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ファンタジーゾーン MSX GFX

流れてしまった、Twitter モーメントから。
MSX版ファンタジーゾーンのGFX(画像差し替え版の意)です。

R1 PLALEAF

MSX版のファンタジーゾーンは、移植されただけありがたいのですが、どうしても色々と言い訳が必要な出来でした。

とはいえ、こうやってプレイ動画上げてる人も結構いてくれて、ある種愛されてますね…

当時は、開発期間も短いし、後発移植は知識なしにプログラマが絵を描くみたいなのも当たり前だったので仕方ないですけどね。

MSX1環境で、動き回る「スプライト」部分は単色なので、どうしても地が透けます。
なので、あのカラフルなファンタジー世界を色味優先で描いちゃうと、敵も自機も弾もコインも渾然一体というところで、画面上で見失ってしまい、ゲーム以前の所に問題があるわけです。

そこで、少なくとも自機や敵を見失わない程度の背景で、ゲーム画面は再現できなかったのか?という連作です。
具体的には、なるべく明度の近い色で背景を構成し、背景と明度差のある色を敵や自機のスプライトに割り当てる作戦です。

各面、2画面分接続してあるので実機画面より広いですが、その面で登場する主な雑魚キャラも単色のキャラクタで乗せてあります。

R2 TABAS
R3 LA DUNE
R4 DOLIMICCA
R5 POLARIA
R6 MOCKSTAR
R7 POCARIUS

フォントも独特の袋文字に寄せてみましたし(桁確認用のグレー文字が残っちゃってる絵があるのは御愛嬌)、画面下の前線基地レーダー部分も無理矢理復活です。
このレーダーのあるラインはベタ色なので、コインがこのゾーンまで落ちれば、見失うこともないだろうと…

自己満足ですが、遊べるファンタジーゾーンに一歩だけ近づけた気がします。

描いていて面白かったのは、R1、R7で利用している錯視。
大きな花の色
たぶんピンクっぽく見えてると思いますが、実は錯覚で実際の表示色はグレーです。
周囲が青や緑に囲まれているため、補色の赤っぽい色に見えてしまうわけです。

でも、こういうのをもっと理詰めでやれば、もう少し自然な絵が描ける気もします。

R8 SALFAR

ラスボスの吐き出す、寄生虫の"軌跡"
これも、ちょっとだけ工夫してあります。

縦方向の移動ライン、わざと色漏れ起こしてるのがわかりますか?
影の右外側に青を1ドットはみ出させていて、影がぼやけているように見せかけているのです。これを補強するために、横線にも最下段に1ライン青線追加してます。

縦線が並んでも、輪郭線同士がくっついてしまわないための処理でもあるのですが、ごまかしを利用した1手です。

R8 ボスラッシュ風に

ボスも最終面での連戦仕様で。

MSX版は、セガMk-III版からの移植のようで、スプライトが多すぎて表示が厳しいボス2体が、マイルドな奴に入れ替わっています。
その肝心な入れ替わった先の、亀さん "dz・デノ・ローマ"描き忘れです。

ボスは登場時の背景が単色なので、当時のバージョンでも割とよく描けてると思うので、書き直さなくてもいいかな?なんですけど、勢いで描いたもので…

タイトル画面
袋文字フォントと特殊フォント

実際にはGFXだけでは、MSX版ファンタジーゾーンは救えないと思うのですが、昨今流行りのリブート・リマスターをしたいという勇者がおられましたら、是非背景やキャラづくりに参戦させてほしいものです。

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