IF MSX(ROM)版ザナドゥが、"ザナドゥ"カラーだったら?
この絵は、描き始めるときも謎テンションでしたが、描き終わってもやっぱり謎テンションでした。
⚔️ザナ道
ザナドゥ(Xanadu) とは、㈱ファルコムの出世作"ドラゴンスレイヤー"、通称ドラスレシリーズのナンバリングタイトルで、聖剣 DragonSlayer をタイトルに関するARPG第二弾です。
第1作も「詰み」があり得るパズル要素の強いARPGでしたが、ザナドゥは(経験値や出現アイテムに制限があるため)資源管理に主眼を置いた戦略ARPGです。
高速スクロールのために、R+G+B3プレーンのビットマップレイヤーを分解して、1ビット分だけを背景に割り当てることで描画速度を1/3に抑えられるという、超高速スクロールを実現しました。
これが、背景が青+黄の2色で表現されている理由です。
爆売れした本作は、あまりにも有名で、青と黄色で描かれた背景は、当時のPCゲーマーの心に「これぞザナドゥ」と刻まれたのです。
(このシステムを開発された某氏には迷惑かもしれませんがw)
⚔️異端児MSX版ザナドゥ
その後、アニバーサリー企画で環境的には劣るはずの MSX(1) にROM版ザナドゥが移植されました。
これが当時の(現在レトロPCに分類される)PC群の最終移植とも言われるものだったのですが、各種バランス調整ともに、初のカラー背景版となりました。
実際に発売されたバージョンはこんなかんじです。
MSX(1)というハードでは、VRAMの構成が全く違うので、青+黄色の1ビット背景を踏襲する意味がありません。 そもそも解像度が足りないので、ドットバイドットの移植もできませんから、背景も敵グラフィックも相当画像をいじらなければ、再現できません。
ここで、思い切って色付きのダンジョンへ舵切ったんだと思うんですね。
MSX版の初代ドラスレは青緑(黄色じゃないのは緑が三色あるので、濃淡表現したかったからじゃないかな?)なわけで、じゃぁMSX版ザナドゥも、青黄色(or緑)見たかったなと…
今の技術なら描けるんじゃないか?思い立って書いたのが記事の冒頭に掲げた絵です。
(最初に描きましたが、めっちゃ謎テンションで描きました)
🖼️ギャラリー
勢いで、関連作いくつか描きましたので、以下ギャラリーで
シナリオ2のボス群は、発売されなかったので、むしろストレートなIFかもしれませんが、"東京"は更に悪ノリですね。
※「東亰ザナドゥ」(京の字が異字体)はファルコムさんの別系統作品名
江戸城(二重橋)・スカイツリー・雷門(あと桜・地下鉄・コンビニ)と日本的なモチーフを描き込んでみました。
⚔️おまけ
後日(というか、2024年末なので割と最近です)
このノリで、ロマンシアもカラー化されなかった世界線へ妄想が発展…
ロマンシアは、シリーズ初のフルカラー背景作品です。
ザナドゥでは1プレーンを切り離すことで高速化をしたのですが、ロマンシアでは背景タイルサイズを小さくしたうえで、書き換えの必要がないタイルを書き換えないという手法で描画負荷を減らし、高速化に成功したと当時のPC雑誌に紹介されていたと記憶しています。
つまり、ザナドゥから技術革新が進まなかった世界線で発売されたゲームの、MSX移植版ということに???
もう、自分でも何言ってるかわかりません。
まぁ、この辺まで来ると、IFにIFを重ねた荒唐無稽なんですが、画面だけ見ると、随分ゲームボーイっぽい画面になりましたね。
以上
あり得なかった世界の仮想移植作品という、妙なポエムにお付き合いくださりあがとうございました。