定量評価)と経営体制(定性評価)を組み合わせます。

決算書の内容は、ある程度見栄えを良くすることはできますが、本質的な内容はなかなか変えにくいですよね(粉飾はダメです)。

一方、決算書以外の資料をしっかり整えられている会社は、意外と少ないです。それがササっと出てくれば、管理の行き届いた会社であり、経営者であると思ってもらえます。

ほんの少しの手間で評価が変わると思って、ぜひ取り組んでみてください。

5Sの取り組みが、余裕につながる

よく、製造業を中心に、5Sが大切って聞きませんか?

  • 整理(いらないものといるものを区別し、いらないものは捨てる)

  • 整頓(決められた場所に物を保管し、いつでも出せるようにする)

  • 清掃(身の回りをきれいにして、不要なものが増えないように)

  • 清潔(整理、整頓、清掃を維持すること)

  • しつけ(ルールを守る習慣づけ)

これって、色々な業種に当てはまると思うのです。

経営数値に関しても、管理すべき重要な情報を決めて、定期的にアップデートし、必要な時に見られるようにしておく。それを仕組み化して、社内で誰かができるようにしておく。

利益が出ているメーカーの工場は、常に5Sが維持されています。

これは私の感覚なのですが、バックオフィスでも同じことなんですよね・・・。急に赤字だ!お金がない!とおっしゃる会社さんって、割と資料が出てくるのが遅いですし、現状把握ができていないのです。

地味ですけど、凡事を徹底できる会社は強いです。
できることから始めてみませんか?

5Sができたら、自社の財務ステージを調べてみるといいですよ


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